2025年12月13日(土)9時~ <浜松市・弁天島いかり瀬/湖西市・女河浦海岸沖>
ソーシャルアクションネットワークのプレスリリース
一般社団法人 静岡UP 浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトは、2025年12月13日(土)、浜名湖で9年頃前から急減して生態系に影響を与えている海草アマモを復活させるため、人気のマリンアクティビティSUPを活用して、海上からの種まきを実施しました。海洋冒険家・鈴木克章さん(浜松市)、浜名湖周辺や静岡市のSUPインストラクター、パドラーたちが多数参加。地元SDGs推進企業や、将来水族館職員をめざす専門学校生、地元高校のSUP部員たちなど、総勢約60名が参加して、リレー形式で実施しました。
SUPの活用によって、海岸から徒歩で入っていくことが難しい海域にも合計約1万数千粒の種をまき、アマモ再生エリアを広げました。SUPは燃料を使わず人力で海上を移動できるため、大切な海を守っていく活動をしながら脱炭素の取り組みにもつながります。またSUPという人気のマリンアクティビティを活用して海を身近に感じ、浜名湖の魅力も体感しながら、同時にアマモ急減という課題や、浜名湖の生き物たち・生態系への影響、浜名湖を守っていくための活動などを知ってもらい、浜名湖を守っていくワンチーム作りを推進しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
公式サイト:http://shizuoka.uminohi.jp/

<イベント実施概要>
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日時 |
2025年12月13日(土)9時~13時 |
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場所 |
【拠点】弁天島海浜公園(静岡県浜松市中央区舞阪町弁天島3775-2) 【リレー①班スタート・②班】湖西市・女河浦海岸の沖 【リレー③班・④班・⑤班ゴール】浜松市・弁天島いかり瀬周辺 |
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プログラム |
・海草アマモの種子を粘土で包み、海底へ投下するための準備作業 ・アマモ再生が期待されるエリアでSUPに乗って1万数千粒を種まき ・浜名湖周辺で放置が問題となっている竹林から切り出した 竹を活用した竹SUPに乗って種まき ・有識者委員会によるアマモ栽培の現状やSUP活用の意義を説明 |
<「アマモ」とは>
「アマモ」とは、日本各地、浜名湖の海中に生えている海草で、タネで株を増やす増え方が陸上のイネと似ています。根をかじると甘い味がするので「アマい+藻」=アマモの名前がつきました。魚や貝、エビやカニなどの生き物が卵を産み、子どもを育てるのにちょうど良い場所になるため「海のゆりかご」と呼ばれます。約11年ほど前から浜名湖のアマモが減り続け、豊かな浜名湖の生態系に影響を与えています。

<SUPで種まきイベントとは>
◎海草アマモの種を粘土で包み、海底へ投下
アマモの種は、陸上の稲にそっくりです。胞子で増える海藻と違って、アマモは種子で増える海草です。海流に流されることなく、海底に着底して発芽できるよう、粘土に包みました。

◎湖西市から浜松市へとリレー、竹SUPも登場
浜名湖は湖西市と浜松市という2つの市で囲まれています。両市の海域でアマモが繁茂することを願い、リレー形式でたすきに思いを書き入れて、アマモ再生への思いをつなぎました。また、浜名湖周辺でも放置竹林の拡大が問題となっていて、その竹の活用方法として「竹SUP」を地元団体が発明しました。今回の種まき活動にも活用しました。2市でたすきをつなぎ、2市の市民が一緒に活動に参加することでワンチームでアマモ再生に取り組んで行く決意をあらたにしました。

◎有識者委員会によるアマモ栽培の現状説明とワンチーム作り
浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトでは、科学的、学術的にアマモ再生を推進していくために、2023年に有識者委員会を組織し、プロジェクトを主導しています。静岡県、浜松市、湖西市、地元大学の教授や漁師、地元の報道機関も委員として活動しています。アマモ再生プロジェクトの経緯や繁茂の測量状況など最新情報を参加者全員で共有し、浜名湖アマモを守っていくワンチームの輪を広げました。

参加者たちの声
・SUPでアマモの種をまくということを初めて体験し、楽しくてとても良い経験になった。
・SUPは単なるマリンレジャーだと思っていたが、浜名湖を守る活動に役立つツールになると知った。
・今回まいた種が発芽して、浜名湖にアマモが増えるのを今後も見守りたい。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 静岡UP
URL :http://shizuoka.uminohi.jp/
活動内容:●静岡県の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子供たちや若者を対象に、
海に親しみその素晴らしさ、豊かさを知り、大切にする心を育てる運動を興し推進する。
●静岡県内の各種団体や企業に、上記目的を広く周知し、運動への参加を呼びかける。
●静岡県内の海に関するイベントや、熱心な活動を続けている団体や個人を取材し、
番組やニュースで放送する。
●県内から収集した情報を集約し、ホームページなどを制作する。
●静岡県ならではの海に関するイベントを開催し、情報を発信する。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

