長野県安曇野市のプレスリリース
長野県安曇野市(市長 太田寛)では、市内の古民家の保存・活用のモデルとするため、市の観光資源である等々力家(一部が市有形文化財指定)の持続可能で具体的な再生・活用の事業提案を民間から広く募集します。今回の募集にあたっては、随意契約保証型の民間提案募集という官民連携事業手法を安曇野市として初めて導入します。
■安曇野市の古民家の現状
北アルプスを背景とする豊かで美しい安曇野の田園風景は、長い歴史のなかで人々の営みによって築かれてきました。古民家はその歴史や文化を今に伝える象徴的な文化的資源であり、屋敷林を含めた古民家群は、安曇野らしい景観を構成する要素としても大変重要です。しかし、近年はその文化的資源が次々と空き家として放置され、安曇野の最大の魅力である景観が失われつつある危機的な状況が広がっています。
こうしたなか、安曇野市では歴史的・文化的に重要な古民家について、時代に応じた新たな価値や役割を付加し、リ・デザインして後世に引き継いでいく必要があるという基本方針を打ち出し、安曇野の歴史的・文化的な古民家のシンボルとも言える「等々力家」の再生・活用について、外部の有識者等も入れた検討チームを設置し、検討を進めてきました。
■安曇野市の未来に向けたチャレンジプロジェクト
このたび安曇野市では、検討チームからの報告を受けて、市が等々力家を取得することを念頭に置きながら、民間事業者の皆様から、持続可能で具体的な事業提案を広く募集します。
安曇野の大きな強みは、素晴らしい文化資源(屋敷林を含めた古民家、食文化など)と、自然景観(北アルプスや田園風景)の2つの要素が揃っていることであり、「観光地」としてさらなる発展を遂げられる可能性が高いと判断しています。
世界的に見ても観光産業は成長を続けており、日本を訪れるインバウンドも伸び続けている中で、安曇野ならではの文化資源や自然資源を生かして、世界中から上質な観光客を呼び込めるような「高付加価値な観光地」へと発展を遂げていきたいと考えています。今回のプロジェクトは、安曇野市内の他の古民家の保存・活用のモデルとしたいと考えているほか、観光戦略においても大変重要であり、安曇野市の未来に向けた非常に大きく重要なチャレンジとして考えています。
このため、随意契約保証型の民間提案募集という事業手法を安曇野市として初めて導入しました。今後、他の事業の参考にしたいとも考えております。 官民連携のパートナーとして、安曇野市と共にチャレンジしていただける企業の皆様のご応募をお待ちしています。
【等々力家】
江戸時代に松本城主の狩猟休憩場として利用され、「本陣」と呼ばれた。18世紀初頭には等々力村を含め計 11 村をまとめる組手代の役割を担った。現在の 屋敷内には 主な建物として長屋門、主屋、座敷、裏座敷の他に5棟の蔵が残る。このうちの長屋門が市有形文化財、庭園の樹齢 400 年前後と伝わるビャクシンが市天然記念物に指定されている。
■募集内容
提案内容は、 等々力家の再生・活用に関するもので、次に該当するものです。
1. 等々力家の歴史的・文化的な価値の継承につながるもの
2.地域の観光振興に繋がるもの
3. まちの魅力や価値向上に繋がるもの
4. 地域経済の好循環に繋がるもの
・提案採用事業者は、本市との交渉権を獲得し、提案内容の事業化に向けた協定を締結します。(採用
提案を事業化するものではありません。)
・提案者と本市との協議が調い、かつ、本市の予算を必要とする場合は、議会での予算可決を前提とし
て、提案者と契約等の締結(随意契約)を行い、事業を実施します。
※募集要領等詳細は市HPをご覧ください。
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/nyu-kei/122972.html
【スケジュール】
公告・参加申込書受付開始 令和6年12月23日(月)
現地調査・事前相談受付期限 令和7年1月23日(木)まで
質問受付期限 令和7年1月28日(火)午後5時まで
提案書等受付期限 令和7年2月3日(月)午後5時まで
1次審査(書類審査) 令和7年2月4日(火)~7日(金)
2次審査(プレゼンテーション) 令和7年2月17日(月)
2次審査結果通知 令和7年3月上旬(予定)
協定締結 2次審査結果通知後
■問い合わせ
長野県安曇野市商工観光スポーツ部観光課
住所 長野県安曇野市豊科6000番地
電話 0263-71-2000 FAX 0263-72-1340