Kammuiの「The Sacred Ascent of Mount Fuji」、Condé Nast Traveller(英国版)2026年9月・10月号に掲載

一般社団法人マウントフジトレイルクラブと連携し、歴史ある富士講の巡礼路を海外からの旅行者に開く

株式会社KAMMUIのプレスリリース

株式会社KAMMUI(東京、再生型ツーリズム、以下「Kammui」)は、富士吉田を拠点とするガイド団体・一般社団法人マウントフジトレイルクラブと連携し、歴史ある吉田口登山道をたどる4日間の旅「The Sacred Ascent of Mount Fuji」を造成しました。本アドベンチャーは、Condé Nast Traveller(英国版)2026年9月・10月号にて、ケイト・クロケット氏による特集記事として掲載されています。

登山は、富士山の麓の町・上吉田から始まります。俗世と聖域との境を示す金鳥居が、その起点です。江戸時代の巡礼者は、まずこの地を訪れました。御師の家に宿を取り、祈祷と指導を受け、食事と寝床を得ます。休み、食し、身を整える。その後で、ようやく登り始めました。


山頂を目指すためだけの登山ではなく

現在、富士山を訪れる多くの人はバスで五合目まで上がり、二か月あまりの開山期間に山頂を目指します。年間の登山者のほとんどが、この期間に集中しています。足元の道が巡礼路であること、そしてなぜ人々がこの道を歩き始めたのかを知る登山者は、日本人・外国人を問わず、ごくわずかです。

五合目は、ほぼ森林限界にあたります。それより下はすべて森です。道路の開通によって、山の下半分は旅程から外れました。かつての登拝路は、麓の町からこの森を抜けて続いていました。出発点となった神社、石造の道標、茶屋や休憩所の跡が、今も道沿いに残ります。巡礼者はここから山頂へ登り、また下りてきました。森を歩く一日が、その旅の始まりでした。

今回の富士講アドベンチャーは、幾世代もの訪問者が見過ごしてきた、この下半分を取り戻すものです。かつての御師町から歩き始め、五合目までを徒歩で登ります。開山期間の内外を問わず実施できるため、年間を通してご参加いただけます。クロケット氏が歩いたのは四月下旬。五合目より上は、まだ雪に覆われていました。開山期間中は、山頂までの登拝を加えることも可能です。

「富士山は世界でも最も象徴的な山のひとつですが、その人気ゆえに、オーバーツーリズムという大きな課題も生まれています」と、Kammui創業者のマキシミリアン・マッキーは述べています。「私たちがつくりたかったのは、この山の文化により近い旅です。何世紀にもわたって富士山の意味を形づくってきた地域と伝統に、旅行者を再びつなぐ旅です」

目的は二つあります。一つは、山の下半分と夏以外の季節へ人の流れを向けること。年間の登山者のほとんどを八週間で受け入れている山頂の負荷を軽減します。もう一つは、ほとんどの人が目にすることのない部分を、旅程に戻すことです。富士講とその信者にとって、意味は道程全体に流れていました。町への到着、御師の家での支度、幾日もの歩行、そして山頂。現代の登山はその最後の段階だけを残し、真の価値を与えてきた事前のプロセスを省いています。

最盛期には、江戸に約千、関東一円で約九千の富士講があったとされます。講の人々は長年にわたり掛金を積み立て、その資金で数名が講を代表して山へ向かいました。登拝を律してきた作法は、各合目で唱えられる言葉も含め、これらの講から受け継がれ、今も道の上で唱えられています。


マウントフジトレイルクラブとの取り組み

かつて数十軒が参道に軒を連ねた御師の家のうち、現在も活動を続けているのはごくわずかです。本アドベンチャーは、その御師の家々とマウントフジトレイルクラブとともに構築しました。

マウントフジトレイルクラブの設立は2016年ですが、そのガイドたちは、それ以前から富士山で活動してきました。メンバーには、日本山岳ガイド協会の認定資格を持つ者、富士吉田市公認の富士山登山案内人組合の役員を務める者、五合目の自然解説員として活動する者が名を連ねます。先代から受け継ぎ、三十五年以上にわたり山を案内してきたガイドも在籍します。代表理事の太田安彦氏による富士登頂は、これまでに700回以上を数えます。こうした経験の蓄積を背景に、メンバーは富士講の伝統を守り伝えるため、本取り組みに参画しました。富士講の伝統は、2013年の「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」としての世界文化遺産登録において重要な要素となったものです。構成資産二十五件のうちには、富士吉田市内の御師住宅も含まれています。


Kammuiが本取り組みに参画した理由

Kammuiの事業は、シンプルな前提の上に成り立っています。訪れる前より訪れた後のほうが、その地がより良い状態にあること。そして旅は、地域がそのために活用できる資源の一つであるということです。

富士吉田では、地域の文化遺産を守る取り組みが、すでに地域の手で進められていました。御師の家々は、住まいと務めを代々受け継いできました。マウントフジトレイルクラブは2016年より山の環境保全と安全対策に取り組み、そのガイドは山梨県による富士講の再興プロジェクトにも参加しています。町では、登拝路の調査と記録が進み、途絶えていた慣習を再び行う動きも生まれています。

Kammuiの役割は、この体験を海外からの旅行者に向けた旅として形にすることでした。富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコに登録されており、本アドベンチャーはその両面を旅程に収めています。参加者は富士講の道を歩いたのち、強羅花壇富士から、歌人や浮世絵師が見たのと同じ構図で山を望みます。多くの登山者は下山するとそのまま立ち去ります。休み、成し遂げたことを振り返る機会を持つ人は、ごくわずかです。

適切に設計された旅は、地域のガイド、宿、生産者に経済的機会をもたらします。また、一年のより広い期間と、より広い地域へと人の流れを分散させる設計が可能です。目指すのは、文化遺産と地域経済を支えながら、その基盤となる場所に過度な負担をかけない旅のあり方です。


「The Sacred Ascent of Mount Fuji」について

本アドベンチャーは、山梨県富士吉田市を起点とする3泊4日の旅です。伝統的な御師の宿での宿泊、文化と登山の専門ガイドによる案内、専用車での送迎、通常は公開されていない富士講ゆかりの聖地への特別なアクセスを含みます。開山期間中は、山頂までの登拝を加えることも可能です。

ご予約およびお問い合わせは、Kammuiにて直接承ります。

詳細はこちら: https://kammui.com/adventures/fuji 


株式会社KAMMUIについて

株式会社KAMMUIは再生型ツーリズムを軸とする、東京を拠点とする旅行会社です。日本各地の、人を惹きつける場所へと旅行者を導き、心と体、そして精神をより良い状態にして送り出すことを目指しています。すべての旅は現地のガイドや事業者とともに設計され、他では実現できないアクセスを提供しています。これまでにRange Rover、blackcrows、ANAビジネスジェットなどのブランドと連携し、環境省とともに国立公園における上質な体験の開発にも取り組んできました。

詳細はこちら: https://kammui.com/ 


一般社団法人マウントフジトレイルクラブについて

一般社団法人マウントフジトレイルクラブは、富士山の登山ガイドによる一般社団法人です。代表理事は太田安彦。ガイド業務、環境保全、山岳安全の分野で活動しています。2016年8月に吉田口登山道を軸とする「ヨシダトレイルクラブ」として発足し、活動範囲の広がりに伴い現名称となりました。ガイド、山小屋を営んできた家々、県および市町村などと連携して活動しています。

詳細はこちら: https://mftc.jp 


本件に関するお問い合わせ

株式会社KAMMUI

info@kammui.com 

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