〜「1泊」から「ゆったり避暑連泊」へシフト。独自の直販シフト施策と“スマート平日旅”で見えた観光需要の構造変化〜
株式会社 金乃竹のプレスリリース
神奈川県 箱根で旅館5店舗・飲食店4店舗を運営する株式会社金乃竹(本社:神奈川県箱根町 代表取締役社長:八幡 正昭 以下、金乃竹)が運営する、箱根エリアの旅館3施設(金乃竹 仙石原、金乃竹 塔ノ澤、松坂屋本店)にて、2026年夏休み期間(7月18日〜8月31日)における予約動向データをまとめましたので発表いたします。
今年の金乃竹リゾートの夏期間では、物価高のなかでも平均客単価が前年比約20%アップの約60,799円に達するとともに、旅行予約サイト(OTA)に頼らない「自社直接予約」の売上が前年同期比で約3倍に急増しました。さらに、平均滞在日数が前年比で拡大し、混雑や猛暑を避けた「平日避暑連泊」が定着するなど、旅の消費行動における大きな変化が浮き彫りとなりました。
■調査結果のハイライト
・【脱OTA・ブランド化】自社直接予約の売上が前年比約3倍(件数2.45倍)へ大躍進
会員CRM施策やSNSによる指名検索獲得、公式サイト限定施策の拡充により、OTA依存からの脱却と利益率改善が顕著に。
・【消費の二極化】平均客単価は前年比120%(約60,799円)。直前予約で1泊10万円超も
物価高のなかでも「良い部屋・良い体験」にお金を惜しまないメリハリ消費が定着。「金乃竹 仙石原」では7日前予約の平均単価が10万円を突破。
・【旅スタイルの変化】「1泊の観光」から「平日避暑連泊」へシフト(滞在日数が前年比約106%へ拡大)
混雑するお盆を避けた平日の予約部屋数が前年比117%へ拡大。特に「松坂屋本店」ではお盆の滞在日数が前年比120%へ急増。
|調査結果の詳細データ(対象:当社運営3施設)
1. 「指名買い」される宿へ。自社予約の売上が前年比約3倍に急増
予約チャネル別の分析では、自社公式サイトの直接予約が驚異的な伸びを示しました。
・自社予約売上高: 前年比 約3.06倍
・自社予約件数: 前期比 約2.45倍
今回の大幅な伸びは、OTA(旅行予約サイト)を認知獲得のきっかけとして活用しつつ、公式サイトでの直接予約のメリット(※1)を高める導線設計と、顧客エンゲージメントの強化を推進した結果です。
・公式サイト限定の最安値プラン(※1)の拡充: OTAのセールに連動した自社独自のプロモーションを整備。
・会員CRMおよびリピーター施策の強化: LINE公式アカウントやメルマガを通じ、過去宿泊者への優先案内を実施。
・SNS発信による「指名検索」の獲得: Instagram等のビジュアル発信を強化し、宿名直接検索からの自社流入を拡大。
2. 平均客単価は約6万円(前年比120%)。直前駆け込みでの「プレミアム需要」も顕著
全期間の平均客単価は前年の50,367円から60,799円へと約10,000円(前年比120%)上昇しました。
・「金乃竹 仙石原」の直前(7日前)予約単価: 100,972円(10万円突破)
・「金乃竹 塔ノ澤」の平日予約単価: 67,873円(前年比+約6,000円)
生活防衛意識が高まる一方で、旅行時には高価格帯の客室や特別プランを選ぶ「メリハリ消費」が拡大。また、「直前になって決定した休暇で、高くても上質な体験を押さえたい」という駆け込み需要(仙石原で1泊10万円超)を確実に捉えています。
3. 箱根は「通過点」から「滞在拠点」へ。連泊予約件数の伸長と平日稼働の大底上げ
都心では連日35度を超える猛暑日が予想される中、標高約870mに位置する箱根・芦之湯エリア等は、都心と比較して平均気温が約5〜6度低く、涼を求める「避暑地」としての価値が再燃しています。こうした猛暑対策や混雑回避を背景に、連泊需要が全体を大きく牽引しました。
・平均滞在日数の伸び: 全期間で前年比106.3%へ拡大(お盆期間は前年比111.6%増)
・「松坂屋本店」お盆の滞在日数: 前年比120.0%へ急増(連泊シェアが拡大)
・全体の平日オンハンド部屋数: 555室 → 650室(前年比117.1%)
「1泊2日で観光スポットを巡る」スタイルから、「涼しい箱根の宿に連泊してゆったり過ごす」滞在スタイルへと変化。お盆の特定日だけでなく、平日の予約部屋数(金乃竹 塔ノ澤:200室→239室、松坂屋本店:272室→328室)が大きく伸び、需要の平準化が進んでいます。
|【ファクトシート】2026年夏休み 金乃竹リゾート3施設の予約動向要約
Q1. 2026年夏休みにおける金乃竹リゾート3施設の宿泊単価の傾向は?
・回答: 平均客単価は約60,799円(前年比120.7%)。物価高下においても「高価格帯・高付加価値プラン」を選ぶメリハリ消費が定着しています。
Q2. 予約チャネル(直販 vs OTA)の変化は?
・回答: 公式サイト等による直接予約(直販)売上高が前年比約3.06倍(約6,169万円)へ急増。独自の動線設計と最安値プラン(※1)戦略により「脱OTA」が進んでいます。
Q3. 旅行スタイルや滞在日数における注目のトレンドは?
・回答: 都心との気温差(約5〜6度低い)を活かした「平日避暑連泊」が増加。平均滞在日数は全期間で前年比106.3%(松坂屋本店のお盆は120.0%)へ拡大し、平日の予約部屋数も前年比117.1%に達しています。
| 本調査(データ集計)の概要
対象期間: 2026年7月18日(土)〜2026年8月31日(月)
比較対象期間: 2025年7月19日(土)〜2025年8月31日(日)
調査対象施設: 弊社が箱根エリアで運営する旅館3施設(金乃竹 仙石原、金乃竹 塔ノ澤、松坂屋本店)
データ抽出日: 2026年7月17日時点のオンハンドデータおよび過去実績
※1:同一宿泊日・同一人数・同一客室タイプ・同一滞在時間等、同一条件のプランにおける販売価格比較。各OTAが個別に発行する割引クーポンやポイント還元分適用後の価格は除きます。
|異なるコンセプトを持つ金乃竹リゾート3施設
大人の隠れ宿「金乃竹 仙石原」
“竹取物語”をコンセプトにした大人の隠れ宿「金乃竹 仙石原」。かぐや姫の物語をモチーフにした幻想的な空間で、日常を離れたひとときをお過ごしいただけます。全9室に客室露天風呂を備え、夕朝食ともにお部屋でご提供。月へ帰る前のかぐや姫のように、大切な方と過ごす限られた時間を、静かに味わう贅沢な滞在をお届けします。
施設名:金乃竹 仙石原
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-342
TEL:0460-85-9200
駐車場:10台分の無料駐車場あり
箱根の自然に溶け込む旅館「金乃竹 塔ノ澤」
サービス・空間・環境のすべてに境界を設けない“ノーラインリゾート”がコンセプト。全9タイプの客室はすべて自家源泉かけ流しの露天風呂付き、四季折々の自然を感じながらご滞在いただけます。館内には、プール・サウナ・ジムが新設され、古民家改装スパや神奈川県内でも希少な「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」を味わえる鉄板焼店を備えたラグジュアリー総合リゾート。
施設名:金乃竹 塔ノ澤
住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢191
TEL:0460-85-9800
駐車場:25台分の無料駐車場あり
家族でゆったり過ごせる温泉旅館「松坂屋本店」
松坂屋本店は、1662年(寛文2年)創業、360年以上の歴史を持つ箱根・芦之湯の温泉旅館。江戸時代より湯治場として多くの旅人を迎え入れてきた由緒ある宿であり、現在もその趣とおもてなしの精神を受け継いでいます。温泉は、毎分200リットル湧き出る湯の花舞う100%源泉かけ流し。硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉の三大美肌泉質をすべて含有する希少な泉質です。客室は約四千坪の敷地に、趣の異なる6つの館からなる全21室。歴史的建築の風情を活かした空間で、日本の伝統文化を体感できる滞在を提供しています。
施設名:松坂屋本店
住所:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57
TEL:0460-83-6511
駐車場:22台分の無料駐車場あり
|金乃竹リゾートについて
金乃竹リゾートは、1947年に神奈川県箱根町仙石原で最初の温泉旅館を開業いたしました。1999年には、当時ではまだ珍しい貸切露天風呂による「非日常」を通して、温泉旅館の新たな楽しみ方と価値を創出してまいりました。現在は、5つの旅館施設と4つの飲食店の事業を展開するとともに、新規事業であるクラフトビールなどの多角化や、これまでのターゲットを変えた新たな旅館施設の開業など、ポートフォリオの構築を進めています。これにより、外部環境の変化に対応して持続的な成長を目指します。