上賀茂神社/東寺/延暦寺・東塔/北野天満宮/三十三間堂/西本願寺/東本願寺/六波羅探題跡/金閣寺/二条城/新撰組壬生屯所跡……平安から幕末維新まで、激動の歴史を正しく理解して春の京都をもっと楽しむ!
河出書房新社のプレスリリース

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)より、武光誠著『歴史学者とめぐる 京都千年散歩』(税込定価1,980円)を、2026年3月24日に発売いたします。
京都は794年に平安京が築かれてから現在に至るまで、時代とともに街の姿を変えてきました。1000年以上にわたるその長い歴史の中で、さまざまな英傑が登場し、彼らは多くの名刹や古社、庭園、絵画や仏像などを創造してきました。戦災や自然災害などによって惜しくも失われたものもありますが、その多くは今も目にすることができます。たとえば…
【上賀茂神社】朝廷が奈良から京都に遷都した真の理由がわかる
【東寺】天皇の庇護のもと繁栄した「真言密教」の往時が偲べる
【大覚寺】南北朝争乱の始まりと終結のカギとなった地
【愛宕神社】明智光秀に叛意を固めさせた京都の庶民信仰の場
【二条城】大坂の陣や大政奉還…歴史の節目で舞台となった城
【壬生寺】幕末を駆け抜けた隊士が眠る、新撰組の訓練場
先人たちはどのような思いをこめて、これらを創造したのか。そして、その場でくり広げられた人間ドラマとは?……日本史の流れが正しくわかる古都ガイド『歴史学者とめぐる 京都千年散歩』の発売にご注目ください。
●武光誠「ダイナミックに歴史が動いた、京都の楽しい歩き方を教えよう」
本書まえがきより
京都は、日本人の心の故郷とよぶべき土地である。794年に桓武天皇が平安京を築いてから、1869年に東京遷都がなされるまで、京都が日本の首都であった。それゆえ、近代に西洋の文化が取り入れられる前の、日本の伝統文化の大部分が京都でつくられたといってよい。
修学旅行で、京都を訪れた人も少なくないと思う。京都の街なかに泊まり、異世界に迷いこんだような開放的な気持ちになって、友だちと楽しく過ごした時間。京都への修学旅行の思い出は多いことだろう。
しかし、多くの有名な神社・仏閣をまわったけれども、誰が、いつ、どうしてつくったのか、また、そのことが歴史のなかで、どのような役割を果たしたのかということを理解できているだろうか。
本書では、数々の史跡が、歴史のなかでどのような役割を担ったのかを時間軸で見ることで、年号や事実の暗記などの“点の歴史”ではなく、物事と物事のあいだに存在する必然的なつながりが自然と頭に入ってくる“線の歴史”として、日本の歴史をとらえなおそうと試みた。
京都の歴史にはさまざまな人間が登場し、京都の姿は時代とともに刻々とかわってきた。単なる史跡や文化財の紹介を書きつらねたものではなく、今日の京都にのこるさまざまな史跡を歴史の流れのなかでみていこうというものである。
本書を読みすすめるうちに、京都の町で生きた人びとの歴史が見えてくる。そして、身分の上下をこえて、かれらが神や仏に熱心に願いを託したことが、今日の京都にすばらしい寺社が多く存在する理由であることがわかってくる。それらを知ることによって、若いときはあまり興味をもってみることがなかった建築物や庭園が、より興味深いものになると思われる。
先人たちは、どのような思いをこめて京都の古寺や庭園、さらには絵画などをつくったのか――。こういったことを考えながら古い伝統の残る京都の街を歩いていくと、かならず多くの発見を得られるであろう。
●『歴史学者とめぐる 京都千年散歩』目次
1章 平安遷都で実現した貴族政権の復興
時代背景のポイント……一大転機となった平安遷都
取り上げるスポット……上賀茂神社/下鴨神社/大極殿遺址
2章 貴族と密教僧が生みだした弘仁・貞観文化
時代背景のポイント……朝廷の安定と文化隆盛
取り上げるスポット……東寺/延暦寺・東塔
3章 藤原氏の盛衰を物語る国風文化と呪術信仰
時代背景のポイント……摂関政治による地方の荒廃
取り上げるスポット……北野天満宮/上御霊神社/白峯神宮/晴明神社
4章 院政から平氏政権へ続く貴族文化の繁栄
時代背景のポイント……貴族の時代から武士の時代へ
取り上げるスポット……勝林院/三千院/俊寛僧都忠誠之碑/三十三間堂
5章 庶民の心をとらえて広がる鎌倉新仏教
時代背景のポイント……武家政権下での民衆の成長
取り上げるスポット……西本願寺/東本願寺/六波羅探題跡/六波羅蜜寺/知恩院/建仁寺
6章 南北朝争乱と武家が開花させた禅宗文化
時代背景のポイント……中世社会の大きな転換期
取り上げるスポット……大覚寺/天龍寺/西芳寺
7章 室町幕府の繁栄を物語る北山文化
時代背景のポイント……将軍の権力拡大と文化の転換
取り上げるスポット……足利将軍室町殿跡/相国寺/金閣寺
8章 民衆の台頭による戦国時代の幕開け
時代背景のポイント……幕府の衰退と東山文化の隆盛
取り上げるスポット……八坂神社/銀閣寺/山名宗全碑/宝鏡寺/大徳寺と室町幕府/龍安寺
9章 天下統一への道を目指した信長の栄光と挫折
時代背景のポイント……信長政権による戦国時代の終わり
取り上げるスポット……建勲神社/妙覚寺/旧二条城跡/南蛮寺跡/本能寺跡/愛宕神社
10章 秀吉の全国支配とともに育まれた桃山文化
時代背景のポイント……秀吉はいかに京都を支配しようとしたか
取り上げるスポット……方広寺/養源院/智積院/高台寺/聚楽第跡/伏見城/醍醐寺
11章 徳川政権下で文化都市に変貌する京都
時代背景のポイント……長期政権を築いた徳川幕府の政策とは
取り上げるスポット……二条城/南禅寺/詩仙堂/曼殊院/修学院離宮/光悦寺/桂離宮
12章 動乱の幕末期を駆け抜けた維新の志士たち
時代背景のポイント……行きづまる幕府と維新への期待
取り上げるスポット……新撰組壬生屯所跡/壬生寺/京都霊山護国神社/池田屋跡/近江屋跡/泉湧寺/寺田屋
●『歴史学者とめぐる 京都千年散歩』本文を一部紹介!




●著者紹介
武光 誠 たけみつ・まこと
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。2019年3月に明治学院大学教授を定年で退職。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している。著書は『一冊でわかる神道と日本神話』『一冊でわかる仏教とお寺』『渡来人とは何者か』(以上、小社刊)、『古代史入門事典』(東京堂出版)など多数。
●新刊情報

書名:歴史学者とめぐる 京都千年散歩
著者:武光 誠
仕様:四六判/並製/256ページ
発売⽇:2026年3月24日
税込定価:1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-309-29595-4
装丁:こやまたかこ

