文京区が採択した新たな観光モデルが始動。アートと文化・歴史に焦点を当て、観光体験をデジタルコンテンツ(NFT)で提供。共創型で地域振興・発展を促進するモデルが確立されます

ジオ・マーク株式会社は、NFTのユーティリティ(実用面)を活用した、地図と位置情報とデジタルコンテンツを組み合わせた、新たな観光体験モデルを確立しました。地域全体で賑わいが生まれる社会を目指します。

ジオ・マーク株式会社のプレスリリース

事業採択の経緯

文京区が実施する文京共創フィールドプロジェクトB+(ビータス)は、文京区をフィールドとし、地域課題や社会的課題の解決を目的としたスタートアップ企業や大学等が実施する先進的・画期的な技術等を活用した実証事業の実現に向けて、各種支援を行うプロジェクトです。「文京区」を「新たな技術やアイデアが生まれるフィールド(領域)」として活用していこうというコンセプトのもと、その実現に向けてジオ・マーク株式会社の新しい観光モデルが採択されました。文京区が革新的なプロジェクトの実施を支援し、新たな価値を生み出す場として活用されています。

観光集客を取り巻く社会課題

解決する社会課題

これまで、観光集客のためには打ち上げ花火や、有名人を招待した週末限定のイベントなど、短期的なイベントを開催する、または、注目すべき新しい観光施設の建設や、古い施設のリノベーションなど、多くの場合、大規模な投資が必要でした。しかし、これによって観光客が一極集中するなど、新たな問題が生まれています。

一方で、美しい自然や景観、歴史的な価値のある場所、さらにはアート作品や美しい街並みが点在するエリアもあります。しかし、これらの場所は観光収益に貢献しにくい傾向があり、地域の宝であるにもかかわらず、維持管理費のかかる頭の痛い問題になっていました。

そこで、ジオ・マーク株式会社は、物理的な投資を必要とせず、エリアの魅力を最大限に引き出す新しい観光手法を考案しました。これまで培ってきたマップエンジンソリューションを進化させ、クラウドテクノロジーを駆使して、特定の場所に付加価値を与えるデジタルコンテンツを販売する仕組みを開発。その場所でしか味わえない特別なデジタル体験を提供することで、その場所の魅力を新たな形で楽しむことができる体験モデルを実現しました。

デジタルコンテンツは、イラストレーションや、ナレーションなどソフト面での投資はあるものの、これまでの物理的な設備投資と比べ、少額で、環境負荷なく、地元の魅力を引き立てるとともに、地域に利益をもたらす観光商品としての活用が期待できます。

この観光モデルでは、エリアの自然や景観、歴史的な場所、アート、文化にスポットを当て、それらをより深く楽しむことができる映像や音声をデジタルコンテンツとして提供します。これにより、観光客にはより深く個性的な体験が可能となります。購入したデジタルコンテンツは、NFTの特性を活かし、将来も新しいサービスに活用できたり、企業やプラットフォームを超えて様々な新しいサービスを享受できたりします。こうして、今後も様々な価値ある体験を提供し続けることができます。

NFT(Non-Fungible Token)

NFTは不可分性という特徴を持っており、これによってデジタルアセットの一意性が確立されます。有名な例としては、デジタルアートや仮想空間内のアイテムなど、様々なデジタルコンテンツの所有権がブロックチェーン上で確認可能になるという、機能面を活用したデジタルアートの投機的購入が過熱、2022年に大流行しました。しかし、その後大暴落をするというニュースが記憶に新しく、多くの消費者は、危険な投機商品という印象を持っています。しかし、NFTには前述の利用方法以外にも、異なるプラットフォームやアプリケーションで共有して利用できる、価値や価値観が共有できるなど、投機とは異なる機能性もあり、現在こうした機能面や実用的な側面の特徴を生かしたより良い利用方法が模索されています。例えば、企業やエリアを超えてNFT保有者に割引やクーポンを発行する、特別なイベントに参加できる、保有者同士のコミュニティが形成できるなどです。本事業の取り組みは、NFTの実用的な側面に焦点を当て、多くのユーザーが気軽にNFTを保有する社会を目指した取り組みの一環となります。


開催する観光モデルの概要

イベントタイトルビジュアル

この観光モデルでは、文京区を舞台にしてデジタルコンテンツを収集する特別な体験イベントを提供します。地元住民が坂めぐりを楽しんでいる文京区の坂の多さを活かして、エリアの魅力を最大限に引き出すために特別なデジタルコンテンツを造成し、その魅力をより一層磨き上げました。

デジタルコンテンツ化の流れと、ユーザーがコンテンツと出会うまでのカスタマージャーニー

タイトル

時間旅行者『京丈文哉(きょうのじょうふみや)』の名坂物語

文京区には115以上の名前のある坂があります。

それはこのまちが、武蔵野台地の東縁にあたり、

それが江戸川(神田川)や千川・藍染川などによって削られることで

関口、小日向、小石川、白山、本郷という5つの台地に

別れることで起伏に富んだ地形を生み出しているからです。

坂に物語あり

松尾芭蕉、森鴎外、石川啄木、樋口一葉、徳川慶喜など多くの著名人が

この坂を愛し、生活をし、その様子はたびたび作中や文献に登場しています。

それは、平坦な地形の多い23区内において、起伏の豊かなこの土地が

それだけ人を惹きつける魅力的な土地柄であったことを物語っています。

このイベントは、それぞれの坂で巻き起こってきた物語を、

時間旅行者『京丈文哉』が、時間を超えて体験してきた体験談として

語りかけてくれるメッセージを収集するイベントです。

メッセージは、デジタルコンテンツ(NFT)に保存され、

それぞれの坂に散りばめられました。

さあ、あなたはいくつの物語に出会うことができるのか・・・

開催期間:2024年1月15日(月)〜3月17日(日)

参加料:無料 *デジタルコンテンツの購入は有料です。

公式SNS

X(旧Twitter)でも多くの反響をいただいています。

コンテンツの磨き上げ

文京区の多くの坂は地元住民にとって魅力的な特徴ですが、これを訪れる人々に伝えるのは簡単ではありません。そこで、このエリアの特性をより魅力的に感じられるように、人気声優の語りと人気クリエイターのイラストを組み合わせることにしました。これにより、坂めぐりの楽しさや文京区の魅力をより引き立てることができました。

特定の坂を訪問すると、クリエイターで人気Youtuberのなつめさんち げんさんが新規描き下ろししたイラストを見ることができ、これを購入することで、その坂にまつわる歴史や物語を、声優の石川界人さんが新規撮り下ろしした声で聞くことができます。

声優 石川界人(いしかわかいと)

1993年10月13日生まれ、東京都文京区出身。アニメ『境界のRINNE』の主役六道りんね役、アニメ『ハイキュー!!』の影山飛雄役、アニメ『ワンパンマン』のジェノス役、ゲーム『刀剣乱舞』の歌仙兼定役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。

クリエイター なつめさんち げん

なつめさんちは、ゆるツッコミ担当の夫「げん」(左)、個性派ボケ担当の妻「さや」(右)によるお絵描き夫婦クリエイター。
登録者数116万人*越えの、にぎやかでポップなノリのお絵描き系YouTuberとして、漫画家・イラストレーターを目指す学生を中心に、老若男女問わず幅広いファンから支持されています。

*YouTubeチャンネル登録者数、2024年1月現在。

開催メリット

このイベントは、デジタルマップを利用していつでも手軽に参加できます。デジタルマップを使う利点は、エリア全体の魅力を一覧で確認できることで、観光客を一箇所に集中させずに広範囲に分散できる点です。開催期間も柔軟に調整可能で、観光客は自分のペースでエリアを巡り、様々な魅力を体験できます。デジタルマップはジオ・マークのマップエンジン機能を使って、エリア全体の見どころや特徴をわかりやすくデザインすることができます。自治体はこれを通じてエリアの魅力を伝え、観光収益を増やすことができます。

このアプローチにより、観光客の一極集中を解消し、エリア全体の魅力を均等にアピールできます。地元の特色や文化が多様に表現され、観光客は広範で様々な体験が可能です。結果として、地域全体が元気になり、観光収益が公平に分散され、地域経済が活気づくことが期待されます。

今回の文京区の坂を魅力的なスポットにまとめる過程で、多くの地元関係者と交流でき、この機会に複数の関係者と地元愛が育まれました。

期待される効果

  • エリアの魅力発信効果の強化(SNS発信力を高めフォロワー拡大にも期待できます)

  • 観光客の一極集中の分散化

  • エリアスポットのデジタルコンテンツ化による新たな収益獲得

  • コンテンツ造成の過程で育まれる地元愛の形成

  • 観光収益の公平分散と地域経済活性化

  • NFTを活用した将来のプロモーション計画が可能に

イベント機能について

名坂物語はジオ・マーク株式会社が独自に開発保有するクラウドサービス『Connect Quest』を利用しています。

<ジオ・マーク株式会社について>

会社名 : ジオ・マーク株式会社
所在地 :   東京都文京区音羽1丁目26-13-301
代表者 :   代表取締役 岡崎峻二郎
設立  :   2019年2月27日
URL  :   https://geomark.co.jp/

ジオ・マーク株式会社は、デジタルマップ制作管理クラウドサービス『GEOMARK』を自社開発し事業を開始。イラストマップを活用した、分かりやすく、魅力が伝わりやすいデジタルマップは複数の自治体や観光協会で利用され、地域の魅力発信に加え、観光窓口の対応負荷の削減、紙で提供していたエリアガイドのペーパレス貢献など、さまざまな効果を上げています。また、デジタルイラストマップを見ながら、エリア周遊を楽しみ、いった先でのみNFTが購入できる、マップ型NFT販売機能『CONNECT QUEST』を提供しています。

<導入を検討されている方、本件についてのお問い合わせ先はこちら>
ジオ・マーク株式会社
Mail:info@geomark.co.jp

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