~整備領域での実運用を踏まえ、量子技術を活用した生産性向上と新規事業創出を目指す~
日本航空株式会社のプレスリリース
2026年5月20日
日本航空株式会社
株式会社エー・スター・クォンタム
日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥取 三津子、以下「JAL」)は、当社CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)1号ファンド(*1)を通じ、量子コンピューティング技術、数理最適化技術、および高速データ処理技術を有する株式会社エー・スター・クォンタム(本社:東京都港区、代表取締役社長:船橋 弘路、以下「A*Quantum」)へ出資し、全社的なDX推進と業務変革を加速し、新たな価値創出に取り組んでいきます。
これまでの取り組み
JALグループは、テクノロジーによる抜本的な業務変革を推進しています。その一環として、2023年7月よりJALグループの航空機整備を担う株式会社JALエンジニアリングにおいて、A*Quantumと共同で「航空機運航整備計画の自動最適化ツール」の開発を進め、2026年3月には正式運用を開始しました。これにより、ベテラン社員の経験則に頼っていた複雑な計画策定において、大幅な時間短縮に向けた一定の成果を得ており、今後もさらなる時間短縮を目指し取り組みを進めていきます(*2)。
(*1)2019年1月24日付リリース|JAL、「Japan Airlines Innovation Fund」を設立
https://press.jal.co.jp/ja/release/201901/005028.html
(*2)2023年7月31日付リリース|本邦航空業界初、JALとエー・スター・クォンタム 量子コンピューティング技術を活用して航空機整備計画を最適化
https://press.jal.co.jp/ja/release/202307/007538.html
JALが量子技術に取り組む背景
航空事業は、運航、客室、整備、空港オペレーションをはじめ、予約、販売や、企画・支援に当たる間接部門なども含め多岐にわたる複雑な制約条件の基で成り立っています。近年、データ量の増加や人財確保における制約、業務の複雑化により、従来の経験則や既存システムだけでは迅速かつ最適な意思決定が困難になりつつあります。
JALはこれらの課題解決に、量子コンピューティング技術などの活用が不可欠であると考えています。
A*Quantumは量子コンピューティング技術などを駆使し、データ抽出から分析、仮説立案、リソース配分の最適化まで一気通貫で支援し、実業務の課題を計算可能なモデルに落とし込む高い「実装力」を持つスタートアップ企業です。さまざまな業界において、複雑な業務課題の解決に取り組み、実績を積んでいます。
今回の出資は、整備領域での実績を踏まえ、A*Quantumの技術を活用したJALグループ全社的なDX推進と生産性向上、さらには新規事業創出へつなげるための戦略的な一歩です。
今後の展望
JALは今後、整備領域での先行活用で得られた成果や知見をモデルケースとし、JALグループ内の各業務現場における課題解決に向け、量子コンピューティング技術などの先端技術を積極的に活用してまいります。
また、JALデジタル株式会社を含むJALグループ各社とも連携し、各現業部門が抱える課題やニーズに応じた最適なテクノロジーの具体化を進めるとともに、A*Quantumとの取り組みを通じて実用性が確認され、業界を問わず課題解決に貢献しうるソリューションについては、将来的な外部提供の可能性についても検討してまいります。
【株式会社エー・スター・クォンタムについて】
量子コンピューティング技術、数理最適化技術、高速データ処理技術を活用し、複雑な業務課題の解決に取り組むスタートアップ企業です。量子AIクラウド「AQCloud」を提供し、物流、人員シフト、生産計画、整備計画など、複雑な制約条件を伴う領域での最適化に取り組んでいます。
https://a-star-quantum.jp/
以上