有志による4ヶ月のワークショップを経て誕生したモデルコースを体験。地域の宝を保全・活用する持続可能な観光のあり方を共に考える1日。
一般社団法人みなみあそ観光局のプレスリリース
阿蘇エコツーリズム協会を中心とする「阿蘇サステナブルツーリズムシンポジウム2026実行委員会」は、2026年3月8日(日)に南阿蘇複合施設LOOPみなみあそにて『阿蘇サステナブルツーリズムシンポジウム2026 〜南阿蘇の石積み文化の継承を地域の力で〜』を開催いたします。
本シンポジウムでは、地域住民ら有志が4ヶ月間のワークショップを経て開発した「石積み文化と地域の宝を巡るエコツアー」の実証体験(エクスカーション)を実施します。体験後は参加者を交えたディスカッションを行い、貴重な歴史的資源の保全と活用、そして持続可能な観光商品化に向けた方策を探ります。
■ 南阿蘇ならではの「石積み」のすごさとは?
南阿蘇村には、集落を縫うように実に5,504箇所、総延長約120km(熊本県の南北の長さに相当)にも及ぶ歴史的な石垣群が存在しています。これは阿蘇カルデラ内の他の市町でも見られない、南阿蘇特有の景観です。
急峻なV字谷で平地が少ない南郷谷において、先人たちが農地や住居を切り拓く際に出た火山岩を利用して築かれた石垣は、集落ごとに石の種類(白川の玉石や外輪山の野面石など)や積み方が異なり、多様な表情を見せます。さらに、裏込めの工夫や絶妙な傾斜など、先人たちの高度な知恵と技術が詰まっており、あの熊本地震の揺れにも耐え抜いた強靭さを持っています。
この歴史的遺産の保全と再生に向けた取り組みは「2024年度グッドデザイン賞」を受賞するなど、近年改めてその価値が高く評価されています。
■ 南阿蘇村で推進する「石積み文化」保全への挑戦
今回のシンポジウムは、単なるエコツアーの体験にとどまらず、南阿蘇村で地域一体となって進めている「歴史的石垣の保全・継承」の取り組みを全国に広く知っていただくための発信の場でもあります。
この取り組みの背景には、九州大学(景観研究室)による数年間にわたる詳細な現地調査があります。村内全集落の調査により、5,504箇所・総延長120kmに及ぶ石垣群の存在と、熊本地震の揺れにも耐え抜いた先人たちの高度な石積み技術の価値が学術的にも裏付けられました。
この貴重な財産を次世代へどう継承していくか。前回開催された「阿蘇サステナブルツーリズムシンポジウム2025」では、有識者や地域住民が集い、その価値の再認識と保全の方向性について議論を深めました。並行して、公共工事などで発生した石材を回収・備蓄し、村内の石垣補修に無償で供給する「南阿蘇村ストーンバンク」の提案なども行われました。
そして今回、これまでの探求と議論をさらに一歩進め、エコツーリズムという仕組みを通じて、訪れる方々と地域住民が交流しながら南阿蘇の宝の価値を実体験する「エコツアー」の形へと昇華させました。私たちは、この素晴らしい景観と文化を未来へ残す持続可能なモデルを構築していきます。
■ 地域住民が一体となって探求!4ヶ月間のワークショップを経て生まれたエコツアー
当たり前のように地域の風景に溶け込んでいる石垣ですが、近年はコンクリートへの置き換えが進み、丈夫な石垣を積む技術や知恵の継承が危ぶまれています。
「この素晴らしい地域の宝を後世に伝えたい」。その想いのもと、地域住民をはじめとする有志が集結し、4ヶ月間にわたるワークショップを実施しました。地域の歴史や文化を深く探求し、ただ見るだけでなく”歩いて楽しむ”エコツアーのプログラムを開発しました。
案内役を務めるのは、プロのガイドとして地域で活動する本シンポジウム実行委員会のメンバーたちです。地域に暮らす人々の生きた声と共に、南阿蘇の魅力を余すことなくお伝えします。
■ エコツアーの実証体験と、未来に向けたディスカッション
今回のシンポジウムの最大の目玉は、開発されたモデルコースを実際に歩くエクスカーション(実証体験)です。南阿蘇複合施設LOOPから出発し、地域の宝を巡るウォーキングツアーを実施。特に名水「白川水源」の裏に残されている見事な石垣群をご見学いただきます。
昼食には南阿蘇の豊かな食材を使ったランチをご用意。午後からは参加者全員でグループディスカッションを実施し、ツアーの感想を共有します。今後の商品化に向けてどのように改善していくべきか、石積み文化を継承していくために地域が果たすべき役割について、参加者の皆さんと一緒に考えます。
■ 開催概要
イベント名: 阿蘇サステナブルツーリズムシンポジウム2026 〜南阿蘇の石積み文化の継承を地域の力で 地域の宝をつなぐエコツアーを通して〜
開催日時: 2026年(令和8年)3月8日(日)10:30〜16:00(開場10:00)
開催場所: 南阿蘇複合施設LOOPみなみあそ 2Fフリースペース (熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰145-3 旧久木野庁舎) ※施設内土足厳禁のため、スリッパ等をご持参ください。
参加費: 500円(体験料・昼食代含む)
プログラム:
10:15 開会・主催者挨拶・来賓ご挨拶(南阿蘇村長 太田吉浩氏)
11:00 エクスカーション(石積み文化を生かしたエコツアーモデルコース視察)
13:30 昼食(南阿蘇の食材を使ったランチ) ※これまでの活動経緯のご紹介
14:15 グループディスカッション(モデルツアーの感想を共有)
14:45 グループセッションの発表&クロストーク
15:45 シンポジウム総括
15:55 閉会・写真撮影
【主催・後援・事務局】
主催: 阿蘇エコツーリズム協会 阿蘇サステナブルツーリズムシンポジウム2026実行委員会<南阿蘇サステナブルアクション(MASA)、(一社)みなみあそ観光局>
後援: (公財)阿蘇地域振興デザインセンター、南阿蘇村、東海大学九州キャンパス、(公財)阿蘇火山博物館、NPO法人阿蘇ミュージアム
お申込み方法:WEBフォームよりお申し込みください(こちらをクリック)。
事務局(お問い合わせ): 阿蘇エコツーリズム協会(阿蘇火山博物館内) 担当:池辺 TEL: 090-1517-1404/FAX: 0967-34-2115/E-mail: ikebe-shinichiro@asomuse.jp