訪日外国人の消費行動に注目!「2026年4月 インバウンド注目度急上昇商品分析」

〜 美容・スキンケア・日用品カテゴリーへの関心の動き 〜

株式会社 Paykeのプレスリリース

株式会社Payke(ペイク、本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田奎輔、以下「Payke」)は、当社が提供するバーコードスキャンアプリ「Payke」および提携アプリから収集された、2026年4月期の訪日外国人による製品視聴データを分析しました。

分析の結果、一部の商品において前月比で商品視聴率※の増加傾向が確認されました。今回は、桜シーズンと各国の春季連休が重なる4月の動向として、美容・スキンケア・日用品といったカテゴリーで関心が高まった商品の商品視聴動向について解説します。

※「Payke」は、訪日外国人ユーザーが商品パッケージのバーコードをスマートフォンでスキャンすることで、商品の特徴や使い方などの情報を自国の言語で確認できるアプリです。ユーザーは店頭で実際に商品を手に取り、購入を検討する場面でスキャンするため、スキャン行動は単なる閲覧ではなく「商品を手に取ったうえでの具体的な関心」を示す行動と捉えることができます。本記事における「商品視聴率」とは、このスキャンを通じて訪日外国人ユーザーが商品情報を閲覧した回数を元にした数値で、ユーザーの関心度を示す指標として使用しています。

今回のデータから見えてきたのは、訪日外国人の関心が「日本でしか入手しにくい新発売・限定品」や「春先の季節要因に対応する機能性商品」、そして「韓国国内で価格や入手性が話題になっているカテゴリー」へと広がっている傾向です。新発売のタイミング、現地メディアでの取り上げ、季節要因の重なりなど、商品が手に取られる理由は一つひとつ異なっていました。

具体的には、以下のようなカテゴリーにおいて関心の動きが見られました。

  • 塗布型おやすみマスク

  • 数量限定の毛穴ケア洗顔ジェル

  • 敏感肌対応の薬用フェイスパウダー

  • コンパクト設計の生理用品

  • 湿疹・かゆみ対応の皮膚薬


■2026年4月 商品視聴率急上昇ランキング

2026年4月、特に伸びが見られた製品は以下の通りです。タイ・韓国・台湾の各国籍ユーザーによる、美容・スキンケア・日用品カテゴリーでの伸長が見られました。

※本ランキングはPaykeにおける訪日外国人ユーザーの「商品視聴率」の前月比増加率に基づくものです。売上順位ではありません。

国籍

メーカー

商品名

先月比

タイ

株式会社資生堂

資生堂 エリクシール ルフレ バランシング おやすみマスク 90g

23.3倍

韓国

株式会社スタイリングライフ・ホールディングス

ツルリ 毛穴汚れ分解ジェル ブラック

15.5倍

韓国

資生堂薬品株式会社

イハダ 薬用フェイスプロテクトパウダー 9g

2.4倍

韓国

ユニ・チャーム株式会社

ソフィ センターイン コンパクト1/2 スイートフローラル 22枚

2.3倍

台湾

ロート製薬株式会社

メンソレータム メディクイックプロ 軟膏 8g

1.3倍


1.【タイ】塗布型おやすみマスクへの関心の動き(資生堂 エリクシール ルフレ バランシング おやすみマスク 90g)

タイ籍ユーザーの商品視聴率が前月比約23.33倍、前年同月比約14.0倍と、今月のランキングの中では最も高い伸び率となりました。

【要因】

本商品は、資生堂のエイジングケアブランド「エリクシール」のサブライン「ルフレ」から展開されている塗布型のおやすみマスクで、毛穴・皮脂バランスに着目したスキンケア商品です。グリシルグリシン、水溶性コラーゲン、モモ種子エキス、オウゴン根エキスなどを配合し、寝ている間に肌をケアする処方となっています。希望小売価格は1,980円(税込)。

本商品自体は2019年発売の長期定番商品ですが、@cosmeのクチコミランキング「洗い流すパック・マスク部門」では、2025年12月12日〜2026年3月11日集計で1位を獲得しています。発売から数年が経過した現在も、足元の評価が高水準で継続している様子がうかがえます。

【分析】

タイでは資生堂タイ法人を通じて本商品が正規流通しており、EVEandBOY、Central Online、Lazada Thailandといった現地大手ECで概ね990バーツ前後(90g)で取り扱われていることが確認できます。日本希望小売1,980円はおおむね440バーツ相当に該当するため、現地価格との間に2倍前後の差があります。日本での免税購入を含めた価格メリットが、訪日タイミングでの購入動機の一つとなっている可能性が考えられます。

また、2026年4月13〜15日のソンクラーン連休はタイ最大の海外旅行繁忙期で、現地大手英字紙Nation Thailandでは日本がビザ免除の上位渡航先として取り上げられました。JNTOによれば2026年4月の訪日外客数は単月過去最高を更新しており、タイは引き続きASEAN圏で最大の市場となっています。@cosmeでの評価の継続的な蓄積と、ソンクラーン期の歴史的な訪日ボリュームが重なったことが、本月の伸長を後押ししたと考えられます。


2.【韓国】数量限定の毛穴ケア商品への関心(ツルリ 毛穴汚れ分解ジェル ブラック)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約15.5倍と、新発売の限定SKUとしては顕著な伸びを示しました。

【要因】

本商品は、株式会社スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーが展開する毛穴ケアブランド「ツルリ」の温感ブースト酵素ジェルに、新たに炭を配合した数量限定商品(15g)です。3種の酵素、温感ジェル、炭、火山灰、3種のビタミンC誘導体を配合し、付属のシリコンブラシで小鼻のケアができる部分用洗顔ジェルとなっています。希望小売価格は990円(税込)です。

本ブラックSKUは2025年11月4日に全国数量限定発売され、10月から一部ドンキホーテで先行販売が実施されました。発売時にはPR TIMES、Oricon News、FORTUNE、マイナビウーマンなど複数の媒体で取り上げられています。

【分析】

韓国国内では、Olive Young、SSG、Coupangといった主流ECでブラックSKUの正規取り扱いが確認できず、流通は訪日購入と、メルカリ代行サービス(メルカリング、メルカイ、メルカーゴ等)やQoo10越境ECに事実上限定されています。数量限定品としての希少性と、現地での入手しにくさが、訪日タイミングでの購買動機につながりやすい状況がうかがえます。

JNTOによれば2026年4月の訪日韓国人数は878,600人、前年同月比+21.7%と4月単月で過去最高を記録し、韓国は当月の訪日客最大シェアを占めました。2025年11月の発売から約半年を経て、桜シーズンの訪日ピーク期に主要ドラッグストアの棚で本商品に遭遇する韓国人ユーザーが増えたタイミングと、Paykeでの大幅なスキャン増加が重なっていると考えられます。


3.【韓国】敏感肌対応の薬用フェイスパウダーへの関心(イハダ 薬用フェイスプロテクトパウダー)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約2.39倍、前年同月比約13.62倍と、ロングセラー商品としては大幅な伸びを示しました。レフィルSKUでも前月比約2.84倍、前年同月比約17.6倍と、本体・レフィル双方で同時に伸長しています。

【要因】

本商品は、資生堂薬品の敏感肌スキンケアブランド「イハダ」が展開する医薬部外品のプレストパウダーで、紫外線(SPF40・PA++++)、ブルーライト、花粉、PM2.5、黄砂などの肌あれ要因からのマルチプロテクションを訴求しています。紫外線吸収剤・アルコール・パラベン・香料はいずれも不使用で、せっけんで落とせる設計となっています。希望小売価格は1,980円(税込)です。

2022年2月の発売以降、@cosmeベストコスメアワード2022上半期 新作ベストパウダー第3位、MAQUIAプチプラコスメグランプリ フェイスパウダー部門1位、VOCEベストコスメ プチプラベースメイク部門1位など、複数の美容媒体で受賞を重ねている定番商品です。

【分析】

本商品は韓国主流ECでの正規取り扱いが確認できず、日本コスメ並行輸入店やNaverショッピング上の個別出品経由で流通しています。価格追跡サイト上では本体が約32,340ウォン、レフィルが約19,750ウォン前後で確認でき、日本希望小売(1,980円≒約17,800ウォン)と比較すると、本体ベースで概ね1.8倍前後の価格差があります。

4月は韓国気象庁の統計上、황사(黄砂)発生のピーク月にあたります。2026年4月20日には、韓国の主要英字紙Seoul Economic Dailyが、中国発の濃厚な黄砂が韓国全域を覆い、ソウル及び全国の大部分に注意報が発令されたと報道しています。本商品の訴求軸(UV+花粉+PM2.5+敏感肌)と春先の韓国における季節的な肌悩みが重なる時期で、本体に加えてレフィルも同時に伸長している点は、訪日経験のあるリピーター層による補充購入が一定数発生している可能性を示唆します。


4.【韓国】コンパクト設計のナプキンへの関心(ユニ・チャーム センターイン コンパクト1/2 スイートフローラル)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約2.31倍、前年同月比約4.62倍と、生活雑貨カテゴリーで安定した伸びを示しました。

【要因】

本商品は、ユニ・チャームのソフィブランドから展開されている「センターイン コンパクト1/2 スイートフローラル」の22枚入り(21.5cm、羽つき)です。通常のスリムナプキンの1/2パッケージサイズで携帯性を訴求しているほか、中央がふくらんでフィットする「フィットアップ」構造、天然ゼラニウム配合の香りなどが特徴とされています。22枚入りの実勢価格は概ね245〜298円のレンジで確認できます。

また、ユニ・チャームは2025年10月、日本のガールグループ「HANA」とのコラボレーション限定パッケージを「センターイン コンパクト1/2」シリーズで展開しています。シリーズ全体で店頭での露出が高まる動きの一つです。。

【分析】

韓国では2017年の国産ナプキンを巡る騒動以降、訪日時に日本のナプキンをまとめ買いする行動が現地の主要メディアで継続的に取り上げられてきました。さらに2026年Q1にかけては、韓国国内のナプキン価格を巡る政府レベルの報道が続いています。Seoul Economic Dailyは2026年1月20日、大統領が閣議の場で国産ナプキンの価格が「海外より約40%高い」と発言したと報じ、Korea Timesは2月7日に「なぜ韓国人女性は日本でナプキンを買うのか」と題する特集を掲載しています。3月10〜11日には公共施設での無償配布開始も報じられ、価格と品質を巡る言説が一定の期間にわたって維持された状況がうかがえます。

本商品は韓国の通常リテールでの取り扱いがなく、Little Japan、Japanday、Coupangロケット直球の日本ストア等の代行・並行輸入経由での流通に限られているため、日常的な購入は訪日タイミングへ寄りやすい構造があります。JNTO速報で2026年4月の訪日韓国人数が4月単月の過去最高を記録した点と、韓国国内で続いた価格を巡る言説、そしてシリーズ単位でのコラボ展開による店頭可視性の向上が重なったことが、本月の伸長の背景にあると考えられます。


5.【台湾】湿疹・かゆみ対応の皮膚薬への関心(メンソレータム メディクイックプロ 軟膏 8g)

台湾籍ユーザーの商品視聴率が前月比約1.31倍、前年同月比約1.36倍と、医薬品カテゴリーで堅調な伸びを示しました。

【要因】

本商品は、ロート製薬が展開するメンソレータム「メディクイック」シリーズのPROラインで、指定第2類医薬品に分類されるOTC外用薬です。「赤みを伴う湿疹」への対応を主訴求としており、アンテドラッグステロイドのプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)を中心とした9種類の有効成分を配合。効能は「湿疹、皮ふ炎、かぶれ、かゆみ、あせも、じんましん、虫さされ」とされています。

2022年3月の発売以降、ロート公式オンラインでは1,628円(税込)前後で販売されており、セルフメディケーション税制の対象商品となっています。

【分析】

台湾市場では、ロート製薬の現地法人が「樂敦製藥/曼秀雷敦」としてメンソレータム傘下の幅広い製品を展開しており、ブランドそのものへの認知は非常に高い水準にあります。一方、本「メディクイックプロ」軟膏については屈臣氏(Watsons台湾)、康是美、寶雅、PChome、momo購物といった主要小売チャネルでの正規取り扱いが見当たらず、流通は小熊藥妝、EBISU日藥直送などの日本薬妝代購プラットフォーム経由が中心となっています。代購チャネルでは概ねNT$430(定価NT$499)で取り扱われており、日本希望小売(1,628円≒NT$330前後)と比較すると、日本での購入に約3割程度の価格メリットが存在する状況がうかがえます。

最近の動きとしては、2025年12月26日付で台湾向け日本旅行系メディア「樂吃購!日本」が「2026年日本必買薬品推薦16選」と題する記事を公開し、複数のロート製薬・メンソレータム製品とともに本商品を紹介しています。タイミング面では、2026年3月の訪日台湾人数は653,300人(前年同月比+24.9%)と3月単月で過去最高を記録、Q1累計でも前年同期比+25.7%の高水準で推移しています。4月3〜6日の清明連休と桜シーズン訪日のピーク期が重なるなか、台湾の旅行者が現地で皮膚トラブルに遭遇した際に手に取りやすい商品として、もしくはお土産として訪日中の購入につながっている可能性が考えられます。

最後に

今回のデータからは、訪日外国人の消費行動が「土産購入」にとどまらず、美容・スキンケアや日用品といった日常的に使用できる実用性のある商品、そして日本独自の新発売・限定品にも幅広く関心が向けられている可能性が示唆されました。

また、各商品の視聴率増加の背景には、「日本でしか入手しにくい商品の希少性」「日本価格の優位性」「新商品の発売タイミング」「春先の季節要因」「現地メディアでの話題化」など、商品ごとに異なる関心要因が存在していることが今回の分析から見えてきました。今回の視聴データでは、タイではスリーピングマスク、韓国では数量限定洗顔・薬用パウダー・ナプキン、台湾では皮膚薬といったように、国籍ごとに異なるカテゴリーでの伸びが観察されました。

今後もPaykeでは、視聴データを通じてインバウンド消費の変化を継続的に分析してまいります。


Paykeが実現する、訪日外国人向けマーケティングの新たな可能性

Paykeはインバウンド向けにさまざまなソリューションを提供しています。累計550万ダウンロードを超えるユーザ基盤と、そこから得られる豊富なデータから、各企業様のニーズに合わせたご提案が可能です。

旅マエ、旅ナカ、旅アトでのユーザへのリーチ

ユーザの9割は旅マエでPaykeをダウンロード。そのうち7割が3ヶ月以内に来日します。旅マエ段階でアプリ内で購入商品を探しているユーザも多く、効率的なアプローチが可能です。

インバウンドの購買関連データ

いつ、どこで、誰が、どの商品を手に取ったかが把握できます。属性毎のトレンドや、特定チェーンでの傾向などマーケティング戦略立案に活用できるデータを保持しています。

アンケート調査

直近での訪日可能性が高いユーザーに直接アンケートをとることが可能です。

お問い合わせ

Paykeのプロモーションメニュー、保有データ、ユーザへのアンケート、その他サービスについてご興味ございましたら こちら からお問い合わせください。

【会社概要】

■株式会社Payke

本社:沖縄県那覇市真嘉比2丁目5−16

代表者:代表取締役CEO 古田 奎輔

設立:2014年11月

資本金:100百万円

URL:https://payke.co.jp/

概要:商品パッケージにある「バーコード」をスマホでスキャンするだけで、商品のあらゆる情報を7言語で表示することができる訪日外国人アプリ「Payke」を運営。現在、約75万点の商品データを7言語で保有し、訪日客が手に取る商品の約90%*1をカバーしています。2015年のサービス開始以来、アジア圏を中心に550万人*2以上が利用し、企業向けには広告配信やデータ提供を行うなど、累計1,200社以上の企業や団体に活用されています。さらに、「Paykeタブレット」を国内の主要小売チェーンに導入し、多くの訪日外国人に利便性を提供しています。

*1 当社実績(2024)Paykeアプリにて国内でスキャンされた回数を分母に商品情報を保有していた割合

*2 API提供先なども含む利用者

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。