黄檗宗大本山 萬福寺夜の特別拝観&光のアートインスタレーション

漆黒に浮かび上がる――国宝を抱く紅龍

一般社団法人文化観光推進協議会のプレスリリース

■ 概要

1661年、中国僧・隠元隆琦禅師によって開かれた黄檗宗大本山「萬福寺」。 伽藍配置から建築意匠に至るまで中国明朝様式を色濃く残す、日本でも稀有な禅の名刹です。国宝3棟、重要文化財20棟を擁するこの歴史的空間は、昨年度より夜間特別拝観と光のアートインスタレーションを開始し、来訪者から高い評価を得ました。

その評価の理由は、単なる“映えるライトアップ”ではなく、 過度な色光を避け、建築や仏像の形態、木材の質感、陰影を丁寧に立ち上げることで、文化財そのものの価値を際立たせる照明設計にありました。 光が文化財を装飾するのではなく、文化財の本質を静かに浮かび上がらせる――今年度はその思想を継承しつつ、さらに大きく進化します。

■ 英題

“An Artistic Illumination of Manpuku-ji ‒ Where Zen meets the Dragon of Light.”

■2年目の進化――光・禅・茶・食が織りなす高付加価値の夜間文化体験へ

① ライトアップエリアの拡充

伽藍の奥へと光の演出を広げ、昨年は整備されなかったエリアにも展開。 「国宝を抱く紅龍」というコンセプトを深化させ、紅龍が伽藍全体を巡るようにしました。

② 開催日数の大幅増加

秋から冬、そして新年へと期間を拡張し、より多くの来訪者が体験できる体制にしました。

③ 普茶料理の高付加価値化

萬福寺に伝わる精進料理「普茶料理」を、文化財空間で味わう“食の禅体験”として夜間拝観と連動する形式で提供。新年からは国内外の文化志向層に訴求する高付加価値化を図ったコースも提供します。

④ インバウンド富裕層向け特別プログラム

茶の文化、禅の精神、光のアートを統合した特別コースを新設 (提供は新年1月から)。 宇治ならではの茶文化と萬福寺の歴史を、国際的な文化旅行者へ届けます。

■ 社会的意義

今回の取り組みは、文化体験の向上だけでなく、地域社会への貢献も視野に入れています。

・京都市中心部のオーバーツーリズム回避 宇治への夜間回遊を促すことで、観光集中の緩和に寄与。

・宇治のナイトタイムエコノミー促進 夜間の文化体験を核に、地域経済への波及効果を創出。

・照明設備常設化による持続可能性の向上 文化財を守りながら、長期の夜間公開を可能にする体制整備。

萬福寺の夜間特別拝観は、単なるライトアップイベントではなく、 文化財の価値を未来へつなぐための新しいモデルケースとして進化を続けています。

■ 開催日・時間

開催日: 2026年

・10月8日(木)、9日(金) プレスデイ(メディア向けプレオープン)

・10月10日(土) プレオープン(招待客・インフルエンサー等)

・10月11日(日) 正式オープン(オープニングイベント実施)

・10月23日(金)、24日(土)、25日(日)、30日(金)、31日(土)

・11月6日(金)、7日(土)、8日(日)、13日(金)、14日(土)、15日(日)、20日(金)、21日(土)、22日(日)、27日(金)、28日(土)、29日(日)

・12月11日(金)、12日(土)、13日(日)、18日(金)、19日(土)、20日(日)、25日(金)、26日(土)、27日(日)

2027年

・1月8日(金)、9日(土)、10日(日)、15日(金)、16日(土)、17日(日)、22日(金)、23日(土)、24日(日)、29日(金)、30日(土)、31日(日)

・2月6日(土)、7日(日)、12日(金)、13日(土)、14日(日)、19日(金)、20日(土)、21日(日)

時間: すべて17:00~21:00

■ 拝観料 大人 : 1,000円、中高生:500円、小学生以下:無料 多言語対応オーディオガイドアプリ 1,000円 ※光のアートインスタレーションと併せて夜の国宝・重要文化財を特別に拝観できます。

◯プレス発表イベント

日時:2026年10月8日(木)18:00~

テーマ:国宝・萬福寺 夜間特別拝観 × 光のアートインスタレーション 2年目の進化ポイント

ご挨拶:文化庁文化資源政策・記念物課 ご担当者様

対談:清本 健次(近江懐石 清元)×髙津 尚悟(一般社団法人文化観光推進協議会)

清本 健次氏
髙津 尚悟氏

◯オープニング トークショー

日時:2025年10月11日(日)18:00~ 

テーマ:萬福寺の歴史的価値とその魅力

ゲスト:

通仙庵 孝典(煎茶道 黄檗売茶流 当代お家元)

山中コ~ジ(GENETO Architectʼs / 大阪成蹊大学 准教授) 

Frank Vetter(DAY & LIGHT ディレクター / 照明デザイナー)

◯黄檗売茶流 文化祭2026年 トークショー

日時:11/14 (土)18:00〜

ゲスト:中澤 弘幸(煎茶道 黄檗売茶流 先代お家元)

山中コ~ジ(GENETO Architectʼs / 大阪成蹊大学 准教授)

◯夜間拝観限定・夜の特製普茶弁当(開催日の毎日18:00~) 萬福寺で人気の普茶料理に、黄綬褒章受賞の料理人・清本健次氏(近江懐石 清元)による現代普茶料理を加えた特製弁当を、夜間特別拝観に合わせてご用意します。普茶料理は、隠元禅師が中国から伝えた精進料理で、「すべての人と茶を共にする」という精神のもと、四人一卓で和やかに味わう伝統の料理です。禅の教え「五観の偈」を唱えながらいただくことで、食事も修行のひとつとなります。 清本健次プロフィール(抜粋) 昭和42年大津市生まれ。京料理・近江懐石の名匠で、滋賀県の食材を活かした独創的な料理で知られる。平成22年に清和四條流35代家元を襲名。令和5年黄綬褒章受賞。

◯ 夜間特別拝観・夜の煎茶会(10月31日以降の開催日の土曜 19:00~) ライトアップされた幻想的な国宝「法堂」で黄檗売茶流による特別な煎茶会を体験できます。 日本におけるお煎茶発祥の地である萬福寺で、悠久の歴史を感じながらお茶を楽しめる貴重な機会です。 会費:特別茶会 8,000円/1名(お煎茶・菓子付)、体験茶会 2,000円/1名(お煎茶付)

夜の特製普茶弁当および夜の煎茶会は、完全予約制のため、

4日前までに下記のウェブサイトからご予約ください。

 ◯ 夜間特別拝観・お施餓鬼(開催日の土曜 18:00~) 萬福寺で執り行われる僧侶による施餓鬼(中元法要)を、夜間特別拝観期間中の毎週土曜日に開催。どなたでもご覧いただける貴重な機会です。参加費:無料

◯ 光のアートインスタレーション クリエイター紹介

山中 コ~ジ 建築家/GENETO GROUP 代表/大阪成蹊大学 芸術学部 准教授 

主な作品 :Kanolly Resort (長野県白馬村)、西堀江せせらぎ保育園(大阪)、DIESEL denimgallery AOYAMA “power plant”(東京)、Audi quatro park(東京)、LANDFORM workshop cottage KEIHOKU(京都)

Frank Vetter(フランク・ヴェッター) 照明デザイナー/DAY & LIGHT ディレクター(ドイツ・ミュンヘン) 

主な作品:Google本社(ミュンヘン)、ポルシェ サービスセンター/デリバリーセンター(シュトゥットガルト)、ドイツ連邦情報局本部(BND)(ベルリン)、刑事司法センター(Strafjustizzentrum)(ミュンヘン)、Kanolly Resort(長野県白馬村)

■ 主催・協力

・主催: 株式会社日本照明

・協力: 宇治市/お茶の京都DMO/大阪成蹊大学

※本イベントは、文化庁令和8年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」の補助を受けて実施しています。

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