新潟大学・渡部直喜准教授による基調講演と地域住民によるパネルディスカッションを通じ、災害の記憶と大地の恵みを次世代へつなぐ
公益社団法人 新潟県観光協会のプレスリリース
地すべりから60年。「災害」をふるさとの誇りと未来へ―新潟県十日町市松之山で地すべりシンポジウム「松之山の魅力を語る」を開催
新潟大学・渡部直喜准教授による基調講演と地域住民によるパネルディスカッションを通じ、災害の記憶と大地の恵みを次世代へつなぐ

日本有数の豪雪地、新潟県十日町市松之山。この地域は、長い歴史の中で雪と地すべりという自然の脅威と向き合いながら暮らしてきた土地です。
地すべりは大きな被害をもたらす災害です。困難の中で地域を守り、次の世代へ松之山をつないでくれた先達への感謝を忘れてはいけない――。そうした思いから、シン・杢右衛門クラブは「松之山地すべり60周年事業」として、地すべりシンポジウム「松之山の魅力を語る」を2026年9月17日(木)に開催します。
一方で、その大地は松之山温泉をはじめ、人々が暮らす土地、豊かな里山の生物多様性など、かけがえのない「恵み」ももたらしてきました。今回のシンポジウムで考えたいのは、単なる「災害の振り返り」ではありません。地すべり災害60年を地域の未来から捉え直し、温泉・地形・生物多様性・暮らしを一つの“松之山の物語”として発信することを目指します。
「災害を忘れない。けれど、災害だけでは終わらせない。」大地からいただいた恵みと、先達が残してくれた知恵を子どもたちへ。そして、松之山という小さな山里から、その物語を世界へ届けます。

・地すべりシンポジウム パンフレット(PDF)ダウンロード
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開催概要・取材申し込み先
松之山地すべり 60 周年事業 地すべりシンポジウム「松之山の魅力を語る」
・会場: まつのやま学園 体育館
・日時: 2026 年 9 月 17 日(木)13:55~16:25
13:55 開会あいさつ
14:00〜14:45 基調講演
14:45〜15:00 休憩
15:00〜15:05 来賓あいさつ
15:05〜16:05 パネルディスカッション
16:05〜16:20 質疑応答
16:20 閉会のあいさつ
・参加:どなたでもご参加いただけます(参加費無料)
・ 主催:シン・杢右衛門クラブ
・ 共催:松之山自治振興会
・ 後援:新潟県十日町地域振興局、新潟県建設業協会 十日町支部、一般社団法人 十日町市観光協会、十日町市教育委員会
・ お問い合わせ:本山義昭 090-4059-1695
基調講演「松之山温泉と地すべりの恵み」
地すべりは、大きな被害をもたらす災害です。その一方で、人々が暮らしやすい豊かな土地をつくるなど、自然の恵みももたらしています。勢いよく湧き出す松之山温泉と、地すべりの多い松之山地域との関わりについて語られます。
講師:渡部直喜 氏(新潟大学 災害・復興科学研究所 防減災技術研究部門 准教授)
国内外の地すべり災害の調査研究を行う。大学院では松之山地すべりの研究を行い、博士(理学)を取得。それ以来、30年以上にわたって松之山をはじめとする頸城丘陵の地形・地質、地下水・温泉、地すべりの研究を継続している。
パネルディスカッション「温泉やくらし・文化、歴史の側面から捉えた松之山」
・ 地域と子供の未来のために、まつのやま学園と共に創り上げる
・ 地域づくりをパネリストと共に考える
司会進行:本山義昭 氏(シン・杢右衛門クラブ責任者)「松之山命の思いを込めて」
地元の株式会社飯塚建設に勤務。自身の職業を生かした地域貢献を考えていた際、松之山地すべり50周年記念事業で当時の地域の方が作られた冊子を読み、地元の皆さんの地域愛に感動する。60周年事業では「集いとエンターテイメントの実施」という年計画を立て、地元の先輩たちに負けないように地元を盛り上げることに勤しんでいる。
パネリスト
日木芳道 氏(まつのやま学園 学園長)「地すべりの中心地で愛を語る」
小学校教諭・管理職を経て、令和7年度に副学園長、令和8年度より現職。実家は寺院。「生かされて生きる」という言葉を大切にし、教育を人づくりと捉え、学校と地域、人と人とのつながりの中で、教職員とともに子どもたちの学びと成長を支えている。
柳一成 氏(十日町市観光協会 代表理事)「ブラタモリを松之山に誘致したい」
十日町市・松之山温泉にて老舗旅館「ひなの宿ちとせ」を営みながら、地域づくり会社「松之山温泉合同会社まんま」の代表を務める。温泉熱の活用や食文化の発信を通じて、地域経済と環境の循環を目指す。
小林誠 氏(森の学校キョロロ 学芸員)「地すべりの上に建つ博物館より」
十日町市立里山科学館「森の学校」キョロロ学芸員。北海道大学大学院環境科学院博士後期課程修了(環境科学博士)。専門は植物生態学、環境教育。里山の生物多様性をキーワードに地域博物館を活用した地域づくりに取り組む。同館研究員を経て2016年より現職。2児の父。
杉山光代 氏(まつのやま学園保護者 地域おこし協力隊)「地すべり地帯に来ちゃった私」
茨城県出身、北海道育ち。2年前に神奈川県から十日町市松之山へ家族で移住し、現在、松之山地域おこし協力隊として3年目を迎える。まつのやま学園のスキーインストラクターも務める。
「シン・杢右衛門クラブ」とは
松之山の兎口に「杢坂(もくざか)」と呼ばれる地名があります。今から500年前、雪消えの松之山の村を大規模な地すべりが襲いました。村中が恐さで怯える中、自ら人柱となり村を救った人こそが杢兵衛と言われる人物でした。この杢兵衛の名前を後世に残すために杢坂という地名がつけられました。
先代の「杢右衛門クラブ」はこの杢兵衛の名前から命名されました。シン・杢右衛門クラブは、先代の意思を引き継ぎたいとの思いで地元の若者を中心に結成されました。
全国的に自然災害が広がる中、この杢兵衛伝説は防災講談として全国で語られ、防災意識の高揚に役立てられています。シン・杢右衛門クラブは杢兵衛伝説のお話を演劇にして地元の皆さんと協力して地域外へ向けて発信し、「松之山から日本中を元気にしていこう!」を合言葉に活動しています。現在、劇団員を大募集中です。
