大阪IRとは大阪市此花区の夢洲地区に建設が予定されている統合型リゾート(IR)のことで、カジノを含むさまざまな施設を備え、大阪の観光振興や経済活性化が期待されています。日本で初めてのカジノとなることから、日本国内でも訪れたいと考えている人は多いのではないでしょうか。本ページでは、大阪IRの進行状況やいつ頃開業予定なのかなどを徹底解説していきます。
開業は2030年秋ごろ
2023年11月現在、大阪IRの開業時期は2030年秋頃とされています。当初は2024年の開業を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響や、土地課題対策の費用増加などにより、開業時期は延期されました。
開発事業者
事業者は、米MGMリゾーツ・インターナショナル日本法人とオリックスを中核株主とする「大阪IR株式会社」。2023年9月には大阪府と実施協定を締結し、本格的に開発事業がスタートしました。
現在は、土地課題対策の工事やインフラ整備の工事などが進められており、土地課題対策の工事では、土壌汚染対策や液状化対策、地中障害物撤去などが行われています。インフラ整備の工事では、道路や鉄道、上下水道などの整備も進行中です。
2024年度以降は、カジノを含む施設の設計や工事が本格化
実施協定などによると、2023年の秋から液状化対策工事を行い、2024年夏頃に施設の準備工事に着手。その後2025年春頃に建設工事に入り、2030年夏頃に工事が完了する見通しとされています。(参考 : https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230928-OYT1T50225/)
大阪IRの開業で期待される効果
2030年ごろに大阪IRが開業される予定である事がわかりましたが、実際にこの大阪IRを開業することで期待される効果は、一体どういったものなのでしょうか。ここではその期待される効果について解説していきます。
観光振興
大阪への観光客の増加や、観光消費額の増加が一番期待されている事です。大阪は東京や京都に次いで日本を代表する観光地であり、年間約2,600万人の観光客が訪れています。大阪IRの開業によりさらに多くの観光客が訪れ、大阪の経済効果に貢献することが期待されています。
経済活性化
大阪IRができることによって、雇用の創出や周辺地域の経済効果の拡大が期待されています。大阪IRの建設や運営には多くの人材が必要となるため雇用が創出され、また大阪IRの開業により、周辺地域の観光や商業などの経済活動が活性化することも期待されています。
税収増
カジノによる収益や、消費税などの税収増も期待されていることの一つです。大阪IRにはカジノなどの施設が設置される予定で、カジノ収益は国と地方の税収となる予定です。また、大阪IRの開業により、消費税などの税収も増加することが期待されています。
大阪IRの具体的な施設内容
それでは実際に開業する際はどのような施設ができる予定なのでしょうか。カジノの部分が大々的に報道されていることからカジノだけ完成すると思っている方もいるかもしれませんが、実はさまざまなホテルやエンターテイメント施設も一緒に建設される予定です。
さらにはショッピングモールや飲食店、さらにはコンベンション施設なども建設し、会議やイベントなどが行える場所も予定されています。
大阪IR建設に関する懸念
大阪府はこのIR建設に関していくつかの懸念も示しています。その中でも特にギャンブル依存症対策に関しては大きな懸念で、今回のIRのカジノに限らず、オンラインカジノやパチンコ、薬物などの幅広い依存症対策に取り組もうとしています。具体的には入場料や滞在時間の規制など、シンガポールなどの諸外国の事例を参考にしています。
(参考 : https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/29985/00000000/2-h1.pdf)
まとめ
日本で初めてのカジノを含んだ統合型施設、大阪IRは2030年ごろに開業する事がわかりました。これまでもコロナや手続きの遅れなどから開業スケジュールが後ろ倒しとなった事があるため、今後も何かしらの理由で開業が遅れる可能性はあり、今後の動向には注目です。しかし完成したら、かつて無かった煌びやかな空間が完成することは間違いなしですので、皆さんもぜひ足を運んでみてください!