インターナショナルSOSのプレスリリース
このモジュール(コース)は、出張先のLGBTQ+のコミュニティを保護し、ともに生きるために必要な知識とツールを、個人と組織に提供することを目的に、LGBTQ+の権利に関する慈善団体ストーンウォールUK* のアドバイスを受けて設計されました。
「LGBTQ+モジュール」は、LGBTQ+の渡航者にとって潜在的なリスクとなりうる、渡航先特有の社会の意識、偏見、課題などを取り上げています。また、入国審査や空港のセキュリティ規制、特定の医薬品の輸入に関する現地の法律や慣行、安全なサポートへのアクセスに関するガイダンスについても学べます。このデジタルラーニングコースは、今後フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語、日本語、簡体字中国語でも提供される予定です。
インターナショナルSOSのヘルス&セキュリティ サブスクリプション サービス担当CEOのLaurent Fourierは次のようにコメントしています。
「LGBTQ+のコミュニティにとって、差別と暴力は依然として重大な問題です。LGBTQ+の従業員が直面するリスクは、渡航先によって異なり、法的地位や社会的寛容性の度合いなどの要因に影響される恐れがあります。企業・組織は、LGBTQ+の従業員にとって渡航体験が大きく異なる可能性があることを認識し、予見可能な健康と安全のリスクに対して、従業員に十分な準備をさせる必要があります。
LGBTQ+モジュールは、各地域のLGBTQ+に対する習慣、信念、態度など、渡航前の調査に役立つ貴重なリソースを提供します。これは組織が多様なモバイルワーカーを守り、安全配慮義務を果たすことに役立ちます。」
企業・組織がLGBTQ+の渡航者の安全を守るための5つのポイント
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渡航前の調査と準備を奨励する―すべての渡航者が、LGBTQ+に関する情報や渡航前のアドバイスにアクセスできるようにする。関連情報には、渡航先でのLGBTQ+の権利の適用、制限法、社会的な意識などを含めること。
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安全対策について従業員を教育する―渡航中の従業員に対して、リスクと軽減策に関するLGBTQ+特有のガイダンスを提供し、自分自身と同僚の安全について十分な情報に基づいて判断できるようにする。これには、服装のエチケット、危険性の高い場所の回避、公共の場での愛情表現、個人情報の漏洩に対する注意などが含まれる。
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現地の入国管理政策や空港のセキュリティについて確実に理解する―トランスジェンダーの渡航者は、身分証明書が現在の姿と一致しない場合、その国への入国が困難になることがある。場合によっては渡航前に医療専門家に相談し、説明のためのサポートレターがあれば入国が容易になるかどうかを検討する。
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安全な宿泊施設を推奨する―現地で差別禁止法がない場合、宿泊を拒否される可能性があるため、LGBTQ+の安全と受け入れが証明されている宿泊施設のリストを従業員に提供する。
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LGBTQ+とともに生きる方針と緊急連絡先を伝える―従業員に、自分たちの権利と利用できるリソースを認識させる。これによりLGBTQ+の渡航者は、自分がサポートされていると感じることができ、また必要な時にどこにサポートを求めればよいか知ることができる。
インターナショナルSOSのポッドキャストでは、LGBTQ+のコミュニティに対するセキュリティの影響、人混みの中で身の安全を守る方法、国や大陸によって異なる状況などについてご紹介しています(英語)。
https://www.internationalsos.com/podcast/pride-month
インターナショナルSOSのサービスの詳細につきましては、こちらからお問い合わせください。
https://my.internationalsos.com/LP=8058?source=PRTimes
* Stonewall UKについてはこちら(英語)
インターナショナルSOSグループについて
インターナショナルSOSグループの使命は、世界中で働く従業員の皆様の健康と安全を支えることです。組織の持続可能な事業の実現のため、13,000名の安全、医療、ロジスティクスおよびデジタルの専門家が、90ヵ国1,200ヵ所以上で、24時間365日お客様をサポートしています。
インターナショナルSOSグループは1985年に設立され、今ではフォーチュングローバル 500の65%以上、世界で最もサステナブルな企業100社の50%にあたる多くの企業、中小企業、政府機関、教育機関、NGOなど、700万人以上、約9,000社にアシスタンスサービスをご提供しています。