徳島県のプレスリリース
この度、プラネタリウムの星空の下において「日高川(ひだかがわ)入相(いりあい)花王(ざくら)渡し場(わたしば)の段(だん)」という、夜の演目の人形浄瑠璃公演を行います。真夏の夜にぴったりな、怪談の要素がある内容です。この演目は人気がある一方で演じ手が少なく、県内においては、唯一「青年座」のみが持ち演目としています。
物語の中に主人公で美しいお姫様「清姫」が登場し、終盤に鬼の形相になる場面は有名で、変化するからくり木偶(でこ)の醍醐味とも言えます。この「ガブ」と呼ばれる首の変化には国内外にファンがおり、アメリカの博物館への納入実績もあります。
~あらすじ~
恋人を連れて道成寺へ向かう安珍。安珍に恋する清姫は、月明かりの中、必死で二人を追いかける。ようやく日高川の渡し場にたどり着く清姫だが、船頭は川を渡してくれない。安珍は船頭に金を渡し、「清姫が来ても川を渡さないように」と頼んでいたのだった。清姫は悲しさのあまり泣き伏すが、その恋しさと悲しさは、やがて怒りに変わり、清姫は恐ろしい大蛇に変身し川へ飛び込み泳いでいく。
夏休み宿題応援企画「阿波人形浄瑠璃inプラネタリウム」
・日 時:令和5年8月20日(日)18:00~20:00
・場 所:あすたむらんど徳島 子ども科学館プラネタリウム
(徳島県板野郡板野町那東字キビガ谷45-22)
第一部 ワークショップ「阿波人形浄瑠璃の魅力」 18:00~19:00
講師 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷館長 佐藤憲司
第二部 特別公演「日高川入相花王渡し場の段」 19:00~約30分
太夫・三味線:友輔会※1、人形座:青年座※2・ポラリス座※3
※1.友輔会
鶴澤友輔を主宰として平成13年に発足。国民文化祭・とくしま2007で瀬戸内寂聴原作の新作浄瑠璃「義経街道娘恋鏡」「モラエス恋遍路」の作曲・演奏を、2012年の国民文化祭では「阿波の心」の作曲と弾き語りを担当したほか、今年度夏期大会でも上演した「阿波遍路恋唄」の脚本・作曲を手掛けている。新作だけではなく古典も含め、物語の世界を大事に、登場人物の思いを大切に語ることを心がけ、浄瑠璃が好き、楽しいと思う気持ちを忘れずに精進している。
※2.青年座
城北高校民芸部出身者が中心となり、昭和56年に結成。昭和60年国際青年記念功労者・内閣総理大臣賞を受賞。人形浄瑠璃をより親しみのある身近で楽しいものと感じてもらえるよう、そして自分たちも楽しむことをコンセプトに活動。「IWATO三番叟」「道行三番叟あわ娘にご用心」「雪女」など、他ジャンルを合わせた新作にも積極的に挑戦。徳島に数多く残存する農村舞台の復活にも力をいれている。
※3.ポラリス座
城北高校民芸部出身で結成された、もっとも若手の人形座。高校卒業後も気軽に人形浄瑠璃が続けられるよう城北高校民芸部50周年公演のとき、高校生だったメンバーが社会人となって活動している。
【申込方法】
・申 込:あすたむらんど徳島に電話(088-672-7111)またはホームページより申し込み。
(https://asutamuland.jp/events/event/6217/) 申し込み多数の場合、抽選で決定。
・締 切:8月13日
・定 員:100名
・観 覧:通常のプラネタリウム観覧券が必要
・特 典:来場者全員にオリジナルからくり紙人形「ガブ」工作キット(非売品)プレゼント
・問合せ:あすたむらんど徳島 088-672-7111(申込み、その他イベント全体について)
阿波農村舞台の会 088-661-6057(ワークショップ、公演の内容について)