なぜ主流にならなかったのか?——「ポンプ内蔵」圧縮バッグの開発秘話。小型化・防水・耐久性の“トリレンマ”を解決するまでの4ヶ月

シンプルなアイデアの裏にある技術的チャレンジ。広州交易会で小型電動ポンプと出会い、ポンプ内蔵の全自動圧縮バッグ「MIGARU」が誕生するまで

合同会社onigiriのプレスリリース

合同会社onigiri(東京都渋谷区、代表:青木真美)は、ポンプ内蔵の全自動圧縮バッグ「MIGARU(ミガル)」を、応援購入サービスMakuakeにて4月14日よりプロジェクトを開始しております。本リリースでは、MIGARUの開発ストーリーと、「ポンプ内蔵」の圧縮バッグがこれまで広く普及してこなかった技術的な理由を、製品開発責任者へのインタビューとともにお届けします。

1. 「なぜポンプを内蔵しないのか?」——シンプルな疑問が出発点

圧縮バッグは旅行の定番アイテムです。手動で空気を押し出すタイプ、外付けの電動ポンプで吸引するタイプ——さまざまな製品が存在しますが、どれも「使う手間」がハードルになっていました。

MIGARU開発チームの疑問はシンプルでした。「ポンプをバッグに内蔵すれば、ボタンひとつで済むのに。なぜ主流にならなかったのか?」

答えは「技術的に難しいから」でした。しかし、その背景にはもう一つの構造的な理由がありました。


業界構造上の理由:なぜ2025年まで誰も解決しなかったのか

圧縮バッグ市場はその多くが「消耗品」として設計されており、製品単価が低く抑えられてきた歴史があります。ポンプを内蔵するためには、バッグ本体の設計から素材・気密構造・電子部品まで複数の専門領域を同時に統合する必要があり、開発コストと製品原価が大幅に上昇します。単価が低い市場では、この投資を回収できないと判断されてきました。加えて、バッテリー内蔵製品は航空機への持ち込みに関する規制対応が必要であり、製品設計の複雑さをさらに増します。これらの要因が重なり、「技術的には可能でも、市場に出回らなかった」という状況が続いていました。

2. 小型化・防水・耐久性。3つを同時に解決する「トリレンマ」

ポンプを内蔵するためには、3つの技術課題を同時にクリアしなければなりません。

課題1:小型化 ポンプをバッグの構造内に収めるには、従来の電動ポンプでは大きすぎる。バッグの使い勝手を損なわないサイズまで小型化する必要がある

課題2:防水性能 衣類を圧縮するバッグは、旅行中に雨や水にさらされるケースがある。電動ポンプと防水を両立するには、気密構造の設計が不可欠

課題3:耐久性 旅行のたびに繰り返し使われるバッグ。ポンプの繰り返し耐久性と、バッグ本体の物理的な耐久性の両方を確保する必要がある

この3つを同時に解決することが、「ポンプ内蔵型」がこれまで市場で主流にならなかった技術的な理由です。

3. 転機は広州交易会。小型電動ポンプとの出会い

MIGARU開発の構想自体は、会社設立以前から個人として模索していたものでした。圧縮袋の便利さは以前から感じていたものの、手動タイプは圧縮の手間から結局使わなくなり、外付けポンプ式はバッテリーの航空規制で預け荷物に入れられず、手荷物として持ち込まなければならない。さらに圧縮中はずっと手で持っていなければならず、正直煩わしいものでした。

転機は、中国・広州で開催される広州交易会(カントンフェア)でした。展示会場の片隅に置かれていた、妙な形をした袋が目に留まり、奥まで確認しに行くと——それは長年探し求めていた「楽に圧縮できるバッグ」の原型でした。

「これだ」と確信し、すぐに工場と連絡を取り、開発をスタートさせました。

—— 合同会社onigiri 製品開発責任者 魚住

4. 最も苦労した技術課題——小型化とコストの両立

最も苦労したのは「小型化」です。ポンプを小型化するほどコストは上がりますが、商品として魅力的な価格を実現しなければ意味がない。小型化と価格のバランスが最大の壁でした。

工場側は「小型化できる」という仮説で進めていましたが、実際に作ってみるとうまくいかなかったり、バッグの素材がチープな仕上がりになってしまったり。修正してはサンプルを作り直す——その繰り返しでした。

中国には似た製品を作れる工場は数多くありますが、大元の技術を持っている工場を見つけるのが難しい。5社にアプローチし、それぞれにサンプルを発注しながら対応力と品質を見極め、ようやく理想のパートナーに巡り会えました。

試作品はトータルで9回。サイズ、素材、圧縮状態の維持力、圧縮スピード——何度もテストを繰り返し、ようやく納得のいく形にたどり着きました。

—— 合同会社onigiri 製品開発責任者 魚住

5. 完成した時の感想

初めてボタンを押した瞬間、今までの圧縮袋や外付けポンプ式とは比べものにならない楽さを実感しました。「これなら喜んでもらえる」——そう確信した瞬間でした。

—— 合同会社onigiri 製品開発責任者 魚住

6. 「足し算と引き算」——技術が支えるシンプルさ

MIGARUのコンセプトは「足し算と引き算」。パッキングにおける「引き算の悩み」をボタンひとつで解消する——このシンプルな体験の裏には、小型化・防水・耐久性のトリレンマを解決した技術があります。

ユーザーが体験するのは「入れて、押して、完了」の3ステップ。しかしその約40秒※の裏側には、4ヶ月の開発期間と9回の試作が詰まっています。

※衣類の種類・量により異なります

業界構造的なハードルを乗り越え、技術的なトリレンマを解決したMIGARUは、「ポンプ内蔵の全自動圧縮バッグ」という新しいカテゴリを旅行者の日常に届ける製品です。これまで「あれば便利なのに」と思われながら実現しなかった体験が、今Makuakeで先行提供されます。

【参考】競合製品との比較

7. 製品概要

※1 圧縮時間:Tシャツ5枚をMサイズに入れ自社測定した代表値。衣類の種類・量により異なります。※2 圧縮率:Tシャツ(綿100%)5枚をMサイズで圧縮した場合の自社測定値。衣類の種類・量により実際の圧縮率は異なります。※製品の仕様・デザインは改良のため予告なく変更する場合がございます。

8. Makuakeプロジェクト概要

プロジェクト名: 準備で悩まない。詰めて、押すだけ。ポンプ内蔵の全自動圧縮バッグ MIGARU

プロジェクト開始日: 4月14日

URL: https://www.makuake.com/project/migaru/

目標金額: 10万円

本プロジェクトは応援購入サービス「Makuake」を通じた先行販売です。リターンの配送時期は変更となる場合がございます。

9. データ出典一覧

・開発者インタビュー(合同会社onigiri 製品開発責任者 魚住、2026年3月実施)

・自社テスト結果

【プレスキット】

製品画像(高解像度)・ロゴデータ・インフォグラフィック素材・圧縮デモ動画はご希望の方は下記連絡先までお問い合わせください。

会社概要

会社名: 合同会社onigiri

所在地: 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-4-8 ウィンド恵比寿ビル8F

代表: 青木真美(代表社員)

設立: 2025年12月

事業内容: 物販事業 / おにぎりキット開発・輸出 / 精密栄養 / 商品企画・マーケティング支援

URL: https://onigiri-japan.jp/

本件に関するお問い合わせ

合同会社onigiri 広報担当:魚住・長谷川

TEL:080-3945-6017

E-mail:hello@onigiri-japan.jp

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