株式会社ジェイアール東日本企画のプレスリリース
熱海市立澤田政廣記念美術館
熱海市起雲閣
熱海市立伊豆山郷土資料館
熱海市池田満寿夫・佐藤陽子創作の家
熱海市池田満寿夫記念館
熱海市凌寒荘
■経緯
熱海市文化施設のうち、起雲閣については、これまでオアシス21が指定管理事業者として運営管理を行ってまいりましたが、2023年3月31日をもって現在の指定期間が満了を迎えることとなりました。これを機に熱海市では、施設の特性を活かした効果的な管理運営を目的として、起雲閣を含め、これまで市直営で運営していた5つの文化施設を合わせた合計6施設を対象に、2023年4月1日から5年間の包括的な指定管理事業を公募しておりましたが、JR東日本グループの一員として地域創生事業の実績とノウハウをもつjekiが代表事業者となり、熱海市を拠点として活動し、これまで起雲閣の運営実績をもつオアシス21の2事業者による共同事業体として、応募し、指定管理者として指定の決定を受けました。
■今後の事業
今後、熱海市およびJR東日本グループや地域・関係事業者との連携を図り、各施設の文化振興となる施設を利用した商品開発やプロモーションの展開、キャッシュレスサービスの導入など利用者の利便性向上、事業者のノウハウや発想を生かした自主事業などを行うことで、熱海市の文化を守り、育てることで、地域活性化の役割を担ってまいります。
■指定管理期間
2023年4月1日~2028年3月31日
■対象文化施設
1.熱海市澤田政廣記念美術館
所在地:静岡県熱海市梅園町9番46号
概 要:熱海市名誉市民で文化勲章受章彫刻家である澤田政廣(さわだせいこう 1894~1988)の彫刻絵
画、コレクションなどを展示している美術館です。館内では多くの彫刻作品が展示ケースに入れられ
ることなく展示されており、代表的な木彫作品に見るノミの跡からは、澤田氏の息づかいまでが伝わ
ってくるかのようです。美術館は四季折々の自然が楽しめる熱海梅園に隣接して建っています。
2.熱海市起雲閣
所在地:静岡県熱海市昭和町4番2号
概 要:1919年(大正8年)に別荘として築かれ、現在は非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とならび、
「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸が基となっています。1947年(昭和22年)には、旅館として
生まれ変わり、太宰治・山本有三などの多くの文豪たちにも愛されていました。市街地とは思えない
緑豊かな庭園。日本家屋の美しさをとどめる本館と離れ。日本、中国、欧州などの建築様式と装飾を
融合させた独特の雰囲気を持つ洋館などが見どころです。
3.熱海市立伊豆山郷土資料館
所在地:静岡県熱海市伊豆山708番2号 伊豆山神社境内
概 要:伊豆山神社の宝物を中心に伊豆山地区に伝わる郷土資料などを展示しています。特に、県指定文
化財の「走湯権現立像」や「宝冠阿弥陀如来像」など、 往時の信仰を考えるうえで貴重な資料を
展示しています。
4.熱海市池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家
所在地:静岡県熱海市海光町10番24号
概 要:池田満寿夫氏がパートナーの佐藤陽子氏とともに暮らした住居兼アトリエが基になっています。館内
には、池田氏の版画や油絵、陶などの芸術作品を始め、佐藤氏が演奏活動で使用したドレスや楽
譜、そして、池田氏が芥川賞を受賞した小説「エーゲ海に捧ぐ」の直筆原稿なども展示されてい
ます。
5.熱海市池田満寿夫記念館
所在地:静岡県熱海市下多賀1130番1号
概 要:油絵、版画、小説、映画、陶芸、書など芸術のあらゆる分野で活躍したマルチアーティストの池田満
寿夫氏の記念館です。1982年(昭和57年)12月、熱海に移り住んだ池田氏は、1986年(昭和61年)1 2月、新たに取り組み始めた作陶の場として下多賀に工房を構え、満寿夫の「満」と陽子の「陽」を
とって『満陽工房』と名付けました。その後、【優れた芸術は私有するものではなく多くの人たちと
共有するもの】という持論から作品展示場を増築しました。池田氏の作品を鑑賞する記念館として開
館しているのは、この作品展示場部分で、版画、書、陶、ブロンズなどを常時展示しています。
6.熱海市凌寒荘
所在地:静岡県熱海市西山町12番18号
概 要:国文学者で特に「万葉集」の研究者として優れた業績を残した佐佐木信綱の旧宅です。 信綱は病後
の静養の地として、1944年(昭和19年)年に温暖な熱海に居を構え晩年を過ごしました。
建物の内部には入れませんが、庭園には「万葉集」に歌われた草木が数多く植えられ、信綱の詠んだ
歌の説明板が配置されています。