アジア旅行で考えておきたいスマートな通信戦略

アジアを周遊する旅行では、国によって異なるモバイルネットワークやSIMカードの仕組み、場合によっては非常に高額なデータ通信料金に対応する必要があります。スマートな通信戦略は、最初のフライトや鉄道、ドライブの前から始まります。空港に着いてからインターネット接続を考えるのではなく、通信環境も旅の計画の一部として準備しておくことが大切です。

旅程を基準に考える

モバイルデータの準備方法は、旅程に合わせて決めましょう。日本、韓国、タイを2週間で周遊する旅行と、1か国に1か月滞在する旅行では、当然ながら必要な通信環境が異なります。

何かを購入する前に、スマートフォンのSIMロックが解除されているか、eSIMに対応しているかを確認しましょう。そのうえで、訪れる予定の国、それぞれの滞在日数、そして普段どの程度モバイルデータを利用するかを整理しておきます。

メッセージの送受信、地図、たまに検索する程度の軽いインターネット利用なら、少なめのデータ容量でも十分かもしれません。一方、動画を頻繁にストリーミングしたり、写真をアップロードしたり、スマートフォンをテザリングに使ったりする人には、かなり多くのデータ容量が必要です。出発前にオフラインマップや鉄道情報、翻訳パックなどをダウンロードしておけば、データ通信量を抑えられます。

目的地に合わせてeSIMを選ぶ

eSIMなら、物理SIMカードを取り外すことなくモバイルデータ通信を利用できます。1か国への旅行にも複数国を周遊する旅行にも便利で、出発前にプランを購入し、必要なタイミングで開通できるのもメリットです。たとえば台湾を訪れる旅行者なら、台湾向けHolafly eSIMが役立つでしょう。

適したプランは、滞在期間と予想されるデータ使用量によって変わります。台北に5日間滞在し、地図やメッセージを時々使う人と、台湾を3週間かけて旅行しながらリモートワークをする人では、必要な通信環境は大きく異なります。また、ある国の北部を訪れた後に南部のシーサイドエリアへ向かうような旅程でも、利用状況に応じて必要なデータ容量は変わります。プランを選ぶ際は、対応エリア、利用期間、テザリングの条件、開通方法などを確認しておきましょう。

バックアップを用意する

列車の遅延、ホテルへの遅い時間帯のチェックイン、予定外のルート変更などが発生すると、突然インターネット接続が必要になり、ストレスを感じることがあります。そのため、特に長期間または複雑な旅では、通信手段をもう1つ用意しておくと安心です。

eSIMの対応状況に不安がある場合は、現地通信事業者の物理SIMカードをバックアップとして利用する方法もあります。ホテルやカフェ、駅などの公共Wi-Fiも便利ですが、大切な作業を行う際にWi-Fiだけを頼りにするのは避けたほうがよいでしょう。

移動中のデータ通信を管理する

スマートフォンの設定を少し変更するだけでも、数週間の旅行ではデータ通信量を大きく節約できます。モバイルデータ通信時の写真の自動バックアップをオフにしたり、必要のないアプリのバックグラウンド更新を制限したり、大容量のダウンロードにはWi-Fiを利用したりしましょう。旅行開始から数日経ったら、どのアプリが最も多くのデータを消費しているかを確認するのもおすすめです。AndroidとiPhoneのどちらにもモバイルデータ通信の使用量を確認する機能があり、思わぬデータ消費を把握できます。

特に注意したいのがナビゲーションです。Googleマップなどの地図サービスでは、オフラインエリアを利用できるため、地図データを繰り返し読み込まなくても道路やランドマークを確認できます。ホテルの住所、予約番号、交通機関の詳細などを端末に保存しておくことも、リアルタイムのインターネット接続への依存を減らす良い方法です。

インターネット以外の用途も考える

スマートフォンには、搭乗券、ホテルの予約確認、デジタル決済、翻訳ツール、認証コードなど、旅行に欠かせない情報が保存されていることがあります。モバイルバッテリーを用意して端末を十分に充電できるようにし、画面ロックなどのセキュリティ機能を有効にして、大切な情報はオフラインでも確認できるように保存しておきましょう。

スマートな通信戦略は、複雑である必要はありません。端末の対応状況を確認し、旅程に合ったデータプランを選び、オフラインで使える情報を準備し、バックアップの通信手段を確保する。この数ステップを実践するだけで、ちょっとしたモバイルデータの問題が旅行全体を台無しにするような大きなストレスになるのを防げます。

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