睡眠知識の体験が、睡眠への意識・行動変容につながる可能性を確認
株式会社ブレインスリープのプレスリリース
株式会社ブレインスリープ(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣田 敦、以下「ブレインスリープ」)は、株式会社MAE(本社:富山県富山市、代表取締役:前田 大介)、株式会社NTT DXパートナー(以下「NTT DXパートナー」)、株式会社SOXAI(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:渡邉 達彦、以下「SOXAI」)と共に、「良質な睡眠」を目的とした旅行の新しい滞在スタイル「スリープツーリズム」の睡眠への効果検証(以下「本検証」)を行いました。
本検証では、スリープツーリズムの実施により、滞在中の中途覚醒時間および睡眠効率の改善に加え、寝つき(入眠潜時)の改善が滞在後約1か月にわたり持続することが確認されました。また、主観評価では「睡眠の質」の向上を実感し、仕事や家庭などの社会的制約がある日常に戻った後でも、睡眠改善に向けた行動変容が維持される傾向が見られました。本検証によりスリープツーリズムが睡眠の質の向上と、その後の生活習慣の改善につながる可能性が確認されました。

取り組み背景
ブレインスリープは、OECD加盟国の中で睡眠時間が最も短い日本の睡眠課題を解決するために、睡眠医学に基づいたプロダクト開発、正しい睡眠情報の発信、睡眠に関するエビデンス取得の支援を行っています。
現代社会では、デジタル環境や仕事のストレスなどによる自律神経の乱れから睡眠に課題を感じる方も多く、厚生労働省の調査では5人に1人が「睡眠で十分な休養が取れていない」と回答しています。※1こうした睡眠への課題意識の高まりを背景に、旅行という特別な体験を通じて自身の健康と向き合う「スリープツーリズム」は、新しい価値観として広がりを見せています。ブレインスリープは、良質な睡眠に繋がる環境を体験することで、その心地よさや睡眠の重要性に気付くきっかけになると考えています。旅先での体験を通じて自身の睡眠を見つめ直し、日常における睡眠への意識と行動変容のきっかけに繋げていきます。
この度、睡眠課題解決の新たな選択肢として、「スリープツーリズム」が睡眠にどのような効果をもたらすのかを明らかにするべく、その睡眠への影響を検証しました。
※1 厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査結果」
検証概要
被験者:睡眠に課題を持つ20~50歳代の男性10名
試験方法:同一被験者による期間ごと比較試験(滞在前14日間/滞在中3日間/滞在後30日間を比較)
滞在中には、滞在初日の睡眠講演や睡眠冊子の配布を通じて、睡眠の基礎知識や睡眠に良い生活習慣を学ぶ「睡眠知識の啓発」も行い、さらに、滞在後の行動継続を支えるためセラピストによるアフターフォローや、「アロマスプレー」「ハーブティー」などのサポートアイテムを提供。
測定項目:睡眠計測リング(SOXAI社製)による睡眠・心拍・活動量の測定、WEBアンケートによる主観評価
実施場所:ヘルジアンウッド(富山県)
検証結果
スリープツーリズムを行うことで、以下の可能性が示唆されました。
結果①:<滞在中>睡眠への意識・行動・リラックス度が高まり、入眠潜時・中途覚醒時間・睡眠効率が有意に改善
滞在前と比較して、滞在中はアンケートにおける睡眠への意識(6.1→8.5/10点満点)、睡眠行動(4.4→8.1/10点満点)の評価が有意に高まり、就寝前のリラックス度※2(7.4→8.3/10点満点)も向上する傾向が見られました。夜間の中途覚醒時間※3が64.3分→49.8分へ有意に短縮し、睡眠効率※4が84.9%→88.2%へ有意に改善しました。加えて、寝つきの良さを示す入眠潜時※5も16.3分→11.2分へ短縮する傾向が見られました。就寝・起床時刻はいずれも有意に早まり、日中の活動量(総歩数・運動スコア)も有意に増加しました。

結果②:<滞在後>寝つき(入眠潜時)の改善が約1か月持続
滞在前と比較して、滞在後は入眠潜時が16.2分→12.5分へ有意に短縮しました。週別にみても、滞在4週後の1週間平均も入眠潜時が11.4分と有意な短縮が確認され、滞在から約1か月後まで寝つきの改善が持続していました。また、睡眠中のHRV※6や日中の活動量にも改善傾向が見受けられました。

結果③:<滞在後>主観評価で「睡眠の質」の向上を実感し、社会的制約下でも行動変容が定着
起床後および週次の主観WEBアンケートでは、滞在前と比較して「睡眠の質」(5.6→6.2/10点満点)の評価が有意に高まり、主観的に滞在から約1か月後まで睡眠に対して高い評価が持続していたことが確認されました。また、睡眠に関連した行動のうち、「香りの活用」「就寝前に電子機器使用を控える」「朝に光を浴びる」の3項目において、滞在前と比較して有意なレベルで向上が見られ、仕事や家庭などの社会的制約がある日常のなかでも、睡眠改善に向けた行動変容の定着が見られました。

結果に関する補足
本検証は、被験者数が10名と限定的であったものの、結果①に記載の通り、滞在前と比較して滞在中は寝つき・睡眠効率に関する指標の改善が確認されており、スリープツーリズムの睡眠への効果が示唆されました。滞在後については、寝つき(入眠潜時)の改善が約1か月後まで持続し、主観的な睡眠の質の向上が確認されました。また、本検証では滞在中に睡眠の基礎知識の啓発や、睡眠に良い生活習慣の体験・実践、睡眠にアプローチする香りのプログラムを行ったことで、滞在後1か月においても睡眠改善に向けた行動変容の定着が見受けられたことが特筆すべき点として挙げられます。一方、中途覚醒時間や睡眠効率などは統計学上有意なレベルでの持続的な改善までは確認されませんでした。これは仕事や家庭などの社会的制約が影響した可能性があり、今後、被験者数を増やすとともに滞在後のフォローアップを行うことで、より明確な効果が確認できる可能性があると考えられます。
※2 リラックス度:就寝前の心理状態(落ち着き・安心感など)に関する主観評価(10点満点、点数が高いほど良好)
※3 中途覚醒時間:入眠から翌朝の最終覚醒までのうち、覚醒していた時間の総和
※4 睡眠効率:就床時間に対する実際の睡眠時間(中途覚醒時間を除く)の割合
※5 入眠潜時:就床から入眠までに要した時間(寝つきの良さを示す)
※6 HRV(心拍変動):数値が高いほど副交感神経(リラックス・回復)が優位な状態を示す指標
共同検証パートナー
株式会社MAE https://mae-toyama.co.jp/
本社所在地:富山県富山市向新庄町一丁目18番47号
設立:1966年2月
代表者:代表取締役 前田大介
事業内容:医薬品・医薬部外品の製造及び製造販売
株式会社NTT DXパートナー https://www.nttdxpn.co.jp/
本社所在地:東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本本社ビル9F
設立:2022年1月
代表者:代表取締役社長 阿部 隆
事業内容:「DX」という切り口で豊かな社会を実現することを目的に、2022年1月に設立。熱意と実行力あふれるメンバーが、スリープテック事業をはじめ、「共創」「伴走支援」による「地域活性化」「社会課題解決」に次々とチャレンジしています。
株式会社SOXAI https://soxai.co.jp/
本社所在地:神奈川県横浜市中区不老町1丁目2-1 中央第6関内ビル1102号
設立:2021年2月
代表者:代表取締役社長 渡邉 達彦
事業内容:ヘルスケア、IoT、ウエラブル等の電子部品および電子機器システムの開発・製造・販売・知的財産管理業務/ヘルスケア等のモバイル・ウェブアプリケーションの開発・提供業務/ヘルスケア等の電子機器システムから生じるデータの分析、管理及びそれらに関する業務
株式会社ブレインスリープ
【会社概要】
設立 : 2019年5月
所在地 :東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー26F
代表取締役 :廣田 敦
ブランドサイト:https://brain-sleep.com/
事業内容 :ブレインスリープは、睡眠医学に基づいた確かな知見と先進のテクノロジーを掛け合わせ、脳と睡眠を科学するソリューションカンパニーです。専門家と連携した睡眠研究、オリジナルプロダクト開発、企業やクリニックへのコンサルティングなど、睡眠に特化したあらゆるソリューションで人や社会の可能性を目覚めさせることを目指します。
