阪神淡路大震災30年、災害時の訪日外国人対応を支える「ホテル・宿泊施設・観光関連事業者向け災害対応多言語フレーズ集」無料配信

〜リスクマネジメントと多言語対応の専門家が、観光分野で求められる「レジリエンス」(対応力・復旧力)の向上をサポートするフレーズ集を作成〜

アイ・ディー・エー株式会社のプレスリリース

企業向けの多言語翻訳、パンフレット・カタログやウェブサイトの多言語版制作を提供するアイ・ディー・エー株式会社(本社:大阪市北区太融寺町、代表取締役社長:安藤 文彦)と、外資系企業・国内企業・官公庁を対象に各種リスクマネジメントならびにクライシスマネジメントに関するコンサルティングを手掛けるミネルヴァベリタス株式会社は、「ホテル・宿泊施設・観光関連事業者向け災害対応多言語フレーズ集」を無料で配信することをお知らせいたします。

ホテル・宿泊施設・観光関連事業者向け災害対応多言語フレーズ集無料配布の背景

訪日外国人客の災害対応の現状

日本は地震や台風などの自然災害が多い国であり、訪日外国人旅行者が災害に遭遇する可能性は常に存在しています。

しかし、訪日外国人客の中には、災害発生時に「状況がわからない」「何をすれば良いか・どこに行けば良いかわからない」といった不安を抱える方もいます。

例えば、2024年8月16日に台風7号が関東に接近した際には、公共交通機関が各地でストップし、駅で立ち往生する外国人旅行者の姿が見られました。

また、同年8月8日に宮崎県で震度6弱の地震が発生した際、宮崎市が災害時多言語コールセンターを設置しましたが、13日午前時点で問い合わせは0件にとどまりました。このように、多言語対応の仕組みが用意されていても、その存在が訪日外国人客に十分に周知されていないのが現状です。その結果、ホテル・宿泊施設や観光施設などの観光関連事業者が直接対応に追われるケースも少なくありません。

訪日外国人客の増加と対応の重要性

2024年11月の訪日外国人客数は3,187,000人で、前年同月比で30.6%の増加となりました。また、1月から11月までの累計は33,379,900人に達し、これまでの最高記録であった2019年の年間累計を超え、過去最多を更新しています。

さらに、日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2024年11月の訪日外国人客の国籍別内訳上位12か国は、韓国(24%)、中国(17%)、台湾(15%)、米国(8%)、香港(7%)、タイ(4%)、シンガポール(3%)、フィリピン(3%)、豪州(3%)、マレーシア(2%)、インドネシア(2%)、ベトナム(2%)となっており、英語以外の言語を母国語とする訪日外国人客が多くを占めています。

加えて、2025年には日本国際博覧会(大阪・関西万博)を控え、訪日外国人客の更なる増加が見込まれます。

このような状況の中、観光分野における災害対応力の強化は喫緊の課題となっています。

観光分野で求められる「レジリエンス」(対応力・復旧力)の向上

日本では、令和5年3月に「観光立国推進基本計画」が決定され、観光分野を強化する取り組みが進んでいます。その中で、令和6年11月に宮城県仙台市で開催された「観光レジリエンスサミット」では、自然災害や感染症といったリスクに対する準備や、それらの発生後の観光の復興に向けた官民連携の重要性が話し合われました。

この会議では、観光分野での「リスク管理・危機管理」と「防災・事業継続」の必要性が強調され、具体的な方向性として、次の2つが示されました。

  1. 危機や災害の影響を防止し、最小限に抑えること

  2. 危機や災害が発生した際に、回復し、適応しながら変革を遂げること

一方、多くのホテル・宿泊施設では、英語には対応できる従業員がいても、その他の言語に対応するのは難しい状況があります。

このような背景を踏まえ、私たちは、ホテル・宿泊施設・観光関連事業者が災害時に訪日外国人客を安全に支援するための「災害対応多言語フレーズ集」を作成しました。

観光業に携わる皆様には、ぜひこのフレーズ集を災害時の備えとしてご活用いただき、観光分野の「レジリエンス」(対応力・復旧力)向上にお役立てください。

ホテル・宿泊施設・観光関連事業者向け災害対応多言語フレーズ集の特徴

項目

内容

フレーズ数

64

カテゴリ

発災時のフレーズ、共通フレーズ、行動指示、災害種別(地震)、災害種別(風水害)、災害種別(火災)

言語

日本語、英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語

対象者

観光関連事業者(ホテル、宿泊施設や観光施設など)

用途

災害時の宿泊客、観光客への一次対応

ダウンロードURL

https://www.idanet.co.jp/download/disaster-glossary/

リスクマネジメントや多言語対応の専門知識を結集

本フレーズ集は、リスクマネジメントやクライシスマネジメントのコンサルティングを専門とするミネルヴァベリタス株式会社と、多言語翻訳を専門に手掛けるアイ・ディー・エー株式会社が、両社の知見を結集して共同で作成しました。

アイ・ディー・エー株式会社は、宿泊施設、観光施設をはじめとするインバウンド向けの翻訳、印刷物制作、ウェブサイト制作を数多く手掛けており、多言語翻訳の豊富な実績とノウハウがあります。

さらに、アイ・ディー・エー株式会社が2021年7月にリリースした「新型コロナウイルス感染予防対策用語集45フレーズ×4言語」は、480社以上にダウンロードされ、宿泊業や飲食サービス業界の皆様に広く活用されました。

この実績を踏まえ、今回の「ホテル・宿泊施設・観光関連事業者向け災害対応多言語フレーズ集」も多くの方々のお役に立つことが期待されます。

状況に応じて利用できる13言語のフレーズを収録

本フレーズ集には、訪日外国人客が小さな災害でも不安を感じる状況で安心してもらうための表現から、緊急時に必要な行動指示まで、状況に応じて利用できるフレーズを収録しています。

フレーズは、来日外国人客の出身国や日本在住外国人が頻繁に使用する12言語に翻訳しています。

利用シーンに応じて2種類の資料をご用意

本フレーズ集は、利用シーンに応じて2種類の資料をご用意しています。

  1. 日英対訳形式の資料

  2. 1ページに1フレーズを全13言語(日本語を含む)で併記している資料

英語のフレーズについては、スタッフが読み上げて使用することを前提に対訳形式で作成しています。

英語以外の12言語については、スタッフが正確に読み上げることが難しい場合に掲示して活用できるよう、1ページにつき1フレーズを全13言語(日本語含む)で併記しています。

これにより、スタッフが状況に応じて適切な形式の資料を選び、スムーズに災害時のお客様対応を行えるでしょう。

災害時に役立つアプリやツールも紹介

フレーズ集の最後には、災害時に来日外国人客や日本在住外国人に役立つアプリやツールも紹介しています。

フレーズ集をダウンロードいただいた方にはアンケートをお送りし、ご要望を伺ったうえで、定期的にアップデートしたフレーズ集をお送りします。

また、災害対策についてさらに詳しく学べるオンラインセミナーのご案内もお届けします。

アイ・ディー・エー株式会社について

アイ・ディー・エー株式会社は、企業向けの多言語翻訳、パンフレット・カタログやウェブサイトの多言語版制作を提供する企業です。

インバウンド向けの多言語翻訳・制作サービスも展開しており、ホテル・宿泊施設、観光施設、交通機関、博物館など、多岐にわたる分野での翻訳、印刷物制作、ウェブサイト制作、規約や社内マニュアルの翻訳などを手掛けています。

対応言語数は80言語以上に及び、増加する多言語展開のニーズに応えるための高品質な翻訳・制作サービスを提供しています。

大阪本社

〒530-0051 大阪市北区太融寺町1-17 梅田アスカビル 4F

TEL: 06-6360-6300

FAX:06-6360-6303

E-Mail:info@idanet.co.jp

URL:https://www.idanet.co.jp/contact-us/

ミネルヴァベリタス株式会社について

ミネルヴァベリタス株式会社は、外資系企業・国内企業・官公庁を対象に各種リスクマネジメントならびにクライシスマネジメントに関するコンサルティングを手掛けており、観光分野にも関連する国際的なスポーツイベントや博覧会、首脳会議の開催に係る“防災”や“事業継続”の取り組みについて、豊富な知見を有するコンサルティング会社です。

大阪本社

〒541-0053 大阪市中央区本町4丁目6-20 本町原田ビル2F

TEL:06-6732-8860

FAX:06-6732-8861

E-Mail:info@minerva-veritas.co.jp

URL:https://www.minerva-veritas.co.jp/ ⇐コンサルティング実績などの詳細はコチラをクリック

お問い合わせ

本プレスリリースに関するお問い合わせは、アイ・ディー・エー株式会社までご連絡ください。

【お問い合わせ先】

アイ・ディー・エー株式会社

大阪本社

〒530-0051 大阪市北区太融寺町1-17 梅田アスカビル 4F

TEL: 06-6360-6300

FAX:06-6360-6303

E-Mail:info@idanet.co.jp

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