842年間地元で語り継がれてきた悲話を後世に
狭山市役所のプレスリリース
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の中でも取り上げられた源義高(源頼朝と北条雅子の子・大姫の婿、木曽義仲の嫡男)は、狭山市を流れる入間川周辺で頼朝の追手により平安時代末期、11歳の若さ(数え年で12歳)で誅殺されたとされています。狭山市内には義高公の胴塚を祀ったとされる清水八幡や逃亡の際に身を隠したとされる地蔵堂に収められた影隠地蔵があり、没後直後から狭山市内では大切に祀られてきた歴史があります。今でも清水八幡やお地蔵様の管理を地域の方々が代々受け継ぎ、現代に引き継がれています。
一方で、高度経済成長期からベッドタウンとして発展し3万人から15万人まで増加した狭山市では、義高公と大姫の悲話は今では一部の人たちの中で細々と残る伝承となりました。
義高公の話には没後に続きがあり、源頼朝による義高公の暗殺計画を聞きつけ義高公に女装をさせ逃亡を助けたとされる許嫁の大姫も義高の死を嘆き、その後結婚することはなく、義高公のことを一途に思い20歳という若さでなくなりました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)で放映された義高公と大姫の悲話を知ったファンの方々が義高公の終焉の放送回の後には、義高公を祀る清水八幡に追悼のためにたくさん訪れるほど、人の心を打つ物語であると言えます。
平成26年には地域の歴史を後世に伝えるとともに、大人に翻弄された少年武将の運命と近年取り出される子どもの人権を考える契機としたく、有志実行委員会を立ち上げ義高公を偲ぶイベントを始めました。狭山市民の有志メンバーがそれぞれ実施する、35,000人の来場がある「義高の鯉のぼり」(主催:源義高鯉のぼりの会)と狭山市駅から嵐山町までの24キロの道のりを全国からの参加者含む200人近くの方が歩く「義高ウォーク」(主催:義高ウォーク実行員会)で、立ち上げから10年たった現在では、市民に親しまれるゴールデンウィークの恒例イベントとして着実に浸透しつつあります。雄大な空間に不要になった鯉のぼりを市民から譲り受けたたくさんの約100体の鯉のぼりが空を泳ぐ姿は見ているだけで楽しめ、ウォーキングは新緑の時期に健やかな気分で歩けるイベントではありますが、楽しむだけでなく、義高公の無念や大姫の悲しみを想像し追悼するとともに、子どもの健やかな成長を社会で考える契機としていただけたらと考えています。今年もゴールデンウィークに開催されます。ぜひ、ご来場、ご参加をお待ちしております。
関連URL
https://www.city.sayama.saitama.jp/shisei/citypromotion/tanoshimu/minamotoyoshitaka.html
イベント概要①義高の鯉のぼり(主催:源義高鯉のぼりの会)
平成26年度に狭山市の入間川地区のまちづくり事業として市民が発起して実施を開始(以降3年間、市から事業補助を受け、平成29年度より補助を受けずに自主財源で実施)。令和2年、3年とコロナ禍のため中止としたが、35,000人(令和7年実績)が集まるイベントとして、世間に翻弄され幼くして亡くなった伝承を子どもにちなみにこどもの成長を願う鯉のぼりに絡めイベントを実施しています。
日時
2026年5月3日(日・祝)~6日(水・振休)9時から16時(5月3日(日・祝)11:00~ 11:30頃)
場所
入間川にこにこテラス(河川敷中央公園)西武新宿線「狭山市駅」西口から徒歩15分(狭山市駅西武バス1番乗り場七区自治会館下車3分もしくは西武バス2番乗り場新富士見橋下車徒歩3分)
費用
無料
主催
源義高鯉のぼりの会
後援
こども家庭庁、狭山市教育委員会、狭山市、入間市教育委員会、所沢教育委員会
※こどもの人権を取り扱う事業として広域に広げていきたく令和8年度はこども家庭庁や入間市教育員会・所沢市教育委員会に後援依頼を行いました。
令和7年5月 :鯉のぼりの掲揚(来場者数:約 35,000 人)
イベント概要②第10回義高ウォーク(主催:義高ウォーク実行委員会)
平成27年度に市民が発起して実施を開始。約170人(令和7年実績)が集まるイベントとして、入間河原で誅殺された義高公がめざした目的地大蔵館(嵐山町・大蔵神社)を目指す24キロのウォーキングイベント。
婚約者の源頼朝の長女・大姫から逃げるよう奨められた源義高が頼朝に連れられてきた道を戻るように、父・木曽義仲の生誕の地・武蔵嵐山(大蔵館)の方向に向かって逃げる道中を入間河原で捕まり亡き者とされたことを偲び、義高公が向かいたかった入間河原から先の大蔵神社(大蔵館跡)まで歩く約24㎞の歴史ウォーキングイベント。
日時
5月4日(月曜日、祝日)8時30分から9時20分に出発(受付開始7時20分~)
集合場所
狭山市駅西口市民広場
参加費
1000円 (中学生以下無料)
申し込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjNtHlE-3T2kgGGE5i915wfXkaO91Fmuu-Lhgz90VREUMXmA/viewform
主催
義高ウォーク実行委員会
後援
狭山市、狭山市教育委員会、狭山市観光協会
協賛
入間川総鎮守 八幡神社、市内企業、NPO法人 さやま環境市民ネットワーク
協力
狭山歴史クラブ
イベント概要③第10回義高ウォーク前日公演 木曽義仲・義高父子物語
義高ウォークの10回開催を記念して行う公演。琵琶語り、講談、講演、朗読、様々な手法で義高公を表現します。
内容
義高ウォーク10回を記念して前日公演を実施。
出演
横田桂子 琵琶語り 平家物語から祇園精舎、清水冠者他
五代目宝井琴鶴 講談 義仲の恩人 斎藤実盛 大蔵合戦篠原合戦
長村祥知 富山大学准教授 平安末期の世相と時代考証
北川洋子 朗読 影隠し地蔵さま
日時
2026年5月3日(祝日)13時30分から16時(開場13時)
費用
前売り券2000円(狭山市役所1F福祉の店アミー※遠方からお越しの方はhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeO3QpNoBZ8l-_RCKLNUNYMwrXupEjLUBe1QR_HjXzTNhvFsA/viewformから申し込み)
当日券2200円(残席があった場合のみ)
関連情報・大河ドラマ
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)2022年放映
源義高役(市川染五郎)、大姫役(南沙良等)
・関連イベント
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」スペシャルトーク in 狭山(2022年5月3日)
源義高役を演じた市川染五郎さんとチーフプロデューサーの清水拓哉さんによるトークショー
大河ドラマ「義経」(NHK)2005年放映
木曽(源)義高役(富岡涼)、大姫役(野口真緒)
大河ドラマ「草燃える」(NHK)1979年放映
木曽(源)義高役(長谷川裕二)、大姫役(池上季実子 <少女期:西尾麻理、斎藤こず恵>)
関連情報・源義高
清水冠者義高こと源義高は、源(木曽)義仲の子。 成人の儀を終えたばかりの11歳のときに、源頼朝の元へ人質として送られました。鎌倉で頼朝と北条政子の子、大姫の婿として1年を過ごしますが、 父・義仲が頼朝に討たれたことで、状況は一変します。頼朝は、義高が自分の事を父の敵と思っているのではないかと疑い、義高殺害の必要性を部下にほのめかします。これを漏れ聞いた大姫の助けで、 義高は屋敷から脱出。細心の注意を払いながら逃走しますが、追っ手に見つかり、「入間河原」で討ち取られてしまいました。狭山市には、義高が追っ手から身を隠したと言い伝えられている影隠地蔵、そして、義高が討たれたとされる入間川沿いには、義高公を祀る清水八幡があります。
参考文献
参考:「吾妻鏡」「平家物語」「八幡神社縁起」(※諸説あります)