会期 2026(令和8)年4月18日(土)ー6月14日(日)
奈良県のプレスリリース
(概要)
奈良県立美術館では、令和6年度から“日本の伝統文化を知る”展覧会シリーズとして、所蔵作品を中心に奈良や日本の伝統文化を紹介し、その魅力を発信しています。このシリーズの一環として、令和8年度春の特別陳列では刀と撥鏤という2つの分野を取り上げます。
刀の部では、「刀の表情にふれる―奈良県立美術館コレクションから―」と題して、当館所蔵・寄託の刀剣やその文化に関連した作品を中心に展示します。古代からの都であり、数多くの社寺が存在した奈良では、貴族や社寺の需要に応えるために刀剣が作られ、奉納されてきた歴史があります。一方、現代まで伝わった刀剣の保存のほか、刀匠をはじめ、研師などさまざまな人々が刀剣文化を残すための活動を続けています。奈良における刀剣の歴史や作品の魅力を通して、古代から現代まで息づく刀剣の文化を紹介する機会とします。
撥鏤の部では、「天平から宇宙へ―人間国宝・吉田文之の撥鏤―」と題して、撥鏤技法を追究し、創作活動を展開した、撥鏤分野で唯一の人間国宝(重要無形文化財保持者)・吉田文之(1915―2004)を紹介します。撥鏤とは、象牙を赤や紺などに染め、そこに細やかな模様を彫り表す技法のことです。本展では令和6年度に当館に寄贈された吉田文之の作品2点を公開するとともに、館外に所在する作品を展示し、文化財模造から創作までこなした幅広い仕事ぶりを紹介します。染めた象牙に模様を彫り表す撥鏤技法ならではの、繊細な表現をお楽しみください。また漆工・木工を中心に彼と近い時代に活躍した奈良の工芸家にも触れ、近現代の奈良の伝統工芸について紹介します。
あわせて、現代での保存の取り組みを専門家により紹介するイベントや、学芸員による美術講座など、さまざまな関連プログラムの開催を通して、現代の生活とは少し距離感のあるように感じる伝統文化が、今もどのように守られ、伝わっているかについて学び、その魅力を改めて感じる機会とします。
伝統文化に広く共通することですが、かつて盛んだった文化や技術を、現代でどう評価し、守り伝えていくかは、未来へ貴重な文化的財産を伝えていく美術館にとっても重要な課題です。本展では、刀と撥鏤という、奈良で歴史を紡いできたという共通点を持つ2つの分野が、現代にどう息づいているかを通して、地域に根ざした文化の魅力を感じ、その価値が未来へと繋がっていくことを目指します。
(観覧料)
一般:600円(400)円、大学生:400(200)円
※( )は20名以上の団体料金
※ 小・中・高生及び18歳未満は無料
※ 身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳(アプリを含む)をお持ちの方と介助
の方1名は無料
(開館時間)9時00分ー17時00分 ※入館は16時30分まで
(休館日) 月曜日(ただし、5月4日(月・祝)は開館)、5月7日(木)
〈関連イベント〉
■ 講演会「奈良県の刀剣の保存活動」
日時:5月3日(日・祝)14時00分ー15時30分(13時30分開場)
講師:海野啓之[奈良県文化財課]
定員:60名(当日先着順)
会場:レクチャールーム
■ 美術講座1「刀の表情にふれる」
日時:5月24日(日)14時00分ー15時30分(13時30分開場)
講師:深谷聡[当館学芸員]
定員:60名(当日先着順)
会場:レクチャールーム
■ 美術講座2「吉田文之の撥鏤」
日時:6月7日(日)14時00分ー15時30分(13時30分開場)
講師:飯島礼子[当館学芸員]
定員:60名(当日先着順)
会場:レクチャールーム
■ 担当学芸員によるギャラリートーク(刀の部)
日時:5月9日(土)・5月30日(土)14時00分ー 約1時間
会場:展示室
■ 担当学芸員によるギャラリートーク(撥鏤(ばちる)の部)
日時:4月18日(土)・5月16日(土)14時00分ー 約1時間
会場:展示室
■ 「天平から宇宙へ―人間国宝・吉田文之の撥鏤―」学芸員と巡る単眼鏡ツアー
日時:4月25日(土)・6月13日(土)11時00分ー/14時00分ー 各回約50分間
定員:各回10名(当日先着順)※各回開始30分前より整理券配布
会場:展示室
※ 各イベントは参加無料。ただし、ご参加には当日の観覧券が必要です。
※ 詳細については、随時、当館ホームページに掲載いたします。