広島城天守閉城まで100日前を迎えました

株式会社　中国放送のプレスリリース

　本日、2025年12月12日をもちまして広島城天守の閉城まで100日前を迎えました。

　広島城天守は、2026年（令和８）３月22日（日）に老朽化等を理由に閉城が決定しております。

　閉城後の天守につきましては、現時点では復元・修繕・解体等いずれも決定しておりません。

　広島市では「広島城天守の復元等に関する検討会議」を開催し、広島城の天守群（大天守、東小天守、南小天守、東廊下及び南廊下）の木造復元が可能かどうか、天守台およびその周辺の石垣の現況調査や、根拠となる資料の収集を進めると同時に、石垣をはじめとする史跡の遺構等への影響、現天守の解体および天守群の復元等に係る技術的課題等について有識者から意見を幅広く聴き、考古学的視点及び工学的視点から基礎的な検討が行われています。

　■「広島城天守の復元等に関する検討会議」の詳細は、広島市HPをご覧ください。

　　　⇒広島城天守の復元等に関する検討会議

　なお、歴史博物館として天守内に保管・展示中の資料は、2027年（令和9）に開館予定の博物館「広島城三の丸歴史館」に移転予定です。なお、天守閉城後も、広島城二の丸復元建物、今春あらたにオープンした広島城三の丸の各施設は引き続き開館・営業いたします。

　現在、広島城天守第四層企画展示室では、現天守における最後の企画展となる「広島城天守ー時代を超えて語り継がれる物語」を開催中です。400年余にわたり広島のまちと人々を見守ってきた象徴的な存在でありつづける天守の歴史をさまざまな視点から紹介し、改めて広島にとっての存在意義を考える内容です。

　初代城主毛利輝元により築城が始まったのは1589年（天正17）のこと。1931年（昭和6）には国宝として認定されましたが、1945年（昭和20）8月6日の原爆投下により初代天守は倒壊。その後、1951年（昭和26）に小規模の二代目天守が仮設で登場しました。そして1958年（昭和33）、広島復興大博覧会の開催を機に同博覧会の第3会場として三代目天守が鉄筋コンクリート造で外観復元されました。以降67年間にわたり歴史博物館として国内外から数多の来城者を迎え、今年8月には現天守での来城者数が1,300万人を超えました。