【経産省 GENIAC-PRIZE プロジェクト】カラクリとJTB、災害時等の顧客対応を支える国産LLM活用の知見を公開

社会実装の加速に向け、実装プロセスの試行錯誤を共有

カラクリ株式会社のプレスリリース

国産LLMを開発するカラクリ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:小田 志門、以下カラクリ)は、株式会社JTB(本社:東京都品川区、以下JTB)と共同で、経済産業省およびNEDOが推進する生成AIの社会実装加速化プロジェクト「GENIAC-PRIZE」において、災害時等における迅速な顧客対応を目的としたAI実証実験(PoC)を実施いたしました。

本日、本プロジェクトの成果を、単なる成功事例としてだけでなく、開発過程で直面した課題や解決策を含めた「開発知見」としてテックブログにて公開いたしました。本公開は、日本全体の生成AI活用における技術的ハードルを下げ、社会実装を共に前進させることを目的としています。

■開発に至った背景:災害時等の迅速で正確な情報提供を実現するために

災害時や交通障害などの有事の際、旅行業界では問い合わせが平常時より急増します。JTBが掲げる「お客様に寄り添う」という姿勢を、いかなる状況下でも守り抜くため、カラクリの国産LLM「Karakuri-VL」を用いた業務自動化の検証を実施しました。個人情報を除去・匿名化した2,000件以上のデータに基づき、「正確な情報取得」と「迅速な返信の下書き」を自動化するプロセスを構築しました。

■開発手法の共有:基幹システム連携の壁をどう乗り越えるか

業務自動化において、多くの企業が直面するのが「機密性の高い基幹システムへのアクセスと、検証の安全性」という課題です。

本プロジェクトでは、本番環境のリスクを回避しつつ開発スピードを維持するため、基幹システムを模した「擬似環境(ダミーアプリ)」を構築し、そこを起点にAIエージェントおよび業務自動化のワークフローを構築する手法を採用しました。今回の取り組みでは、ルールベースでのブラウザ操作を実装することで、自動化を実現しています。こうした開発初期の「準備の重要性」を具体的に共有することが、同様の課題を持つ多くの現場において、安全でスムーズなDX推進の一助になればと考えています。

■公共性への想い:試行錯誤の過程を「社会の資産」へ

本プロジェクトは「GENIAC-PRIZE」の一環として、国産LLMの社会実装を加速させる使命を担っています。

生成AIの活用において、プロンプトの微調整やブラウザ上での業務システムの自動操作(タブ遷移の工夫など)といった細部には、多くの試行錯誤が伴います。こうした「現場ならではの知恵」は、一社に閉じ込めるのではなく、広く社会に還元されることで初めて、日本全体のDXを前進させる大きな力になると信じています。

カラクリとJTBは、本実証で得られた「実装のヒント」をオープンにすることで、AIと人間が共生し、誰もが迅速に適切なサポートを受けられる社会の実現を、皆様と共に目指してまいります。

【KARAKURI Techblog:本件の詳細な技術解説】

https://zenn.dev/karakuri_blog/divs/54db1dd1bdea31

▶ 会社概要

カラクリは「FriendlyTechnology」というビジョンを掲げ、大規模言語モデル(LLM)のカスタマーサポートへの実用化を目指すAIスタートアップです。2018年からはトランスフォーマーモデルであるBERTの研究を開始し、2022年からはGPTを含む大規模言語モデルの研究に取り組んでいます。また当社のSaaS事業で提供するカスタマーサポート向けAIシリーズは、高島屋、SBI証券、セブン-イレブン・ジャパン、星野リゾートなど、各業界のトップ企業に選ばれ続けています。

【主な実績】
・2018年 ICCサミット「スタートアップ・カタパルト」入賞
・2020年 Google for Startups Accelerator2020に採択
・2022年 Google for Startups Growth Academy Tech 2022に採択
・2023年   AWS LLM開発支援プログラムに採択
・2024年   生成AI実用化推進プログラムに認定
・2024年 Meta社 完全招待制の生成AI開発者会議に参加
・2024年   経産省「GENIAC」に採択

住所   : 〒104-0045 東京都中央区築地2-7-3 Camel 築地 II 5F

設立   : 2016年10月3日

代表者  : 代表取締役CEO 小田 志門

事業内容 : カスタマーサポート特化型AI「KARAKURI」シリーズの開発・提供・運営など

URL   : https://about.karakuri.ai/

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