「八ヶ岳倶楽部」が環境省等の認定する「自然共生サイト」に。創業から30余年、柳生博・真吾親子の想いが紡いだ森が、次世代へ繋ぐ生物多様性の拠点へ

カラマツの人工林から多様な生命が息づく雑木林へ。認定を機に、参加型のモニタリング活動と「倶楽部の森サポーターズ」制度を加速させ、持続可能かつ癒しの森の形を追求します。

有限会社八ヶ岳プランニングのプレスリリース

自然共生サイトの認定を受け、新たな一歩を踏み出す八ヶ岳倶楽部の森

■ 概要

山梨県北杜市の大泉町に位置する「八ヶ岳倶楽部」(代表:柳生宗助)は、この度、環境省が推進する「自然共生サイト」に認定されました。令和7年度第二回認定では、山梨県において唯一認定された区域となりました。

八ヶ岳倶楽部の森は、カラマツの人工林を、創業者である柳生博とその家族、そしてスタッフたちが30年以上の歳月をかけて一本ずつ木を植え、手入れを続けることで再生させた「人の手によって豊かになった森」です。今回の認定は、創業者家族と仲間たちの知恵と努力によって育まれた“生物多様性”の価値が公に認められたものです。

授与式で認定証を授与される八ヶ岳倶楽部の森 サポーターズ代表・柳生直子

■ 自然共生サイトへの認定と授与式

2025年12月23日、環境省において「自然共生サイト」の認定証授与式が行われました。

【自然共生サイトとは】

「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を環境省等が認定する制度です。2030年までに陸と海の30%以上を保全する国際目標「30by30」の達成に向けた重要な施策のひとつです。

■地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」の認定 (令和7年度第2回)について

環境省ホームページ(2025年12月16日発表) https://www.env.go.jp/press/press_01965.html


森づくり初期の柳生博・真吾親子
地域の自然林同様の木をメインに植樹
下草刈りをする創業者柳生博

■ 八ヶ岳倶楽部の森の歩み:故柳生博パパと真吾が夢見た「共生のかたち」

八ヶ岳倶楽部の歴史は、1980年代、地域本来の自然植生を取り戻しながら雑木林をつくるところから始まりました。 創業者の俳優柳生博は、「里山の自然環境では、適度に人の手が関わることで、より多くの生きもの達が豊かに生きる場となる」とよく言っていました。NHK趣味の園芸のキャスターを務めた息子の真吾もまた、植物や虫たちの声に耳を傾け、かつては数種類の樹木しかなかった森を「誰もがリラックスでき、命の循環を感じられる場所」として、パパと共に造り続けました。残念なことに、彼らは他界してしまいましたが、残された家族とスタッフで大切に森の手入れを続け、今では多種多様な山野草が咲き、多くの野鳥や昆虫が訪れる、文字通りの「共生」を体現する場所となっています。柳生パパが生前によく言っていた、「確かな未来は、懐かしい風景の中にある」という言葉。私たちは、それを実現していくことを胸に、日々森で生き、守り続けています。


森での枕木散策路修繕
春のわずかな期間に咲く、カタクリ

■ 認定後の活動:

・守るだけでなく「共に育む」森へ

認定をゴールとするのではなく、八ヶ岳倶楽部では今後さらに「科学的な視点」と「コミュニティの力」を融合させた活動を展開します。

1. モニタリング活動の継続
専門家のアドバイスのもと、森の植生や生物相を定期的に調査。データに基づいた適切な森の管理を行い、その過程を一般公開します。

2. 「八ヶ岳倶楽部の森 サポーターズ」との連携
昨年35周年を機に、八ヶ岳倶楽部の森を守る仕組みとして、「八ヶ岳倶楽部の森 サポーターズ」を発足させました。私たちスタッフだけでなく、八ヶ岳倶楽部ファンの皆さんに森のサポーターになっていただき、共に森を守っていく制度です。 「自然共生サイト」の認定取得を契機としてサポーター制度を強化し、スタッフと共に参加者が当事者として森の維持管理や上記のモニタリング活動、イベントに関わる仕組みも作っていきます。


「朝の森の癒しのリトリート」風景

・「森の癒し」を多くの人々へ

木洩れ日の溢れる、生物多様性豊かな森。ここで森林セラピスト 柳生直子による「森の癒しのリトリート」を開催してきました。科学的なエビデンスが出されている森林セラピーを学んだ森林セピストによるリトリートツアー。生物多様性豊かな森に包まれ、閉じている五感を開き、自分を解放していく心地よさを多くの方々に体験して頂きたいと思います。その心地良さは、自然環境を大切にしたいと感じ、様々な行動変容のきっかけにもなるはずです。


■ 専門家よりメッセージ

●村山力 様より

日本MAB(ユネスコ「人間と生物圏」)計画支援委員、山梨県立武田の杜保健休養林所長、環境省有識者マッチング制度 有識者

「八ヶ岳倶楽部の森」は、八ヶ岳南麓でも有名な、レストランやショップなどが整備された「八ヶ岳倶楽部」の敷地内にある森で、シラカバやミズナラなどの夏緑広葉樹で構成された明るい冷温帯の二次林である。 この森は、春には林床に多くのカタクリやサクラソウなどが咲き、秋にはカエデ類やダンコウバイなどの鮮やかな紅葉など、四季を通じ美しい景観を形成し、又その多様な植生のもとヒガラやニホンリスなど多くの野生動物が生息し、豊かな生態系が形成されている。 この豊かな森は、創業者である故柳生博氏の森づくりへの思いを引き継いだご家族や八ヶ岳倶楽部スタッフの日々の観察に基づく、希少植物の保護やササ刈りなど細やかな管理のもと維持されている。 また、林床を守り気軽に散策ができる枕木の遊歩道が整備され、森林の持つ保養効果を引き出す森林セラピストによる「リトリートツアー」などの開催により、多くの来場者に自然の素晴らしさを伝え、癒しや憩いを提供している。 全国の里山の二次林において管理が行き届かず、そこに生息生育する動植物が激減している現在、自然共生サイト「八ヶ岳倶楽部の森」の活動は、人の営みと自然が共生する社会づくりの模範となる取り組みと思っている。


■店舗・施設紹介:日常を離れ、森の呼吸を感じるひとときを

八ヶ岳倶楽部は、森の中にカフェ・レストラン、ギャラリーショップ、個展会場ステージ、中庭ガーデンショップを併設しています。認定された豊かな森に包まれながら過ごしていただけるよう、大切に皆様をお迎え致します。

【営業時間】

12月~3月中旬:11:00~16:30(16:00ラストオーダー)

3月中旬~11月:10:00~17:30(17:00ラストオーダー)

定休日:毎週水曜日(1月~3月中旬まで火水定休)

カフェ・レストラン

季節で移りゆく森の景色を眺めながら、室内、テラス席とお好きな席でゆったりとお過ごしいただけます。ワンちゃん連れのお客様もテラス席をご利用いただけます!

森の風景を見ながら、ゆったりとお食事を楽しんでいただけるよう、レストランスタッフ一同心を込めてお迎えいたします。

カフェ・レストランのおすすめは、何といっても「フルーツティー」。一杯ごとに味が変わる八ヶ岳倶楽部創業以来の自慢の看板メニューです。

人気のテラス席
看板メニューのフルーツティー

ギャラリーショップ

木工・ガラス・陶芸・絵画など様々なジャンルの作家作品を展示・販売しています。かわいい小物からテーブルウェア、家具まで、きっとお気に入りの一品が見つかるはず。週替わりの展示会コーナーでは、新作と共に個性溢れる作家さんとも出会えます。一点一点丁寧に作られた、温かな思い溢れる作品をゆっくりとご覧いただけます。

ギャラリー店内の様子

個展会場ステージ

森の真ん中に佇む個展会場「ステージ」では、作家たちの想いが詰まった企画展を開催しております。

◆八ヶ岳作家のお正月展 Vol.6◆

12月30日(火)〜1月4日(日)

八ヶ岳倶楽部恒例のお正月展。八ヶ岳の6人の作家が集います。干支に関連するもの、またそれに限らない各作家の力作、自信作をお楽しみください。

年末年始も、澄んだ空気と静寂に包まれた八ヶ岳倶楽部で、自分自身をアップデートする時間をお過ごしください。

中庭 ガーデンショップ

八ヶ岳の豊かな自然ならではの、なかなか見られない山野草や樹木、こだわりの庭道具や雑貨を販売しています。

春~秋までオープンする山野草売場
こだわりの園芸グッズ

会社概要

有限会社八ヶ岳プランニング

屋号:八ヶ岳倶楽部

〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240-2594
飲食・小売業(カフェ・レストラン、ギャラリー、ショップ、作家個展展示会場)

https://yatsugatake-club.com/

【本件に関するお問い合わせ先】

八ヶ岳倶楽部 担当:柳生・杉坂

電話:0551-38-3395

メール:yc_info@yatsugatake-club.com

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