NGOピースボートと旅行会社ジャパングレイスが協働で実施
ピースボートのプレスリリース
アフリカ南東部にある島国マダガスカルを強力なサイクロンが襲い、各地に甚大な被害をもたらしました。ピースボート地球一周の船旅 Voyage122は、被災から約1ヶ月後となる2026年3月9日、特に被害が大きかった港町トアマシナに寄港し、病院への緊急支援物資を届けました。
甚大な被害をもたらしたサイクロン
2026年2月10日から11日にかけて、サイクロン「ゲザニ」がマダガスカルを襲いました。最大風速およそ時速180㎞と非常に強い勢力で、マダガスカル本島を東から西へ横断し、甚大な被害をもたらしました。
外務省の発表では、このサイクロンにより死者59人、被災者総数は約42万人に上っています(2月16日時点)。特に、マダガスカル第二の都市であるトアマシナ周辺の被害が深刻で、国家災害危機管理局(BNGRC)によると、住宅やインフラの最大90%が被害を受けた地域もあり、約11,000戸が浸水、54,000戸以上が倒壊したと報告されています。
マダガスカルでは、2023〜25年にも複数のサイクロンが連続して上陸したことで、甚大な被害を受けました。また、「ゲザニ」のわずか10日前、2026年1月31日にもサイクロンが上陸し、約20万人が被災、3万人以上が避難を余儀なくされていました。
これまでの被災から復旧する間もなくサイクロンが襲ったことで、感染症のリスク、医療・教育へのアクセス分断、食糧不足など、深刻な状況が続いています。ランドリアニリナ大統領は「現在の状況はマダガスカル単独の対応能力を超えている」と述べ、国際支援の必要性を強調しています。
ピースボートの船が支援物資と共にマダガスカルへ寄港
ピースボートは、サイクロン「ゲザニ」の上陸から1ヶ月後の2026年3月9〜10日、甚大な被害を受けたトアマシナに寄港しました。この訪問は以前から予定されていたものですが、復旧が続いている状況での寄港となったため、現地と密に調整を重ね「こんな時だからこそ経済を元気づけてほしい」と歓迎していただいたことから決定しました。
同時にピースボート船内では、船で保管している毛布やシーツなどを緊急支援として準備しました。寄港日には、トアマシナが属するアツィナナナ州のジャン・ジュギュ・ラザフィアリソン知事とローラン・ラツィラカ国会議員が船を訪問し、支援物資の引き渡し式を行ないました。
今後、国家災害危機管理局(BNGRC)をとおして、物資が必要とされている公立病院や施設などへ届けられます。
【支援物資の内訳】
1.毛布
シングル/284枚
ダブル/11枚
2.ベッドマット/30枚
3.かけ布団カバー
シングル/135枚
ダブル/30枚
4.シーツ
シングル/245枚
ダブル/5枚
トアマシナでは、屋根が飛んだり倒壊した建物、放置されたがれきなどが残り、サイクロン被害の深刻さを垣間見ました。このような状況の中でも、ピースボート参加者は交流ツアーに参加したり、街で買い物を楽しむなど、現地の皆さんと交流し、温かい時間を共有することができました。
復旧活動が続く状況下でありながら、私たちを快く迎え入れてくださった現地の人々に心から感謝いたします。今回の支援物資が少しでも人々の力となること、そして被災した方々に平穏な日々が一日も早く戻ることを願っています。