常滑焼の技と産地の未来をつなぐ“つくる人”を紹介するフリーペーパー『TOKONAME LOCAL』Vol.3を発行

愛知県のプレスリリース

第三弾は「石龍陶苑」と「玉光陶園」を特集 ひとりでは、残せない。技を繋ぎ、産地の火を繋ぐ。

 一般社団法人とこなめ観光協会は、常滑のものづくりを担う職人や地域の営みを紹介するフリーペーパー『TOKONAME LOCAL』Vol.3を発行しました。
 第三弾では、家族から受け継いだ工房で新たな急須づくりに挑戦する「石龍陶苑」の三代目・上村夏江さんと、職人の技術と産地の未来を守るため、急須づくりを続ける「玉光陶園」の三代目・梅原幸隆さんを特集しています。
 職人の高齢化や担い手不足など、ものづくりの産地が抱える課題にも目を向けながら、常滑焼の技術を次の世代へつないでいこうとする二人の姿と思いを紹介しています。

■ 発行の背景

 常滑は、千年の歴史を持つ常滑焼の産地であり、やきもの散歩道や巨大招き猫「とこにゃん」など、多くの観光資源を有しています。
 
 一方で、こうした観光の魅力を支えているのは、地域に根づいた産業と、長年にわたり技を磨き続けてきた職人たちの存在です。
 
 しかし、時代の変化とともに、職人の高齢化や後継者不足、産地の生産力をいかに維持していくかなど、さまざまな課題にも直面しています。
 
 『TOKONAME LOCAL』では、完成した製品だけでは見えない職人の仕事や、その背景にある思いを丁寧に伝えることで、常滑の産業やものづくりへの理解を深め、作り手に会いたくなる、作品を使ってみたくなる、そして再び常滑を訪れたくなるきっかけをつくることを目的としています。

■ Vol.3の内容

 Vol.3では、「ひとりでは、残せない。技を繋ぎ、産地の火を繋ぐ。」をテーマに、常滑焼の未来を支える二人の職人を特集しています。

【石龍陶苑 三代目・上村夏江さん】

 家族が守ってきた石龍陶苑を受け継ぎ、ものづくりを続ける上村さん。

 父や兄から受け継がれてきた急須づくりの技術を大切にしながら、石膏型を用いた「鋳込み」にも取り組み、ものづくりの新たな可能性を模索しています。

 職人たちから教わり、試行錯誤を重ねながら、自分自身の技術を身につけていく姿を通して、工房の歴史と技術を未来につなぐ挑戦を紹介します。

【玉光陶園 三代目・梅原幸隆さん】

 長年にわたり常滑焼の急須づくりを続けてきた玉光陶園。

 三代目の梅原さんは、急須づくりの技術を守るだけでなく、産地の職人が仕事を続けられる環境を残すことの大切さを語ります。

 一つの急須が完成するまでには、多くの技術や職人の手仕事が関わっています。職人が減少する中で、技術を次世代へ伝え、ものづくりを続けられる産地をどのように残すのか。

 急須づくりを通じて、常滑焼という産業そのものの未来に向き合う梅原さんの思いに迫ります。

【おでかけたのしみ 常滑日和】

 裏表紙では、陶磁器の卸団地「セラモール」にあるメキシコ料理店「Compartir(コンパルティール)」を紹介しています。

 地元の食材や常滑焼の器を取り入れながら、本場の味を気軽に楽しめるお店です。職人のものづくりに加え、地域の食や暮らしの魅力も発信しています。

■ 常滑観光における「産地をつなぐ」という価値

 常滑焼の魅力は、完成した急須や器の美しさ、使いやすさだけではありません。

 その背景には、先人から受け継いだ技術や、多くの職人の手によって支えられてきた産業の歴史があります。

 今回の特集では、家族の技を引き継ぐこと、職人同士で技術を教え合うこと、ものづくりを続けられる環境を守ることなど、産地を未来へつなぐためのさまざまな取り組みに光を当てました。

 観光客には、常滑焼を「買う」「使う」だけでなく、つくり手や産地の背景を知ることで、その価値をより深く感じていただきたいと考えています。

 また、市民の皆さまにも、身近な地域に息づく職人の技術や、常滑焼を支える人々の仕事を改めて知っていただくきっかけとなることを期待しています。

■ 今後の展開

 『TOKONAME LOCAL』は、今後も四半期に1回程度を目途に継続発行を予定しています。

 常滑の窯元、作家、職人、地域で活動する人々などを順次紹介し、観光客がまちを歩く目的を増やすとともに、地域産業への理解と関心を高めていきます。

 単に観光名所を紹介するだけでなく、地域の産業や人々の営みに触れることが、常滑のファンやリピーターの創出につながると考えています。

■ 配架場所・WEB掲載

 冊子は、とこなめ観光案内所のほか、掲載店等で順次無料配布しています。

 また、とこなめ観光協会が運営する「とこなめ観光ナビ」から、冊子の全ページをPDFでご覧いただけます。

▼TOKONAME LOCAL Vol.3 紹介ページ・PDF閲覧
https://www.tokoname-kankou.net/news/detail/272/

▼TOKONAME LOCAL Vol.2
https://www.tokoname-kankou.net/news/detail/241/

▼TOKONAME LOCAL Vol.1
https://www.tokoname-kankou.net/news/detail/218/

■ 観光協会コメント

 常滑焼の千年の歴史は、職人や窯元が互いに技術や知恵を分かち合い、支え合うことで受け継がれてきました。今回紹介する石龍陶苑と玉光陶園も、そうしたつながりの中で、常滑焼の産地を支えています。

 また、今回の取材の中で印象的だったことは、職人たちが目の前の焼き物をつくることだけでなく、その先にある「常滑焼という産業を未来に残し、産地の火を繋ぐこと」を見据えている点です。

 本誌を通じて、職人一人ひとりの技術や思いはもちろん、その背景にある人と人とのつながり、そして千年続く常滑焼の産地の奥深さを感じていただければと思います。

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