多くの来場者が農村風景や人との出会いを楽しみながら、里山の食文化を体験!今年で17回目、56店舗が出店「いけだ食の文化祭 2024」

■ 令和6年11月2日(土)・3日(日) 10:00~15:00 ■会場:池田町内まるごと

池田町役場のプレスリリース

俵担ぎチャレンジ
農業機械乗車体験
そばとふるさと料理膳(料理一例)

福井県池田町は令和6年11月2日(土)・3日(日)の2日間、町内全域を舞台とする「いけだ食の文化祭 2024」を開催しました。台風の影響で初日は雨となりましたが、殆どのお店が予定通り出店しました。また、2日目は好天に恵まれ、町内各所で池田の食や体験、地元民との交流を楽しむ来場者の姿が見られました。

今年で17回目となる「いけだ食の文化祭」は当初より、特定の会場という形をとらずに開催しています。池田町の食文化を支える生産者たちの背景を知ってほしい、交流を楽しんでほしいという思いから、会場は生産者それぞれの地元、つまり町内一円となっております。

「食の文化祭ガイドマップ」を参考に、町を巡りながら食や体験を楽しんで頂く形式で、観光マップには載っていないローカルな地域や地元住民との深い交流が楽しめると好評を博しています。

今回の「いけだ食の文化祭」には56の店舗が参画し、それぞれ趣向を凝らした池田ならではの食や体験で来場者をもてなしました。うち3店舗には、池田町と提携する「東京都立芝商業高等学校」の生徒もスタッフとして参加し、「出会いと体験の学びプログラム」も行っていただきました。

また、今年もお楽しみ企画として、池田町の食品加工研究支援施設「食ラボ」にて開発された「いけだ玉まんじゅう」の食べ比べや、いけだ農村検定、農業機械乗車体験、野菜収穫体験なども実施しました。毎年好評の「俵担ぎチャレンジ」も予定通り実施され、挑戦者や観覧者の声援で会場は大いに賑わいました。

福井県池田町は人口約2200人、森林面積が90%を超える森に囲まれた小さな町です。心をいやす日本の原風景、作物をいつくしむ感謝の気持ち、人と人が思いやり、支えあって暮らす「あたりまえをたやさないまち」を目指しています。

「いけだ 食の文化祭2024」開催概要

■開催日程

令和6年11月2日(土)・3日(日) 10:00~15:00

■会場

池田町内まるごと

※本部:池田中学校駐車場

※お店案内所:まちの駅 こってコテいけだ、道のオアシス フォーシーズンテラス

<当日の様子>

■池田の食が秋を彩りました

今年は28の出店者が池田町ならではの食で来場者をおもてなししました。池田町のおいしいお米をはじめ、そば、ジビエ料理、鮎、米粉パンなど、地元で採れた食材を使用した料理や昔ながらの郷土料理を提供。来場者たちは、出店者との交流も楽しみながら池田町での食を満喫していました。また、人気の店舗では終了時間前に売り切れになるものも多く見られました。

こんにゃくおでんと田楽
鮎の塩焼
つきたてのお餅

〇お楽しみ企画 「いけだ玉まんじゅう」食べ比べ

町産野菜をたっぷり使った「いけだ玉まんじゅう」は昨年、池田町の食品加工研究支援施設「食ラボ」にて開発されたものです。今年は薄皮に福井県産「ふくこむぎ」を使用し、リピーターからは「もちもちした食感で去年よりさらに美味しくなった」と好評を博しました。

※「食ラボ」について https://www.town.ikeda.fukui.jp/shisetsu/sonota/p002416.html

いけだ玉まんじゅうは「豚だいこん」「かぼちゃ煮」「じゃがカレー」3つの味を提供

■秋の池田で農村体験

19の店舗が田舎での暮らしやモノづくりなど自然豊かな池田町にちなんだ体験企画を実施しました。普段はなかなか乗ることができない農業機械への乗車体験、池田町の杉を使用したおままごと道具作り、野菜の収穫体験など、老若男女問わず多くの方が池田町の農村文化を体験。来場者と地元出店者の交流が絶えない2日間となりました。

農業機械乗車体験
野菜の収穫体験
木のお弁当作り

〇お楽しみ企画 「俵担ぎチャレンジ」 文化継承のため今年も実施

米俵(男性は約60㎏、女性は約30㎏、小学生は約20㎏)を肩の上まで担ぎ上げることができた方に池田の新米(2㎏)をプレゼントする毎年大人気の企画です。初日は81人、2日目は177人、のべ258人もの方に参加いただきました。

1人が1年間で消費するお米が一俵(約60㎏)と言われていますが、昔は一俵を担ぎあげて運ぶことができれば一人前とされました。また、かつて俵編みは、冬場の農閑作業として各家で行われていましたが、現在は編むことが出来る人は数少なくなっています。農村文化の継承と昔ながらの知恵を感じてほしいという思いで、毎年この企画を続けています。

初めて見る米俵に興味津々に見入る方も多く、参加者が俵を持ち上げると、会場からは多くの拍手や歓声が飛び交いました。また、家族で挑戦する人や毎年参加する方も見られ、アドバイスが飛び交うなど会場は大いに盛り上がりました。

俵を肩の上まで担ぎ上げたら成功

■池田町で作られた特産品を販売

今年は9店舗が販売企画を展開しました。精米したばかりの新米や昔ながらの製法で作られた漬物、越前カンタケ菌床、ハーブティー、布ぞうり、杉のチェーンソーアート作品など、池田町で作られた特産品や手作り製品を販売。時間をかけて一つ一つ丁寧に作り上げた雑貨商品も好評でした。

池田の新米
チェーンソーアート
手作りバック

〇お楽しみ企画 「いけだ農村検定」で町内の周遊促進

今年も各店舗に設置している池田町にかかわる問題をクイズラリー形式で解く「いけだ農村検定」を実施しました。問題は3択問題で、全店舗に設置された問題を解き(上限15問)、15問正解「名人級」、10~14問正解「1級」、5~9問正解「2級」、1~4問正解「3級」に分類し、正当数に応じたプレゼントに応募していただきました。来場者は、難しい問題のヒントを出店者から教えてもらうなど、来場者と出店者の交流を促す企画にもなりました。

「いけだ農村検定」出題例

<トピックス>

■環境への取り組み ー新聞紙マイバック配布企画―

当イベントではプラスチックごみ削減対策の一環として、アンケートに答えて頂いた方に「新聞紙マイバック」をプレゼントしました。新聞紙マイバックは池田町婦人福祉会の協力を得て約200個ご用意。来場者からは「幅があって物が入れやすい」「新聞紙とは思えないほど丈夫」と好評で、バックを片手にいろんなお店を巡ってお買い物を楽しんでいました。

本部とお店案内所で「新聞紙マイバック」を配布

■都市と農村の交流・連携事業 ー東京都立芝商業高等学校「いけだ部」部員の6名が交流―

福井県池田町と「東京都立芝商業高等学校」との交流・連携事業は2014年からスタートし、今年4月には新たに「いけだ部」を発足しました。これは日本の農村である福井県池田町をフィールドに、芝商業高校の生徒たちが自分自身の生き方や価値観を探求するクラブです。

今回は「いけだ食の文化祭」にあわせて、3年生1名、2年生3名、1年生2名の計6名の部員が2泊3日の日程で来町。1日目、部員たちは池田町の中学生と親睦を深めたり、食の文化祭を視察する中でわらじ作りの名人の技などを見学したりしました。2日目は食の文化祭に出店する3店舗(魚見手作りこんにゃく道場・里山食堂ひがしまた屋・池田町農業公社)のスタッフとしてイベントに参加、3日目は池田町で行なわれている循環型農業の仕組みを堆肥センターや畑、食品加工の厨房などを見学しながら学び、最後に杉本町長と意見交換を行いました。

部員たちは「農家の方の話を聞いて、また実際に畑を目の前にして、毎日何気なく食べている食べ物への感謝を感じるようになった」「(農業公社への来場者が)全員笑顔で収穫をしていて。畑はみんなを笑顔にする場所なんだと思った」「正直野菜が苦手だったが、池田で食べる野菜は本当に美味しく食べられた」「池田町に来る前は、田舎って不便なことがいっぱいあるんじゃないかと思っていたが、その分工夫したり、協力し合ったり、自分たちで作り出しているものが多くあることはいいなと感じた」など、今回の感想を語り、別れのタイミングでは感極まり涙する場面もありました。

※「いけだ部」について https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000035317.html

魚見手作りこんにゃく道場
里山食堂ひがしまた屋
池田町農業公社

■「あたりまえをたやさないまち」池田町

福井県池田町は人口約2200人、森に囲まれた小さな町です。

心をいやす日本の原風景、作物をいつくしむ感謝の気持ち、人と人が思いやり、支えあって暮らす「あたりまえをたやさないまち」を目指しています。

池田町町長・杉本博文

「人々が共同して暮らす小さな社会だからこそ、人々が関わりあえる、相互扶助が生きるまちでありたいと願っています」

食の文化祭の初日夕方、俵を補修する分野他美雄さん 89歳 (池田町在住)
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