阿部建設が企画・開発しUD-ラボ東海が運営。建築士による実測と全国統一基準で信頼性の高い情報を提供し、利用者の安心と施設の経営効果を両立
一般社団法人 バリアフリー総合研究所 ”UD-ラボ 東海”のプレスリリース
阿部建設株式会社(本社:名古屋市北区)が企画・開発し、一般社団法人バリアフリー総合研究所 UD-ラボ東海が運営するバリアフリー情報公開サービス「IKKEL(イッケル)」が、第8回あいちサービス大賞において知事賞を受賞いたしました。
▼愛知県公式発表
https://www.pref.aichi.jp/press-release/service8.html
■ IKKELとは
IKKELは、障害のある方や高齢者、そのご家族が宿泊施設を選ぶ際に、「泊まれるかどうか」を事前に自ら判断できるようにするための情報サイトです。
客室の状況を全国統一基準で整理し、3D画像や実測データ、簡潔なテキストを用いて、段差の高さや開口幅、浴室・トイレの状況など、身体状況に応じた判断に必要な情報を可視化しています。
これまでバリアフリー情報は施設ごとに基準や表現が異なり、全国で比較検討できる統一的な判断材料は十分に整っていませんでした。そのため利用者は電話やメールで個別確認を行う必要があり、不安を抱えたまま予約する、あるいは旅行自体をあきらめてしまうケースもありました。
■ 完璧な施設だけではない。「現状を伝える」仕組み
IKKELは、いわゆる「完璧なバリアフリー施設」だけを掲載するサービスではありません。大切にしているのは、施設の現状を正確に伝えることです。
掲載施設は、多様な利用者の受け入れに前向きで、できる範囲で対応しようとする姿勢を持つ施設です。その姿勢そのものが、利用者にとって安心材料となります。
たとえ段差などの物理的なバリアが残っていたとしても、事前に状況を把握し相談できることで、「行けない」ではなく「どうすれば行けるか」を考えることができます。
■ 利用者にとってのメリット
IKKELの最大の価値は「安心」です。
客室の状況を事前に3D画像で確認できるため、行ってから使えないかもしれない不安が軽減されます。必要な介助体制や持参物の準備も事前に行うことができます。
ご家族や介助者と情報を共有しながら検討できるため、「行けるかどうか」ではなく「行きたい場所」を基準に選択できる環境が整います。
■ 経済効果と施設側のメリット
IKKELの調査は、建築士資格を持つバリアフリーコーディネーターが現地を訪問して実施しています。
図面や自己申告に依存せず、専門的な視点で寸法や動線を確認するため、情報の信頼性が高いことが特長です。
事前に情報が公開されることで問い合わせ対応が効率化され、業務負担の軽減が図られます。また、高齢者や障害のある方、多言語化対応によるインバウンド層など多様な顧客への訴求が可能となり、新たな利用者層の獲得や客室稼働率の向上が期待されます。
■ 経済効果と施設側のメリット
IKKELの調査は、建築士資格を持つバリアフリーコーディネーター*が現地を訪問して実施しています。図面や自己申告に依存せず、専門的な視点で寸法や動線を確認するため、情報の信頼性が高いことが特長です。
調査を通じて施設と直接つながりが生まれ、継続的なネットワークが構築されます。現場での対話は施設側の気づきや改善のきっかけとなり、受入体制の向上にもつながっています。
*バリアフリーコーディネータ協会が認定したバリアフリーの知識を要する建築士
■ なぜIKKELは簡単に真似できないのか
宿泊に不安を抱える利用者の視点と建築的知見を融合させた全国統一基準の情報設計、そして建築士による現地調査体制。この二つを両立している点がIKKELの最大の強みです。
■ 情報のハブから、社会全体へ
今後は宿泊施設情報の拡充に加え、各地に点在するバリアフリー関連情報を整理・集約し、「IKKELに来れば情報とつながれる」環境づくりを進めてまいります。
宿泊施設情報だけでなく、支援団体や地域ネットワークとの接点を生み出す情報基盤としての役割も強化していきます。
さらに、IKKELを通じて蓄積された知見を建築分野へ還元し、バリアフリーに精通した建築士や設計者の育成にも取り組みます。将来的には宿泊施設単体にとどまらず、社会全体の受入環境を底上げできればと考えます。
■ 表彰式
表彰式は2026年3月19日に愛知県公館にて開催予定です。