⽇本初の公認⺠泊サイト「STAY JAPAN」を拡充させ、日本全国で新たな宿泊体験を提供
株式会社雨風太陽のプレスリリース
「都市と地方をかきまぜる」をミッションとする株式会社雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、証券コード:5616、以下「当社」)は、民泊や農泊、古民家泊など、地域の暮らしや文化に根差した「持続可能な観光」を発信する旅行予約サイト「STAY JAPAN https://stayjapan.com/ 」を運営する株式会社百戦錬磨(本社:宮城県仙台市、代表取締役:上山康博 以下、「百戦錬磨」)が行う第三者割当増資を引き受け、同社株式を取得することで同社を関連会社化したことをお知らせいたします。当社の持つ全国約8,300名超の生産者ネットワークと、約1,500件の宿泊施設登録がある「STAY JAPAN」を活用し、生産者のもとでの体験と現地での宿泊を組み合わせたサービスを提供することで、農泊におけるインバウンド需要を取り込んでいきます。そして、地方の活性化と持続可能性向上に貢献していきます。
【関連会社化の背景と目的】
▼インバウンドの拡大と農泊の推進状況
2022年10月に新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されて以降、訪日外国人旅行者の数は増加し続けています。日本政府観光局が発表した訪日外客数の推移(*1)によると、2024年の実績は2022年からの直近3年間で、最高実績を更新し続け、毎月約300万人が日本を訪れており、2050年には年間9,000万人が日本を訪れると見込んでいます。(*2)
また、政府は訪日外国人旅行者の需要の回復を受け、東京・富士山・京都・大阪など日本の主要観光都市を周る観光周遊ルート、いわゆる”ゴールデンルート”から、農山漁村へ一歩踏み出す地方誘客と地方消費をより一層促すことが重要と謳っており、農林水産省は、農山漁村滞在型旅行「農泊」に取り組む地域において、令和7年度までに年間延べ宿泊者数に占めるインバウンドの割合を、令和4年度実績の約2.5%から10%に向上させることを目標として、地域の取組を支援(*3)しています。
「農泊」とは、農山漁村に宿泊し、滞在中に豊かな地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ「農山漁村滞在型旅行」のことであり、農山漁村に宿泊しながら、地域資源を観光コンテンツとして活用し、様々な体験を通して地域住民との関係性を構築することで、地域の所得向上と関係人口の創出に寄与することができます。
▼連携に至る背景
当社ではこれまで、自社で運営する産直EC「ポケットマルシェ」に登録された、全国約8,300名の生産者ネットワークを活用し、地方留学プログラム「ポケマルおやこ地方留学 https://oyako.travel/program/ 」の企画・運営を通して”生産者と消費者のつながり”を創り出し、地域と多様に関わる関係人口を創出してきました。
2024年7月には、同プログラムの関係人口創出型の新しい旅行スタイルが評価され、ツアーグランプリ2024 国土交通大臣賞を受賞しており、政策的にも期待が高まっています。また、訪日外国人旅行者を対象にした取り組みとして、大分県と連携し、同県内のポケットマルシェ登録生産者とともに体験商品の造成やモニターツアーを実施しました。
こうした取り組みを加速していくことで、増加し続ける訪日外国人旅行者の需要に対応し、地方の魅力ある価値を守っていくために、当社は⽇本初の公認⺠泊サイト(*4)「STAY JAPAN」(https://stayjapan.com/ )を運営する百戦錬磨の株式を取得し、同社を関連会社化する運びとなりました。
▼百戦錬磨社について
「STAY JAPAN」は、「知らない日本に泊まってみよう」をコンセプトに全国各地の民泊、農泊、別荘泊(貸別荘・一棟貸し)、古民家泊、寺泊、城泊などその地域ならではの個性的な宿泊施設を約1,500件掲載し、ユニークな宿泊体験を提供しています。
また、同社が運営する農泊ポータルサイト「nohaku.net」には、農林水産省による農山漁村振興交付金を受けた協議会のうち、4割弱の協議会の宿泊施設が登録されており、その数は約760件にのぼります。この規模は国内でNo.1(*5)の実績です。
2019年には同社の「農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス」 が第5回ジャパン・ツーリズム・アワード「国土交通大臣賞」を受賞しているほか、百戦錬磨代表の上山康博氏は、農林水産省主催「農泊推進のあり方検討会」に第一回から一般社団法人 日本ファームステイ協会の代表として参加し、農泊推進の政策提言に関わってきました。また、⼀般社団法⼈ アルベルゴ・ディフーゾ・インターナショナル極東支部の代表理事や、住宅宿泊協会の共同代表理事を務めており、日本国内における「農泊」の第一人者として、広く・深い知見を有しています。
▼今後の展望
今回、百戦錬磨の関連会社化により、全国約8,300名超の生産者ネットワークと約1,500件の宿泊施設を活用した、生産者のもとでの体験と現地での宿泊を組み合わせたサービスが提供可能となります。訪日外国人旅行客に対して、日本全国の生産現場を旅の目的地としたプログラムを提供することで、日本の地方の魅力を体験する機会を新たに創出していきます。2025年には1万人、2030年には5万人の地方への送客を目指します。
加えて、「ポケットマルシェ」の企画・開発のノウハウを活用することで、「STAYJAPAN」の機能を拡充し、多言語対応を進めていくことで、より多くの訪日外国人旅行客の需要に対応していきます。
こうしたコンテンツ開発・サービス運営により、地方産業の活性化ならびに関係人口の創出に寄与していきたいと考えています。そして、魅力ある地方を守り、その可能性を広げていくことで、持続可能性の向上に貢献していきます。
*1:日本の観光統計データ 月別 訪日外客数の推移 日本政府観光局 より
https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–inbound–travelers–transition
*2:日本総研「拡大が期待される訪日外国人の展望」(2018)、みずほフィナンシャルグループ「2050年のニッポン)(2017)観光庁(2016)「明日の日本を支える観光ビジョン」、観光庁(2023)「観光立国推進基本計画」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」(2012-2023)より当社試算
*3:「農泊」の推進について 農林水産省より
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kankorikkoku/dai23/siryou5.pdf
*4:国家戦略特別区域法の特区民泊特定認定第一号(東京都大田区)を百戦錬磨の子会社(百戦練磨に合併済)が取得
https://www.hyakuren.org/151207_news01/
*5:令和5年度末の交付金を受けた656地域の協議会のうち、234件の協議会の施設をnohaku.net上に掲載
農泊をめぐる状況について 農林水産省より
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/nouhakusuishin/attach/pdf/nouhaku_meguji.pdf
【株式会社雨風太陽 代表取締役 高橋 博之からのメッセージ】
日本が世界に誇れるもの、それは日本独自の自然観がつくりだしてきた、全国各地に残る農山漁村です。四季折々の多様な自然に手を入れ、質の高い農産物や海産物をつくり出し、繊細で美しい景観を創造し、独自の伝統文化を育んできました。これが日本食の土台であり、世界に売り込める我が国固有の価値です。
今、世界中の観光客が日本の農山漁村に注目しています。しかし、未だ日本の農山漁村は閉ざされており、衰退の一途にあります。実にもったいないことです。今こそ、外に開くときです。世界からアグリツーリズムを受け入れることで、農家や漁師の収入が増え、農山漁村の経済的基盤が強まれば、荒廃に歯止めをかけることができます。自分たちが暮らしている農山漁村そのものを日本の優れた芸術・文化ストックとして海外の観光客に伝えることで、農家や漁師は伝統的な生活に誇りを持ち、立ち直ることができるはずです。
農山漁村へのインバウンドが増えることで、足元の価値に盲目になっていた日本の都市住民も改めて農山漁村の価値を見直し、足を向ける契機になるでしょう。農泊事業の先行者である百戦錬磨と弊社が組むことで、インバウンドを最速で拡大し、日本の都市と地方が共存共栄の道を歩む呼び水にしていきたいと思います。
【株式会社百戦錬磨 代表取締役 上山 康博様からのメッセージ】
当社は、観光需要創造企業として「明確すぎる移動目的の創造」という企業ミッションを掲げ、世界において最も成長性の高いと云われる「アドベンチャートラベル」「バケーションレンタル」「ルーラルツーリズム」「アグリツーリズモ」等の新たな成長観光市場に注力して参りました。
取り分け、国内地方部における遊休資産の利活用を推進し、遊休資産の代表である空き家を中心に「農泊」「古民家泊」「別荘泊」等の宿泊施設化を地域と共に進め、また、歴史的資源の利活用として「城泊」を世界で初めて開業いたしました。
更に、ユニークな宿泊体験が出来る、日本で初めての民泊農泊宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を自社にて開発運営し、特に地方部において、未だ観光地化されていない地域に新たな観光需要をつくり、国内外の旅行者を地域に集客して参りました。
この度の雨風太陽と百戦錬磨との協業により、更なる潜在的観光需要の掘り起こしと、付加価値の高い観光商品開発を行い、国内はもとより全世界からの旅行者(インバウンド)が全国各地に訪れて頂けるよう、可及的速やかに進めて参ります。
また、その先には、特に「食」に纏わる体験そのものがお取り寄せや輸出へのきっかけとなり、全国各地の農産品を海外輸出へと繋げ、地域に新たな経済をつくって参りたいと考えております。
【STAY JAPANについて】
「知らない日本に泊まってみよう」をコンセプトに全国各地の民泊、農泊、別荘泊(貸別荘・一棟貸し)、古民家泊、寺泊、城泊などその地域ならではの個性的な宿泊施設を約1,500件掲載している日本発の公認民泊サイトです。
◆宿泊施設の例
【1日一組限定】”蔵の中に入る肝試し”や”癒しヤギのゲコ太”と遊ぼう!「古民家 里五郎」(群馬県沼田市)
自家有機栽培の野菜とお米を使った手作り料理を楽しめる古民家です。海外の学生のショートステイの受け入れをきっかけにオープン。築140年の養蚕農家の建物を改装して古民家農泊を体験していただける空間です。農業、林業、川遊び、山の散策も体験して頂けます。スローライフを体験したい方、田舎の生活体験をしたい方、何もせずにのんびり過ごしたい方におすすめです。
体験可能プログラム:
・米作り(田植え)体験
・農作業体験
・こんにゃく作り体験 など
https://stayjapan.com/area/gunma/numata/pr/13518
【一棟貸切】岩井ファーム 房総の里山体験(千葉県長生郡睦沢町)
都市と農山漁村の共生・交流を通して、双方の人々が精神的・文化的に充足した暮らしを営むこと、地域の振興・活性化ならびにまちづくりに寄与することを目的としています。
体験可能プログラム:
・米作り体験
・房総ジビエ(イノシシ)赤ワイン煮込み料理体験
・季節のジャム作り体験 など
https://stayjapan.com/area/chiba/chosei/pr/13200
平戸城CASTLE STAY懐柔櫓(長崎県平戸市)
日本100名城で初めての常設の城泊施設です。平戸城懐柔櫓を貸切で利用できます。また、「歴史体験アミュージアム」として一般公開されている平戸城の天守閣を、アミュージアムの閉館後、午後10時まで貸切で利用可能です。
体験可能プログラム:
・平戸神楽とご祈祷体験
・鎮信流茶道体験
・着付け
・乗馬体験 など
https://stayjapan.com/area/nagasaki/hirado/pr/14495
【会社概要】
会社名: 株式会社雨風太陽
代表者名: 高橋博之
所在地: 岩手県花巻市大通一丁目1番43-2 花巻駅構内
東京オフィス: 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-26-5 金子ビル3F
事業内容:
・個人向け食品関連サービス
CtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」、サブスクリプションサービス、食材付き情報誌「食べる通信」、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」の企画・開発・運営
・個人向け旅行関連サービス
ポケマルおやこ地方留学の企画・実施
・企業・自治体向けサービス
自治体支援サービス、法人向け食材販売等の企画・実施
URL:https://ame-kaze-taiyo.jp/
会社名: 株式会社百戦錬磨
代表者名: 上山康博
所在地:
仙台オフィス
宮城県仙台市青葉区本町一丁目5番28号カーニープレイス仙台駅前通603号室
東京オフィス
東京都千代田区外神田2‐17‐2
事業内容:
・旅行サービス事業
・地域振興事業