~蛍鑑賞や源氏物語「蛍」の語りで夏の宵の風情を味わう~
星野リゾートのプレスリリース
背景
嵐山は京都府内でゲンジボタルが生息する数少ない地域の一つです*1。星のや京都は、景観保護のため建物が少なく街の灯りは山々に遮られて届かない場所にあり、蛍をゆっくり鑑賞することができます。夏の季語でもある蛍は、平安時代の和歌*2にも数多く歌われ、人々の暮らしに身近な存在でした。かつて平安貴族が蛍の光を眺めて過ごした夏宵の風情を、現代でも味わってほしいと考えています。
*1 京都府レッドデータブック
*2 「後拾遺和歌集」和泉式部、他
特徴1 平安貴族も興じた蛍狩りで夏の宵の風情を味わう
星のや京都の目の前を流れる大堰川は、かつて平安貴族が別荘を構え、四季の風景を愛でた風光明媚な場所です。本催しでは、蛍籠*3を模した行灯を携え、星のや京都のスタッフだからこそ知る、大堰川沿いの密かな蛍の生息ポイントに案内します。かつて平安貴族も興じた蛍狩りに想いを馳せ、夏の宵の風情を味わうことができます。
*3 麦わらを編み込んで籠を作り、蛍を入れて観賞用に使っていた天然素材の虫籠
特徴2 赤紫蘇をしぼった特製ドリンクで宵涼み
蛍を鑑賞したあとは施設内の「水の庭」で、赤紫蘇しぼりを味わいます。赤紫蘇は、平安時代から日本で栽培され、薬用や香味用食品として重宝されました*4。爽やかな香りと酸味のすっきりとした特製ドリンクを、滝の音が涼やかに聞こえる水の庭で味わいながら、宵涼みのひと時を楽しみます。
*4 日本現存最古の漢和薬名辞書「本草和名」
特徴3 源氏物語「蛍」の語りで、平安時代の美意識に触れる
現代京ことばに訳した源氏物語「蛍」の帖の語りを通して、千年超えてもなお読み継がれる源氏物語の世界観に触れます。語り部は、「源氏物語」五十四帖を百年前の京ことばで語る、山下智子氏です。蛍の帖では、光源氏が放った蛍の光に照らされた玉鬘(たまかずら)の美しさに、兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)が心を奪われた場面が描かれています。目の前で生き生きと語られる源氏物語の描写に想いを馳せることで、平安時代の美意識に触れるひと時を過ごします。
山下智子氏 プロフィール
京都市生まれ。仲代達矢主宰 無名塾にて学び、舞台、TVにて活動。中井和子師に師事「京ことば訳 源氏物語」を通し、いにしえの京ことばを後世に伝えるべく日本各地で語り会を開催、全五十四帖連続語り会をライフワークとする。雅楽、香道はじめ日本文化との共演も多数、海外からの招聘も受け講演。源氏物語の他に、文楽人形芝居での語り、朗読劇、映像番組のナレーション、電子辞書、国文教科書CD等での朗読。NHKラジオドラマに6年間のレギュラー出演と作品提供。古典の日推進委員会語り部派遣事業講師。2011年京都国民文化祭特命大使。(画像提供:紫苑語り会)
「奥嵐山の蛍狩り」概要
期間:2024年6月7日~9日、14日~16日
料金:1名5,500円 (税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの:蛍鑑賞ツアー、源氏物語「蛍」の語り、赤紫蘇しぼり
定員:5名
予約:公式サイト(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakyoto/)にて7日前まで受付
場所:星のや京都
対象:宿泊者
備考:気象条件などにより、蛍はご覧になれない場合があります。
雨天時は開催を中止します。
■星のや
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/
■星のや京都
平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸で時を忘れる。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡った先では、京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、嵐山の情景を映した滋味豊かな日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常が提供されます。
所在地 :〒616-0007 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話 :050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数 :25室・チェックイン:15:00~/チェックアウト:~12:00
料金 :1泊 136,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
アクセス:阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakyoto/