山中漆器の老舗・守田漆器が、工房・カフェ一体型施設『工房 静寛』を7月18日(土)リニューアル。職人工程を「鳥獣戯画」で図解した新内装

ろくろ・蒔絵の「3時間本格制作体験」で国内外へ山中漆器の魅力をアピール

守田漆器株式会社のプレスリリース

守田漆器株式会社(本社:石川県加賀市、代表取締役:守田 貴仁)は、2022年11月にオープンした、山中漆器の工房・カフェスペース・販売店を兼ね備えた複合施設『工房 静寛(こうぼう じょうかん)』を、2026年7月18日(土)にリニューアルオープンいたします。

本リニューアルでは、国内外の観光客や子どもたちに向けて、言葉の壁を超えて製造工程が伝わる壁面イラストを導入。同時に、これまで廃棄されていた木くずをアップサイクルした新商品「KIJI-KUZU」の販売を開始いたします。

工房 静寛(こうぼう じょうかん)

■言葉がなくても一目で伝わる!壁面に描かれた「鳥獣戯画」の職人工程イラスト

伝統工芸の世界では、後継者不足や国内外への認知拡大が急務となっています。当社は2022年に『工房 静寛』をオープンし、身近に山中漆器に触れられる場を提供してきました。しかし、「常に工房に職人がいるわけではないため、作業風景が見られない時間帯に工程が伝わりにくい」という課題や、「日本の伝統技術をより深く体験したい」という国内外の観光客からの強いニーズがありました。今回のリニューアルを通して、当社は「伝統工芸のオープン化」を目指します。言葉が通じなくても、五感で楽しみ、山中漆器を「地域の産業」から「世界に誇る文化」へと浸透させていきます。

「鳥獣戯画」の職人工程イラスト イメージ

工房内の「木地(きじ)挽き」「漆塗り」「蒔絵(まきえ)」それぞれの部屋の壁面に、日本最古の漫画とも称される「鳥獣戯画」をモチーフにしたイラストを施します。

ウサギやカエルが楽しく漆器を作っている様子を描くことで、職人が作業をしていない時間帯であっても、子どもや欧米人観光客が直感的に、楽しく製造工程をイメージできるよう工夫しています。

温泉街と紡ぐ文化観光。言葉の壁を超え、山中漆器を世界の『コト消費』へ

旅の目的地になる「制作体験」の認知拡大

現在、工房静寛では、インバウンド旅行者を含む国内外の来訪者を対象に、漆芸体験を提供しています。体験時間は60~90分で、ろくろを使った一輪挿し作り、箸漆塗り、漆絵付けや蒔絵体験など、実際に職人が行う工程を体験できるプログラムを実施しています。単なる観光記念ではなく、「職人の仕事を体感できる時間」を提供することを目的としています。

工芸・食・温泉を一体化。山中温泉の地域事業者と連携し、国内外から選ばれる観光の軸へ

今後は、「モノ消費からコト消費」へとシフトするインバウンド市場、特に日本文化への関心が高い旅行者をターゲットに、以下の展開を通して山中漆器の魅力を世界へ発信し、高付加価値な体験商品の確立を目指します。

職人直伝の「3時間本格制作体験」: 現役職人の直接指導のもと、山中漆器の本質に触れる特別な体験プログラムです。ろくろを回してお椀やカップ、ボウル、ぐい呑みを削り出す「木地挽き」から、丁寧に仕上げる「漆塗り」、そして高度な技術を用いた「漆絵」や「蒔絵」の装飾まで、一連の伝統工程をディープに体験していただけます。職人の技と思想に間近で触れながら自分だけのこだわりの一品を仕上げる、最高峰のコト消費コンテンツです。

文化的背景の可視化: 制作体験に加え、歴史や文化を学ぶ映像・冊子を活用し、地域の文化的背景への理解を深める仕組みを構築します。

地域一体での文化観光化: 山中温泉の宿泊施設や地域事業者と連携し、工芸・食・温泉を一体的に楽しめる観光コンテンツへと磨き上げ、“旅の目的地”となるスポットを目指します。

●「工房 静寛」施設概要

リニューアルオープン日: 2026年7月18日(土)

所在地:石川県加賀市山中温泉上原町ワ531

営業時間:10:00〜17:00

定休日:水曜

席数:15席

駐車場:7台

HP:https://shikkitogreen.co.jp

Instagram:@kobo_jokan

主な機能: 山中漆器の製造工房、本格カフェスペース、漆器販売店、ワークショップスペース

■年間約5,400Lの廃棄物を宝物に。天然木くずをアップサイクル「KIJI-KUZU」

漆器の土台となる「木地(きじ)」を削る際には、一人の職人で年間約5,400L(45Lゴミ袋で約120袋分)もの大量の木くずが発生します。現在はその一部を燃やし、木地を乾燥させるための燃料として有効活用していますが、それでも全てを利用することはできず、これまでは多くを廃棄せざるを得ませんでした。この「宝の持ち腐れ」となっていた良質な天然木の木くずを、近年のキャンプ・アウトドアブームに着目してアップサイクル。しっかりと乾燥しているため非常に燃えやすく、環境に優しい着火剤「KIJI-KUZU(キジクズ)」として新たに命を吹き込みました。今後は加賀市の「ふるさと納税」の返礼品としても展開を予定しています。

木地くず
KIJI-KUZUロゴ
 商品イメージ

●商品規格

品名: KIJI-KUZU(キジクズ)- アウトドア着火材 –

原材料: 天然木100%(山中漆器 木地くず / 欅・水目桜ブレンド)

内容量: 約30g

販売価格:300円(税込)

■創業100年を超える「守田漆器」。何代も使い続けたい漆器、時代の進化に応じた商品づくりを

守田漆器株式会社は、石川県加賀市・山中温泉の地で450年の歴史をもつ伝統工芸「山中漆器」の技と心を今に伝え、現代の暮らしを豊かに彩る漆器を創り続けている老舗漆器メーカーです。

当社の製品は、天然の木地に生漆(きうるし)を摺り込むように薄く塗り重ねることで、木の美しい木目と漆ならではの気品ある艶を同時に楽しめる「摺り漆(すりうるし)」の技法を大きな特徴としています。伝統的な職人技を重んじながらも、現代のライフスタイルや新たな技術を取り入れたものづくりに挑戦し続けてまいりました。

漆器が持つ本物の手触りや使い心地の良さを、より多くの方に五感で体感していただきたいという強い想いから、2022年11月に工房一体型の「体感型カフェ」をオープン。職人の息づかいを間近に感じられる場を通じて、山中漆器の新しい魅力を地域から世界へと発信しています。

■補足(用語解説)

山中漆器(やまなかしっき): 石川県加賀市の山中温泉地区で作られる伝統工芸品。特に「木地挽き(ろくろで木を削る技術)」の精巧さは日本一と称され、木の美しい木目を活かした漆器が特徴です。

木地(きじ): 漆を塗る前の、木を削り出して作った器の土台のこと。

蒔絵(まきえ): 漆で絵や文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで定着させる、日本独自の贅沢な装飾技法。

鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが): 京都市の高山寺に伝わる国宝の絵巻物。擬人化された動物たちがユーモラスに描かれており、「日本最古の漫画」とも言われています。

■会社概要

守田漆器株式会社

代表者:代表取締役 守田 貴仁

所在地: 〒922-0106 石川県加賀市山中温泉上原町ワ528

事業内容:山中漆器の製造販売、職人の伝統技術の継承

URL:https://urusi.jp

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