太陽光発電によるエネルギー循環と逆相関で余剰電力を有効活用、景観破壊問題にも挑む
株式会社ゴールドウインのプレスリリース
長野県白馬村(村長:丸山俊郎)、株式会社ゴールドウイン(代表取締役社長 CEO:渡辺 貴生)、株式会社モノクローム(代表取締役:梅田優祐)は、屋根一体型太陽光パネルRoof–1を設置しました。今後、地域内で再生可能エネルギーを循環させる共同プロジェクトの実現を目指します。

本取組では、白馬村が所有する公共施設である白馬村立白馬中学校と白馬村保健福祉ふれあいセンター、さらにGoldwinの直営店舗であるTHE NORTH FACE GRAVITY 白馬(※1)に、それぞれ屋根一体型太陽光パネル「Roof–1」を設置のうえ、3拠点で発電した余剰電力を相互に融通する形で、地域内での再エネ電力循環までを視野に進めていきます。
店舗の営業前に生じる余剰電力を学校で活用し、学校の長期休暇中は店舗で消費するなど、時間と季節で“逆相関”する電力需要を補い合う形での、再生可能エネルギーの地産地消を想定しています。白馬村は、「公共施設の屋根を“村の発電所”として活用する初のモデルケース」として本プロジェクトを位置づけ、自治体と民間が連携して地域の脱炭素化を推進する先進事例とする考えです。
今後も、公共施設の屋根を活用した発電量を段階的に拡大し、そこから生まれる余剰電力を購入する村内の商業施設や住宅を増やすことで、持続可能な地域の地産地消モデルの実現を目指します。
(※1)THE NORTH FACE GRAVITY 白馬について
2015年にオープンしたハイエンドラインから都市でのアウトドアライフスタイルまで、さらにはストア限定品などの豊富なアイテムを展開するJR白馬駅近くにある路面店。自然やアートを題材にした書籍を自由に閲覧できるカフェがあり、多くのお客様にお越しいただく開放的な空間をご用意しています。白馬村の魅力やアウトドアカルチャーを通じて、そのエリアで暮らす人々やその地を訪れる世界中の旅行者にとって、ライフスタイルを豊かにするモノ・コトを提供していきます。
取り組みのポイント
▮エネルギーの循環と逆相関
時間・季節で異なる電力の需要・供給量を補完し合い、地域内で可能な限り需給をバランスさせることを目指します。地域内に必要な需要量の範囲内で電力を作るという方針のもと、メガソーラーなどの乱開発を防ぎ、社会課題の解決に貢献します。

▮積雪地域でも設置・発電可能な屋根一体型太陽光パネル
従来の架台式太陽光は豪雪地帯では荷重に耐えられず、設置が難しい課題がありました。Roof-1は屋根一体型として施工でき、豪雪地帯でも設置が可能です。また、雪が自然に落下しやすく、発電効率が高いことが実証されています。

▮脱炭素と景観の両立
白馬村では、白馬村らしい景観を、村民自らが共有財産として認識し次世代に継承するために、景観法に基づいた景観行政団体への移行と合わせた白馬村景観計画の策定や、村内の広い範囲で10キロワット以上の野立て式太陽光発電設備の設置を禁止する条例を制定し、良好な景観を守っています。Roof-1は金属屋根に特殊加工した太陽光セルを組み込むことで、普通の屋根にしか見えないデザインを実現した屋根一体型太陽光パネルです。地域の脱炭素化を目指すと同時に、美しい日本の景観を残すことを両立させることができます。

スケジュール
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2025年11月末:白馬村立白馬中学校・THE NORTH FACE GRAVITY 白馬のRoof-1施工完了
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2025年12月下旬:白馬村保健福祉ふれあいセンターのRoof-1施工完了
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2026年8〜9月(最短):中部電力申請・調整を経て、電力供給開始予定
※当初は「白馬村立白馬中学校からTHE NORTH FACE GRAVITY 白馬への供給」のみを対象とし、THE NORTH FACE GRAVITY 白馬から公共施設への供給はその後を予定。
コメント
白馬村長 丸山俊郎
今回の取組は、公共施設の屋根を村の発電所として活用する初のモデルプロジェクトです。景観に配慮しながら再生可能エネルギーを普及できることを示し、村全体の脱炭素をリードしていきたいと思います。
株式会社ゴールドウイン 代表取締役社長 CEO 渡辺 貴生
自治体と民間企業が一体となり、地域内における電力の循環と将来の脱炭素社会の実現を目指す本プロジェクトに携わることができ、大変嬉しく思います。ゴールドウインが展開する直営店舗では、製品の販売に留まらず、それぞれの地域社会と店舗がより良い関係性を築き、持続可能な社会を実現することを目指しています。THE NORTH FACE GRAVITY 白馬は、地元住民やその地を訪れる旅行者の皆様に、今後も白馬村の魅力と生活を豊かにするモノ・コトをお届けします。
株式会社モノクローム 代表取締役 梅田優祐
私自身、白馬村には小学生の時からスキーのために毎年訪れていました。思い出深い白馬村の美しい景観と脱炭素化の実現に少しでも貢献できることを大変嬉しく思っています。今後も日本の美しい景観を少しでも残していくために、今回の白馬モデルが他の自治体のモデルケースになるよう、成功に尽力して行きます。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
・株式会社ゴールドウイン 広報室
pr@goldwin.co.jp / 03-6777-9378
・白馬村役場総務課情報まちづくり係
kikaku@vill.hakuba.lg.jp / 0261-72-7002
・株式会社モノクローム 担当:岡村・河野
hello@monochrome.so / 050-1720-9022
※共同リリースのため、重複して配信される場合がございますが、あらかじめご了承ください。

