GSTC、TCVB(東京観光財団)主催セミナー「認証機関に直接聞く!持続可能な観光における第三者認証」に登壇

国際標準に基づくサステナブルツーリズム認証の重要性や、日本市場における導入課題と今後の展望について議論

グローバルサステナブルツーリズム協議会のプレスリリース

2026年5月20日、サステナブルツーリズムの国際スタンダードを策定・管理する国際非営利団体、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council、本部:米国、CEO:Randy Durband、以下GSTC)の会員である東京観光財団(以下、TCVB)主催により、「認証機関に直接聞く!持続可能な観光における第三者認証」と題したセミナーが、東京都内にて開催されました。本セミナーは、TCVBが賛助会員とともに運営する「TCVB Sustainable Tourism Partnership」の参加企業・団体から寄せられた声をもとに企画されたものです。当日は、旅行会社、ホテル、航空会社、観光関連事業者、観光推進団体などから、会場・オンラインあわせて約90名が参加し、持続可能な観光における第三者認証の役割や意義について理解を深めました。

近年、観光産業においてもサステナビリティへの取り組みがますます重要視されるなか、欧州を中心とした規制強化や企業によるサステナビリティ情報開示の拡大を背景に、国際的に信頼性の高い第三者認証への関心が高まっています。

本セミナーには、GSTC日本担当ディレクター兼シニアリサーチスペシャリストのコン・スヒョンが登壇。GSTCの概要や、「認定された第三者認証※」の重要性、さらに欧州を中心に進むサステナビリティ関連規制の最新動向を紹介しました。コンは、「“サステナビリティに取り組んでいること”だけでなく、“その取り組みを国際的に信頼される形で証明できること”の重要性が高まっている」と説明。GSTC認証は、観光事業者が自らの取り組みを国際スタンダードに基づいて可視化し、客観的に示すための有効な手段であると強調しました。

※認定された第三者認証…GSTCは観光事業者を直接認証するのではなく、認証を行う機関を審査・認定しています。GSTCに認定された認証機関のみがGSTC認証を実施できる仕組みであり、これにより認証の公平性と信頼性が保たれています。

続いて、日本国内で認証サービスを提供しているControl Union、Bureau Veritas、Vireoの3社によるパネルディスカッションが行われ、実務的な導入課題や認証ニーズ、今後の市場動向について意見が交わされました。

パネリストからは、認証取得のメリットとして、国際市場における信頼性向上に加え、サステナビリティへの取り組みの可視化、従業員の教育や意識向上、水・エネルギー使用量の管理によるコスト削減などが挙げられました。また近年では、OTAや法人出張市場においても認証取得事業者への関心が高まっていることを挙げ、認証が市場競争力の向上にもつながるとの見解が示されました。

さらに日本の観光業界については、「GSTCスタンダードに沿った取り組みをすでに実践している観光事業者は多いものの、それを記録・モニタリング・エビデンス化する仕組みに課題がある」とし、サステナビリティへの取り組みを“見える化”することの重要性を指摘。一方で「日本市場では、一定の認知と導入事例が広がるまでに時間を要するものの、ある段階を超えると急速に普及が進む傾向がある」といった見通しも示されました。

質疑応答セッションでは、和食文化と絶滅危惧種への対応、プラスチックアメニティ、再生可能エネルギー調達、サプライチェーン管理など、実務的なテーマについて多くの質問が寄せられました。

さらにセミナー終了後に実施したアンケートでは、会場・オンライン参加者ともに高い満足度が示され、特に認証機関ごとの特徴や認証取得までの具体的なプロセス、実際の事例紹介などが参加者から高く評価されました。

本セミナーは、GSTC認証が単なる環境配慮の取り組みにとどまらず、国際的な信頼性の向上や事業競争力の強化、将来的な規制対応にもつながる取り組みであることを再確認する機会となりました。GSTCはこれからも、さまざまな会員との連携を通じて、持続可能な観光に関する国際スタンダードの理解促進と、日本におけるサステナブルツーリズムの普及啓発に取り組んでまいります。

 

■グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)について

グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council)は、持続可能な旅行・観光に関する国際標準「GSTCスタンダード」を策定・管理する国際非営利団体です。国連環境計画(UNEP)や国連世界観光機関(UNWTO、現UN Tourism)等の支援のもと2007年に設立され、現在は各国政府、観光局、ホテル、旅行会社、認証機関、NGOなど、世界中の多様なステークホルダーが会員として参画しています。

GSTCは観光事業者を直接認証する機関ではなく、サステナブルツーリズム認証を行う第三者機関の認定や、国際スタンダードの普及、人材育成・研修などを通じて、持続可能な観光の推

進を支援しています。

・GSTCホームページ(日本語):

https://www.gstc.org/?lang=ja

d182619-2-3995c0d458d52717cee2fb695ce112e0.pdf

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