【8月12日「世界ゾウの日」記念!】認定NPO法人UAPACAA国際保全パートナーズは『野生マルミミゾウの王国、原初の自然が残るロベケ国立公園を未来へ!!』READYFORクラウドファンディング開始

今日は各地の野生ゾウが置かれた状況を普及啓発する「世界ゾウの日」。カメルーンの世界自然遺産ロベケ国立公園では14年に渡り、マルミミゾウ保護が日本から支えられてきました。15年目もぜひ皆さまのご支援を!

NPO法人 UAPACAA国際保全パートナーズのプレスリリース

私たちは認定NPO法人UAPACAA(ウアパカ)国際保全パートナーズです。

カメルーン政府森林省ロベケ国立公園当局およびWWF (世界自然保護基金)カメルーンと連携し、マルミミゾウを初め野生生物の保護と、現地コミュニティの持続可能な開発の両立を推進しています。

現地支援の具体的な活動は、

・国立公園当局の密猟対策パトロールの側面支援(レンジャーのテントや長靴などの装備、ジャングル滞在中の経費負担など)、公園内の要衝『ポン・カッセ(壊れ橋)』のガードポストの運営費支援

・国立公園の活動資金確保と周辺コミュニティの生計向上に繋がる『野生動物エコツアー』の振興

・地域の農村開発を推進し裨益人口を増やす『地場産業の多様化』に向けた施策

などです。

これらの活動への日本からの協力は、2012年6月にロベケ国立公園が、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国にまたがる「サンガ多国間ランドスケープ(保護地域)」の一角として、世界自然遺産に登録されたタイミングで始まりました。当時は富の象徴として珍重される象牙を狙い、AK47(カラシニコフ自動小銃)で武装した国際密猟団が国境を超えて一晩に数十頭のゾウを密猟するなど、ジャングル奥深くのマルミミゾウ生息地は危機的状況にありました。しかしロベケ国立公園は2001年設立とまだ新しい保護区で首都ヤウンデからも遠く、レンジャーも25人と少なく自然保護活動は小規模に留まっていました。

2012年に初めて現地を訪れた代表理事の岡安(当時はWWF[世界自然保護基金]ジャパン所属)は、WWFカメルーンとの協議ののち、この最も支援を必要としていた国立公園との協働を開始しました。トラッカーとともに国立公園を歩いた時、マルミミゾウの糞や足跡は至るところにあるのに、気配を感じない異様さに、密猟の深刻さが想像以上であることを痛感したのです。実際、2016年に発表されたWWFカメルーンの広域調査のレポートでは、驚くべきことに2002年~2012年の間にロベケのマルミミゾウは半減していたと推定されました

それから14年。

この間の、日本からの支援によるロベケ国立公園の自然保護活動は、2013年の隣国中央アフリカ共和国のクーデターなど、さまざまな困難に直面しました(詳しくは上述のリンクへ)。2019年の「世界ゾウの日」に届いたレポートでも、カメルーンの密猟と象牙の違法取引の摘発状況は深刻でしたが、日本からの活動支援が始まって以来、ロベケ国立公園ではこの傾向に歯止めがかかりました。

しかしその後、今度はコロナのパンデミックと続く各地の紛争ぼっ発など、国際情勢の混乱が広がり、「野生動物エコツアー」などはプロモーションが困難な状況が続いています。世界でももっとも貧困が深刻な地域のひとつで農村開発が停滞すれば、現地の人々は日々の糧を得るために、禁止されている野生動物、特にお金になるゾウの密猟に手を染めてしまうこともあります。

そんな中、ロベケ国立公園当局とWWFロベケチームは、長年の努力でうまく村人たちの協力も取り付け、共同で密猟対策パトロール隊を組み、ロベケ地域の守りを固めてきました。

2年連続でマルミミゾウ「密猟ゼロ」を達成!

そして昨年は、コロナのパンデミックで10カ月ほどギャップが発生してしまいましたが、日本からの支援で再開できたポン・カッセのガードポストを改善し、さらにプチ・サバンナへもモニタリングチームを派遣することで、1年間通して密猟ゼロを達成することができました。

マルミミゾウたちも「安心して」プチ・サバンナのバイ(開けた水草湿地)に出てくるようになっています。

2025年8月、プチ・サバンナでエコツアー観察中に現れたマルミミゾウの家族

さらに先日届いた年間報告は、2年目も無事に密猟の発生を抑えることができたという、嬉しい知らせでした! 混迷の度合いを深める国際協力の先行きですが、この成果を来年も再来年も支えていきたい。そう思います。

・ロベケ国立公園への日本からの支援の歴史

ロベケ国立公園では、2025年も密猟ゼロを達成し、現在も継続中です!

15年目も踏み出せるように。

これらの協働を展開する資金は、UAPACAAパートナーズを設立した2019年以来、クラウドファンディングを通じて日本の皆さまからご支援いただいてきました。そのWWFカメルーンとの協働覚書更新を迎え、READYFORのプラットフォームで1年分の自然保護活動資金募集を開始しました。

しかし、世界中で高騰する物価に加えて、最近の急激な円安の進行で、同じレベルの活動を維持しようとすると、必要経費は1000万円を突破します。

クラウドファンディングサイトを見る

READYFORのUAPACAAパートナーズ・プロジェクトページ

募集は9月末まで。

ロベケのマルミミゾウを守り続けるため、皆さまの温かいご支援をお待ちしております!


野生動物の宝庫、カメルーンのロベケ国立公園のマルミミゾウ保護活動の意義

・カメルーン現地での保護活動環境の悪化

野生動物の密猟・国際取引、金より高い象牙を狙った国際犯罪集団の暗躍。

周辺各国の政情不安や新型コロナ後の経済活動の停滞による資金難。など

・アフリカ熱帯多雨林の生物多様性保全上の意義

マルミミゾウがジャングルの中を移動してできる通り道には、風が通り、密林では貴重な日光が差し込んで低層植物を成長させます。その糞も植物や昆虫の貴重な栄養源になり、様々な動植物の食物連鎖に貢献している、生物多様性保全の主役です。

・回復に100年かかるという重さ

国際自然保護連合(IUCN)の報告では、マルミミゾウは過去30年間に65%が減少したとされています。マルミミゾウは、妊娠期間(約2年)、授乳期間(約5年)が長い半面、個体寿命の中での出産可能期間は20年と短く、半減した頭数を回復するには、100年かかると考えられています。このまま生息環境の悪化や密猟による減少が続くと、絶滅リスクが一気に高まります。UAPACAAパートナーズは、頭数減少のストップ、回復のために、今、私たちができる対応を地道に継続していくことが、最重要と考え行動しています。


関連情報

・認定NPO法人UAPACAA国際保全パートナーズ設立の目的は?

  https://www.uapacaa.org/

ゴリラ、チンパンジーやゾウ、トラといった野生動物を、長年フィールドで観てきたウアパカのミッションは、彼らと「共存する地球社会の平和」維持に貢献すること。アフリカにすむ動物たちの重要な食糧源『ウアパカの実』にちなみ、自然保護の現場に寄り添い地道に着実に、一歩一歩貢献できるようにとの想いを込めて、NPO法人を立ち上げました。(2018年設立)

・マルミミゾウってどんなゾウ?

2021年までアフリカゾウとしてサバンナゾウと同種でしたが、肩高が3メートル以下と小型です。門歯(牙)は下方へ伸びますが、あまり湾曲せず、耳介は小型で、丸みをおびるのでこの名前があります。体格や外耳が小型なのは、障害物の多い森林内での移動に適していると考えられています。

・カメルーン共和国

中部アフリカに位置している国で、独立後は非同盟路線を歩んでいます。

経済・文化・軍事の面でフランスとの関係が深く、フランコフォニー国際機関に加盟、1995年にはイギリス連邦にも加盟。   

・ロベケ国立公園について

  https://www.uapacaa.org/lobekenp.html

ロベケ国立公園は、カメルーンの中でも若い国立公園です。1993年にWWF(世界自然保護基金)などの国際自然保護団体による初めての調査が行われ、その豊かさが知られるようになりました。ロベケはサンガ川の川沿いに大きく広がっており、水草スワンプと呼ばれる湿地帯がたくさんあります。湿地帯にはカヤツリグサが一面に覆い茂り、ゆるやかに水が流れています。ミネラルの豊富な水を求めて、マルミミゾウ、ゴリラを初めボンゴ、バッファロー、シタトゥンガ、あらゆる動物が訪れます。

ロベケ国立公園は、カメルーン、コンゴ、中央アフリカ共和国に跨るサンガ多国間ランドスケープの中にあります。
世界自然遺産「サンガ多国間ランドスケープ」の中のロベケ国立公園
50m級のイチジクの大木。ゴリラやゾウの大好物で、彼らが種を運んでジャングルを育む。
プチ・サバンナに出てきた野生のマルミミゾウの群れ
カメラトラップに写った立派なオス
最初のクラウドファンディングで、2020年に日本から現地に贈ったランドクルーザー。密猟対策パトロールなどに活躍!

今、あなたにオススメ