作品も、地域も、ブランドも──体験を”重ねる”MR体験統合管理SaaS「Kadinche Layerd®」を正式ローンチ

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄での実証を経て、美術館・文化観光・コーポレートミュージアムの体験DXを支える統合基盤を提供開始

カディンチェ株式会社のプレスリリース

カディンチェ株式会社(所在地:東京都渋谷区代官山町14-23 セントラル代官山5階)は、MR(複合現実)体験統合管理SaaSKadinche Layerd®(カディンチェ・レイヤード)」を正式提供開始します。

本サービスは、MRゴーグルやスマートフォンへのコンテンツ配信・編集、複数端末の運用監視を管理PCから一元的に行えるプラットフォームです。NTT QONOQ Devices社のXRグラス「MiRZA®」をはじめ主要MRデバイスに対応し、Immersal社のVPS技術により高精度な空間認識を実現します。

2025年11月の実証実験を経て、美術館・博物館の鑑賞体験DX地域文化観光のインバウンド誘客企業ショールームのCX設計といった幅広い領域で、現実空間に新しいレイヤーを”重ねる”体験を支援します。

■ 背景:体験DXに共通する「つくる・運ぶ・運用する」の壁

文化施設、観光地、企業のショールームに共通する課題は「来訪者にどう深い体験を届けるか」です。MR/ARはその答えとして注目される一方、現場では次のような壁が存在してきました。

・個別開発に依存し、コンテンツ更新や端末追加のたびに高コストが発生する

・複数のMRゴーグル/スマートフォンを同時運用する仕組みが整わず、現場運用が属人化する

・来訪者ログ・滞在データの取得が分断され、改善のPDCAが回らない

・美術館では「鑑賞を邪魔しないこと」、観光地では「景観を損なわないこと」、ショールームでは「ブランドの世界観を保つこと」という”控えめさ”の要件が共通する

「Kadinche Layerd®」は、これらの課題に応えるために設計されたMR体験統合管理SaaSです。

■ Kadinche Layerd® の主な特長

1. MR体験を一元管理するSaaS

   MRオブジェクトの配置・編集、複数MRゴーグル/スマートフォンへのコンテンツ配信、稼働監視を、管理PCから統合的に運用可能。

2. マルチデバイス対応

   NTT QONOQ Devices社の「MiRZA®」をはじめ、Microsoft HoloLens 2、Magic Leap 2など主要MRデバイスに対応。用途・予算に応じたデバイス選定が可能です。

3. VPSによる高精度空間認識

   Immersal社のVPS(Visual Positioning System)SDKを活用し、屋内・屋外・GPS不感地帯を含めセンチメートル級の精度で位置・展示物を認識。

4. 「黒子」の設計思想

   作品・景観・ブランドの世界観を損なわない控えめなUI/UXを基本とし、求める来訪者にだけそっと情報を届けるレイヤリング設計。

5. CMSライクな運用性

   コンテンツの差し替え、多言語切替をコードを書かずに運用担当者自身で更新可能。

6. 来訪者ログとデータ連携

   滞在時間、動線、コンテンツ閲覧傾向などを可視化し、体験改善のPDCAを高速化。

■ 主要実証事例:安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

2025年11月、北海道美唄市の彫刻美術館「アルテピアッツァ美唄」において、Kadinche Layerd®と「MiRZA®」を組み合わせた「スマートグラスで体験する作品展示ガイド」実証実験を実施しました。

世界的彫刻家・安田侃氏の作品にはあえて詳細なキャプションが付されていないという思想を尊重し、希望する来訪者にだけそっと作品情報や制作背景を届ける”黒子のMRガイド“を設計。閉校になった小学校跡地を活かしたこの場所が持つ歴史と、彫刻が放つ静謐な世界観を、来訪者の感性を妨げず深掘りできる体験として高く評価されました。

■ 想定ユースケース

Kadinche Layerd®は、以下の領域で導入が見込まれています。

① 美術館・博物館・記念館

– 常設展/企画展のMRガイド

– 多言語対応の展示解説(同一空間で多言語同時提供)

– 物理展示が困難な作品やデジタルアーカイブの拡張表示

– 学校教育・社会教育プログラムでの鑑賞支援

② 自治体・観光協会・DMO(文化観光・地方創生)

– 文化財・歴史地区・国立公園のスマートガイド

– インバウンド向け多言語対応

– 復元が難しい歴史的景観のMR再現

– 伝統工芸・伝統芸能の体験プログラム

– 修学旅行・教育旅行の学習体験支援

③ 企業ショールーム・コーポレートミュージアム

– 自動車・住宅・家電などのプロダクト体験ショールーム

– 創業ヒストリーを伝えるコーポレートミュージアム

– BtoB商談時の製品プレゼン・カスタマイズシミュレーション

– 期間限定ポップアップ・体験型店舗

– 工場見学・現場研修における安全・効率支援

■ 提供開始時期と料金

SaaS月額料金+初期構築費の二段構成で、施設規模・端末数・コンテンツ更新頻度に応じてご提案します。文化観光推進法関連事業、観光庁施策、デジタル田園都市国家構想交付金など、自治体向け補助金活用の支援も行っています。詳細はお問い合わせください。

カディンチェは、Kadinche Layerd®を核に、文化施設・自治体・企業の体験設計を横断するMRソリューションのエコシステム拡充を進めます。

詳しいサービスページはこちら:https://www.kadinche.com/service/kadinche-layerd

カディンチェ株式会社について

 Kadinche(読み:カディンチェ)は、「XR & AI Engineering Firm」をビジョンに掲げ、XR(eXtended Reality)技術を軸に新たな価値創造と産業革新を推進しています。私たちは、XR技術の可能性を最大限に引き出し、様々な産業分野における課題解決と新たな体験の創出を目指しています。

 人類の進化は、常に技術の進化と共にありました。火の使用、農耕の開始、車での長距離移動など、新しい技術が新しい道具を生み出し、人類に新たな可能性をもたらしてきました。Kadincheは、最先端の情報技術と映像技術を駆使して、次世代の革新的なツールを開発し、人類の更なる進化に貢献します。特に2020年代において、私たちはバーチャルリアリティ(VR)やミックスドリアリティ(MR)を中心とした時空間・人間拡張技術の研究開発に注力し、その社会実装を積極的に推進しています。これらの技術は、私たちの生活や仕事のあり方を根本から変革する可能性を秘めており、Kadincheはその最前線に立って挑戦を続けています。

 社名の「カディンチェ」とは、ゾンカ語(ブータン王国の言語)で「ありがとう」という意味です。ロゴマークに採用している鳥は「ワタリガラス」であり、北米大陸先住民族においては「創造主」や「トリックスター:Trickster」として神話に登場します。生かされていることに感謝しながら、他とは違う少し変わったこと、いたずらっぽいけど結局は良い方向に導けるようなことに取り組んで行きたいという想いを込めて、社名とロゴを決定しました。


カディンチェ株式会社 概要

会社名  :カディンチェ株式会社

所在地  :東京都渋谷区代官山町14-23 セントラル代官山5階

設立   :2008年8月8日

代表取締役:青木崇行

事業内容 :XR(VR/AR/MR)や人工知能(AI)の研究開発、ソフトウェア受託開発、サービス運用

URL   :https://www.kadinche.com

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